きりしま月の舟

本、人、旅から学ぶ

2021.04.28更新


 カフェのランチ用の仕込みをするとき、YouTubeでいろんな番組を聴いています。映像ももちろんあるのですが、ほぼラジオのように聴いていて、仕込みも捗る上に、とっても勉強になります。一石二鳥!

 わたしの場合、ほとんどがスピリチュアル関係で、昨日(4月27日)のような蠍座満月の過ごし方だとか、金運アップのお話だとか、波動の上げ方だとか、そんなYouTubeを楽しんでいます。

 一週間ほど前でしたか、仕込みに夢中で、ひとつの番組が終わったあとに、チャンネルを替える間がなくて、そのまま流していたら、ある対談番組に切り替わりました。

 「歴史に学ぶリーダーシップ」ということで、渋沢栄一の「論語と算盤」を中心としたお話でした。

 そのなかで、出口治明さんという方の発言が素晴らしくて、なんだかいちいち感動していたので、ユタカ君にも「すごいおじさんがいるよ」と話したら、すぐに調べてくれて、その方は、保険業界から公募で立命館アジア太平洋大学の学長になった出口治明さんでした。

 それから意識して、出口さんがお出になっている他のYouTubeも検索して視聴しましたら、わたしとユタカ君と同じ考えで、大変感動しました。

 わたしとユタカ君は何というか孤軍奮闘、理解者が少ない中で、「月の舟」を運営してきた感がありますが、出口さんは、堂々と「本、人、旅」から学ぶ、とおっしゃっています。

 しかも、堂々と世界を相手に、本を読むこと、人と会って話すこと、旅をすることの大切さをゆっくりとわかりやすく話されます。世界の歴史への造詣がハンパない。

 出口さんが提唱される、社会人になっても、高齢者になっても「学び続ける」ことは、わたしもユタカ君もそう信じて、ずっとずっとそのことを核として仕事をしてきました。

 そして、ここにわたしたちと同じ「学び続ける」ことを人生および仕事の核として堂々と生きておいでの方があるんだ、と大変勇気づけられました。なぜ、あのときにYouTubeが出口さんの番組に切り替わったのか、不思議です。宇宙が導いてくれた、としか思えません。

 出口さんは、60歳定年制度はおかしい、60歳なんて、人生の折り返し地点だ、働くことが健康の秘訣、とおっしゃいます。

 そうだ、そうだあ。自分の考えに自信が持てました。なんというか、わたしのまわりには、反知性主義というのか、お勉強が嫌い、とか、本を読まない主義というのか、そういう方が多くて、そういう方々にどんな形で勉強の楽しさを伝えたらいいのか、日々、試行錯誤しているところでしたが、もっと自信をもって、「本を読もう」と言える気持ちになれました。

 わたしは、この63年間、人間として生きてきて、とっても本に助けられた。読書すること、先達の知性にどれだけ多くを学び、助けられたか、計り知れません。

 勉強も、学生時代よりずっとしている。だから、カフェの運営でも、料理本をたくさん読むことができて、レシピもすぐに暗記できるので、新しいお料理にどんどん挑戦できます。医学部系の会議で、膨大で難解な資料をきちんと読むことができるので、委員として自信をもって臨むことができ、信頼もしていただけます。

 「読む」ことに精通しているおかげで、仕事の幅が広がるのです。ユタカ君との愛も、本を媒介にし、そのなかで情報の交換をし、相手を尊重できます。

 「読む」「書く」「聴く」「話す」は、得意中の得意です。天才じゃないか、というくらい得意です。そのスピード、反射神経にも自信があります。これはたぶん、宇宙からのギフトなんでしょうね。自称、鹿児島一頭のいい女(笑)。

 本を読む習慣がなくても、人の話をしっかりと聴く方もおいでです。読字障害というものもあるそうですから、「本を読まないやつはバカ」だなんて、全く言うつもりはありません。

 現に、読書はほとんどしていないんじゃないか、と思われる方々でも、わたしたち夫婦にとっては、最高に尊敬する方々はたくさんおいでです。その優しいまなざしは、知性そのものです。

 それでも、勉強は楽しいし、大事だよ、もっともっと本を読もう。たっくさん人と話そう。旅をしよう、と大きな声で言いたい。いえ、もっと言うようにします。

 先日も、カフェのお客様で、わたしがある本を紹介したら、それがとっても良かった、ということで、他の本も買い求めにおいででした。わたしが、本の解説をしたのが良かったそうです。そうでなければ、本棚を眺めていても、わからないしね、とそのお客様はおっしゃいました。わたしの紹介した本で元気が出て、わたしとおしゃべりして、ときには叱られて(笑)、元気になる、気づきがある、そういうお客様が「きりしま月の舟」では、どんどん増えています。

 鹿児島県立短大でも、学生さんたちがわたしの本をじゃんじゃん借りてくれます。その感想も交換ノートに書いてくれます。嬉しいなあ。今年は特に、学生さんたちに本を読むように仕掛けようと思っています。

 本を介して、あるいはトークを介しての交流で、人を笑顔にし、元気にするのが、わたしの仕事なんだなあ、と思う昨今。これまでもそう思うからこそ、月の舟の仕事を続けてきたわけですが、最近はさらにその側面が加速しています。

 さあ、明日はきりしま月の舟にて「身体哲学ダンス」のイベントですよ。勝部ちこさん、鹿島聖子さんのおふたりが、身体で音を出す、語る、そんなパフォーマンスをしてくださいます。身体を使ってのワークショップもあります。

 4月29日(木、祝)午前10時半から12時まで。ランチ付きで三千円。美味しいランチメニューが決まっています。材料も揃えました。あとは、会場設営をして、明日に備えるだけ。お楽しみにーーー。

 明日からのGWは、月の舟フル営業です。わたしもユタカ君も戦闘態勢ですわ。三密、換気に気をつけて、たくさんの方を笑顔にしていきます。

 その合間に動画作成、5月22日の「なかにし礼うた散歩」のシナリオ作成、松尾芭蕉の勉強、南九州の文学の講義準備、やること満載。しあわせなこと限りなし。

 ユタカ君とふたり元気に働くこと、文学を教えること、それがわたしの軸であり、核です。ひとりひとりを大切に、これからも楽しく生きていきます。

 雨があがりました。さ、出かけようかな。皆様も素敵なGWをお過ごしください。自粛の方も多いでしょうが、こんなときこそ、読書です。源氏物語、などを読んでみませんか?わたしも「桐壺」の巻の動画を近いうちにアップしておきますね。きりしま月の舟のHPからお入りください。

 5月1日(土)は、午後7時半から8時40分まで、オンライン講座zoom説明会&交流会です。無料です。気軽にご参加くださいませ。お待ちしています。