素直なこころ
2023.12.18更新
霧島は、16日(土)の夜から、どんどん冷え込んで、昨日17日(日)の朝、高千穂峰は冠雪。高千穂ビジターセンター周辺は、うっすらと雪が積もったそうです。
昨日も今日も冷え込んでいます。さすが霧島。皆様、霧島って、道路が凍る、と心配されますが、スタッドレスであれば、また「きりしま月の舟」あたりまでは、大丈夫ですよ。もちろん、用心に越したことはありませんので、くれぐれも慎重に。でも、用心しすぎて、引きこもりにならないように。
気候が冷え込んだから、というわけではないのですが、ここのところ、ブログを書く時間が取れませんでした。なんだかんだ気が付くと、もう夜8時じゃん、という日が続きました。
気合を入れていないと、連続で取り組むものって、すぐに間があきます。ブログ書きも4日間連続したものの、いま3日お休みちう。英語の練習も、ここ4日ほど空いたなあ。
きみちゃんは働き者ですが、苦しいことはしたくない「へたれ」なので、好きなことを優先。というか、好きなことしかしない、って決めてる。「我慢」という文字は、みたけきみこの辞書にはない(笑)。
苦しいことをしない自分を、心の底から尊敬し、大好きだ、という事実。決して負け惜しみではなく、大好き、やりたい、と物事がはっきりしているし、全部、自分で決めることができるし、おかげさまで、組織という縛りにも左右されず、自由に生きることができているなあ。ありがたいことです。
今日は、午前中に3時間近く、論文書きに集中できました。論文を書くの、嫌いなことのひとつ、と思っていたけど、中村きい子さんの「女と刀」という傑作小説を紹介するんだ、と気持ちを切り替えたら、なかなかスイスイ進んで、規定枚数は超えました。あとは、この調子で書き進めて、しっかりと磨きあげること。
やはり、きみちゃんの場合、語るように書く、というのが、向いているみたいです。難しいことも、まず声として語ることを前提として、授業準備、講演準備のように書いていくと、うまくいきます。
今書いている論文も、講演したものを文字化すればよいものを、ちょっと欲張って、大きくまとめようとするから、苦しくなるんだな。
先日、吉本ばななさんのエッセイ集『「違うこと」しないこと』という本を読んで、最後の読者さんからの「もっと教えて、ばななさん」のコーナーでのやりとりが面白かったので、ご紹介します。
Q 「もっと頑張らないと」と自分に厳しくするときと、「いや、これ以上は無理だよな」と、自分を甘やかすときで揺れ動きます。ばななさんの中で、自分を甘やかしていいときとダメなときの基準、線引きなどはありますか?
そんな質問に対しての、ばななさんの答え。
A 「もっと頑張らないとって、決して思いません。そうしたらおのずと定まってきます。」
ほほお、そうきましたか。きみちゃん、感動しました。さすが、ばななさん。あれだけの小説、あれだけのエッセイを書き続けて、「もっと頑張らないと」というスタンスがない、とは!
きみちゃん、まだまだ頑張らないと、という気持ちが強いな。究極まで頑張っているんだけど、さらに隙間を埋めて、自分を追い込んでいる。それが「努力」というものだ、と思っていたけど、そうじゃないんだな。
この部分を読んでからというもの、ちょっと力が抜けて、「自分のなかにあるものを信頼して、それでやっていこう」と思えました。自分の力を信頼していたら、「できたひこ(できるだけのことという鹿児島弁)」で、いつも楽ちんに仕事ができるというもの。
論文書きも、自分を信じる。これまで学んできたこと、調べてきたことを淡々と綴る。料理も、淡々と楽しく、ゆったりと自然に取り組む。お野菜やお肉やお魚とおしゃべりしながら。掃除も淡々と。
今にできることをやる。それだけ。我慢しない。楽にきちんとできることを積み重ねる。ブログ書きも、淡々と自分を信じて、書けるときに書く。無理しない。自分を追い込まない。そう思えたら、何だか自分が一段落あがった感じがします。
さて、12月15日夜は、直観カウンセラー・伊東怜子さんのオンラインワークショップに参加しました。
相変わらず、ぶれない怜子さんの考え方にたくさんのことを学びました。一方的に話すのではなく、問題意識を浮き彫りにしながら、話をリードしていかれます。
21世紀を生きるときに大切なのは「素直なこころ」と怜子さんは言われます。心で思っていることと、口から出す言葉が違うことが一番の課題。それは20世紀に推奨された生き方でもあるし、たくさんの方が波風を立てないために、ぐっとこらえておいででしょう。
前回のブログでも書いたように、きみちゃんは「波風を立てないように」したことがないので、怜子さんのお話に深く共感しました。波風を立てず、自分で感情をコントロールしつつ生きておいでの方は、きっと反論がおありでしょうが、わたしはやはり「素直であること」は、とても大事だと信じています。
怜子さんは「その言い方、大嫌い」と言えばいい、と言われます。わたしも、母のことを尊敬するけど、嫌いなんだなあ、と気が付いたときに、ふっと気持ちが楽になりました。5年ほど前かな。
わたしの母は、とても優秀で美しく、料理も上手で、家が散らかったこともなく、まあ、良妻賢母の鑑。でも、なぜか、そういう母を、父はいつも暴力を振っていて、「どうしてだろ」と小さいときから疑問に思っていました。なんてひどい父だ、と。
父が死んだあとに、その謎が解けました。母は、亡き父に一番良く似ているわたしに、いつもあれがダメ、これもダメ、なんてあんたはダメなの?というようなダメ出しのