自分=宇宙
2023.08.01更新
今日から8月。わたしの誕生月です。8月16日生まれですからね。母によく、お盆の忙しいときに産まれて、大変だった、と言われました。久しぶりの女の子の誕生ということで、祖父母も周囲も大歓喜だったらしいです。
おかげさまで、きみちゃんは生まれたときから「宝子」で、大切に育ててもらいました。ありがとうございます。
昨日は、久しぶりに実家で、弟夫婦、甥っ子たちと会えて、懐かしく温かい気持ちになりました。実家は築50年が経ち、修理の必要な箇所も出てきたため、弟夫婦がみんなに相談、とのことで、集まった次第。いつも実家をお掃除してくれたり、管理してくれたりして、弟夫婦、とくに弟嫁さんには感謝の気持ちが溢れ出てきます。
わたしたち夫婦が遠くから来たということで、お昼ごはんも用意してくれて、なんとできたお嫁さんでしょうか。また、その美味しいこと。にゅう麺にごぼうのかき揚げ、卵焼きに焼茄子。どれもこれもお出汁が沁みて、料亭の味ですわ。
母の食器のコレクションはそれこそ料亭が開けるくらいの規模なので、最低限だけ残して、今回修理のためにわたしたちが食器の一部を一時お預かり。わたしがカフェを始める時、母のお盆だのお皿だの大量に頂きましたが、今回も遠慮せずに分けてもらいました。
父が創業した会社を兄と弟が継ぎ、ユタカ君が常務として補佐をし、現在は甥っ子たちが社長をするわが一族。それぞれがそれぞれの家庭を大切にし、それぞれが独立している今、わたしたち夫婦だけが異分野の仕事で、住むところも離れていますから、できる限り、実家に甘えないようにと思いつつ、みんな何だかんだわたしたち夫婦を応援してくれて、静かに放っておいてくれて、ありがたい限りです。
帰りに、母の施設に寄って、母と少し話をしました。とても顔色が良く、元気そうでした。東京の妹が施設の方にお菓子を届けてくれたみたいで、まあ、気の利く妹さん(笑)。妹はよく帰省してくれるし、親戚の誰彼にもよく連絡してくれているみたいで、これまたありがたいです。
朝、出かける時までは、前日までのハードスケジュールでもう少し寝ていたいと思うくらい疲れていましたけど、帰りは何だかルンルンで、アミュプラザに寄り、用事を済ませて、ユタカ君と映画を観ました。
何だか気分が良かったので、ふっと「映画に行こうか」ということになり、時間的に天文館の映画館が良かったので、即移動して、「君たちはどう生きるか」というジブリ映画を観ました。
原作の「君たちはどう生きるか」という本は、きみちゃんは中学生のときに読んでいるはず。ご近所の「大原書店」さんによく本を買いに行っていたのですが、そこでその本を見つけて買った記憶があります。買ったときに、本屋のおじちゃんが「きみこちゃん、偉いね。こんな本を中学生で読むなんて」と褒めてくださったんですよね。
残念なことに、内容をちっとも覚えていないのですが、最近、この本が流行ったときに、ああ、あの本だな、と懐かしく思い出しました。特に読み返すことはしませんでしたけど。だって、読む本が山積みだし。
わたしは、小学生の頃から、とにかく本を読む子で、「ごはんですよ」と母が声をかけると、部屋のすんくじら(片隅)で本を読んでいた、とよく言っていました。吉野源三郎さんの本は印象に残っていないのですが、亀井勝一郎さんの本が好きで、心に響いた言葉を紙に綺麗に書いて、机の前に貼ったりしていましたね。
そして、亀井さんの本で印象に残っているのは、同じ作家の本をできるだけ全部読むように、とのお言葉。そのお言葉が今でも活きて、わたしの読書は同じ作家さんの本をできるだけ全部読む、というスタイルです。それは、大学院での勉強もそうで、同じ作家さんの作品、研究論文を大量に読むことが、研究者の仕事ですからね。
いまカフェも営業していますけど、基本的に料理本を読んで、何人かの気に入った料理研究家さんの本を熟読していくスタイルで、それをアレンジしつつメニューを決めています。今は、笠原将弘さんのレシピをマスターしようと思って研究中。
笠原さんは最近、YouTube動画も始められたので、興味深く拝見しているのですが、なんと唐揚げだけで8千レシピ持っているとのこと。全部で2万レシピはあるらしいです。
ひえーーーーーーー。凄いですね。わたし、こういう世界、大好きなんです。何か、人間を超えた世界、というのでしょうか。ワクワクを極めて、宇宙的、っていうのかな。8千レシピとか2万レシピを苦労して編み出した、というような苦労感がなく、いつも楽しそうで、朗らかで、それなのに、凄いことしてる、というような大谷翔平選手的な超人さんたち、世の中にいっぱいおいでですね。
超人といえば、7月30日(日)に霧島国際音楽祭の「小井土文哉 谷昂登 ピアノフェステバル」を聴きに行った時のこと。このおふたりの若手ピアニストの演奏に深く感動して、いやあ、これは「人間業じゃない、宇宙人だわ」と思った次第(笑)。お隣りの席の方と(全く見知らぬ方ですが)感動を分かち合い、「素晴らしかったですね」と言い合いました。
そのお隣りの方は、ピアノの先生とのことで、わたしと同じように「宇宙人だ」と思われたそうです。本当に、パラレルジャンプして、20次元くらいの世界に飛んで行った感じ。
わたしみたいな趣味でピアノを弾く人がどんなに練習しても追いつかない世界。努力とかを超えた世界。いやあ、今の若手ピアニストさんたちは、皆さん、そうですよね。宇宙人みたいです。天才だらけです。
おかげさまで、極上のひとときを過ごしました。先週は、霧島国際音楽祭三昧で、7月29日(土)は、グリーンテイコンチェルトの初演を聴き、大感動。藤倉大さんとおっしゃるロンドン在住の作曲家の「グリーンテイコンチェルト」という曲が、コロナ禍で何年も初演ができなくて、ようやく霧島国際音楽祭で初演、とのこと。
藤倉大さんは、鹿児島の南さつま市に祖父母がいらして、なんとお茶も栽培しておられた、とのこと。堀口製茶の社長さんとの対談も楽しくて、充実していました。ヨーロッパでお急須と湯呑が流行していて、日本茶も人気とのこと。
藤倉さんは、音楽は循環することを前提として創られる、と言われました。その言葉をいま、反芻しています。文学はどうかな。言葉が循環しているかな?素晴らしいエネルギーが循環しているかな?
8月27日の「大江健三郎シンポジウム」も、言葉が循環するようなイベントにしたいなあ、と思いました。シンポジウムという言葉も、もともとは「宴会」という意味で、議論しながら飲んだり、食べたりするものらしいです。
月の舟の大江シンポジウムでも、ランチ付き、ドリンク付き、音楽付きで、島村輝先生、渡邊英理先生とのトークも含めて三重奏を愉しんでいただけますよ。わたしは司会者として、その場のエネルギーを循環させる役目をしますね。
これまた島村輝先生、渡邊英理先生は文学系超人でいらっしゃいますので、霧島国際音楽祭並みの天才イベントになりますよ。わたし自身が、とってもワクワクしています。
そういえば、わたしもまた超人かも(笑)。霧島国際音楽祭で、休憩中に、たまたま通り過ぎたときに、わたしをじっと見つめる方があるので、「音楽祭にご出演の方ですか?」とお声かけしたら、「いえ、おたくがあまりにもオーラが凄いので、見とれてました」とのこと。へええ。そうなんだ。自分じゃ、ちっともわかりませんけどね。
音楽祭に連日ひとりで出かけても、毎回知り合いに会うし、会ったら、大きな声でおしゃべりするし、なんか、わたし、目立っちゃうみたい。そして、わたしのことを見つめていた方のお友達は天使の絵を描かれる方とか。
ほんと、四次元ポケットの扉を開けて、超人たちの世界に迷い込んでいるわ、わたし(笑)。天使、天才、オーラ輝く世界にいるみたい。
そういえば、昨日の映画「君たちはどう生きるか」は、宮崎駿監督の原作、脚本でしたけど、パラレルワールドのお話でしたね。
吉野源三郎さんの原作を読み返していないし、宮崎監督の意図もよくわからないけど、あの映画のエネルギーがわたしのなかで循環しています。
そして、たまたま今朝、観ていたYouTube動画で、はせくらゆみさんがパラレルワールドの話をされていました。
宇宙って、多様性の世界だよ。今の世界と同時並行で違う世界もあるんだよ。選び放題。望んでいる世界は実はすでに存在している。イメージできていれば、別の時空にある。叶う夢だから宿る。叶っている時空に意識を向けると、チャンネルが切り替わる。その世界をありありとイメージしたら、その感情と空間をそのままこちらに引き寄せる。時間という変数をなくす。
そうしたら、都合の良い現実がくる。わたしたちは現実に呪縛されている。努力とかは呪縛で、過去のことで思い悩むことがあったとしても、パッと違うパラレルに行ける。トラウマで許せないことがあったとしても、あの「せい」で、ではなく、あの「おかげ」で、あの事が起きているとわかる。
泥道を行く必要はなく、子どもみたいに無邪気に夢を叶えていく。想い、とか、祈りは瞬間に届いている。自分を信じる。一所懸命生きている自分って、かわいい、と思う。そうすると、自分のなかの量子が歓ぶ。そうしたら、宇宙も歓び、宇宙はわたしたちを裏切らない。我即宇宙、宇宙即我。自分だけじゃなく、あなたも仲間も地球とかの繋がりを大切にすると、宇宙の応援が半端ない。
と、こんな感じで、ひすいこうたろうさんのYouTube動画で、はせくらゆみさんがゲストとしてお話されていました。
自分の歓びが宇宙の歓び。ほほお。自分=宇宙ってことの意味がわかってきましたわ。
わたしの場合、みんな仲良くしたい。楽しくやりたい。美味しいものを食べたい。素敵な服を着たい。お金が足りるかどうか心配することなく、旅行をしたり、買い物をしたり、月の舟イベントをじゃかじゃかしたい。そんな望みがあります。
わたし的には、とくにどこかにパラレルジャンプするというよりは、あと30年くらい、この空間で、この地球で、ユタカ君はじめ、最愛の者たちがうじゃうじゃいる世界で思い切り遊びたいなあ。
興味深いことに、先週は楽しいお客様がいっぱいでした。11人の団体様でいきなりおいでの皆様はじめ、妙さんが美しいお花を持っていらしてくださって、いっぱいお話ができました。
香港からの若者たちと英語でいっぱい話をして、そのひとりがロンドン留学経験者とのことで、話が盛り上がり、なんとGoogleに最高評価の書き込みをしてくれて、メールもくださって、「あなたはわたしの日本の母です」と言っていただきました(笑)。さらに、彼はわたしのこのブログを翻訳ソフトで読んでくださったみたい。ありがとう。嬉しいなあ。
また古事記講座を受講したい、とのご要望で、ランチと古事記講座をユタカ君がひとりで頑張ってくれました。だって、ちょうどそのとき、わたしあの宇宙人のピアノフェスティバルを聴いていたんですもの。そして、わたしがその後のコンサートをユタカ君に譲るために月の舟に帰ったら、ユタカ君、一所懸命、古事記講義をしておりました。
で、そこをわたしが引き継いで、古事記の話をしたり、卑弥呼の話をしたり、ヒメヒコ制のお話をして、お客様にとっても歓んでいただきました。ユタカ君も大急ぎで次のコンサートに出かけて、何とか間に合って、エリソさんのピアノと若者たちの4重奏を聴いて、大感動して帰ってきました。
先週のわたしにとってのハイライトは、ズーム会議。もう7年目に入った医学系倫理委員会の審議会。今回は3時間半の審議でした。気が付いたことは全部言う、ということを自分のノルマにしていますが、わたしらしい意見が言えて、良かったな。米倉涼子さんじゃないけど、「わたし、忖度しないから」。で、審議が終わったあとは、バタンキューでしたけどね。
さあ、明日からまた月の舟の営業ですよ。文学講座、ランチのご予約、ヒーリングのご予約、といっぱいお仕事を頂いています。そろそろ、短大からレポートの束が届くので、その採点もあるなあ。鹿児島大学の小テスト採点もあるよ。
先週は、講義はなかったけど、ランチ営業の合間に、霧島国際音楽祭のコンサートに行き、その合間に、月の舟通信を編集し、約200通を郵送しました。そうそう、月の舟通信のとじ込みのとき、ちょうど月の舟に勉強に来ていた中学生の子たちがお手伝いしてくれましたよ。これも嬉しかったなあ。
毎日が充実しています。わたしたち夫婦も、これだけの仕事をふたりで仲良く楽しくやれてるって、超人じゃない?ユタカ君はもともと宇宙人ですけどね(笑)。あの嫉妬心のなさ、出世欲のなさは、人間離れしていますからね。
ということで、この世界が大好きなきみちゃん。ひとつひとつの仕事を丁寧に楽しくこなして、日々を過ごします。
さあて、これから実家から一時お預かりのコップ類を並べますかね。いやあ、楽しみなお仕事。だって、きみちゃん、本物が大好きだしね。みんな仲良く、みんな元気に明るく、毎日を過ごしていきましょう。
8月6日10時からの「きみこ源氏ひとり語り」は「女三の宮」について、午後4時からは、又吉秀和さんによる「モーツアルトに寄せて」。9月3日のオペラのプレコンサートです。
8月20日の「きみこ源氏ひとり語り」は、紫式部と藤原道長の関係を中心に詳しく紐解きます。これは勉強になりますからね。ここだけの参加もOKですよ。
そして、大本番、8月27日の「大江健三郎シンポジウム」。次々にお申込みがあります。ありがたく、とっても嬉しいです。まだまだお申込みをお受けしますよ。ぜひ、皆様、ご参加くださいませ。お待ちしております。
8月27日当日は、混雑が予想されますので、参加費は事前に振り込んでいただくことになっております。きりしま月の舟のHPなどを参照されて、事前お振込みをよろしくお願いいたします。ZOOM参加ご希望の方は、メールにてお申込みくださいませ。お振込み確認のあと、URLをお送りしますね。
いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。では、皆様、台風も近づいております。暑さも半端ないですね。ご自愛くださいませ。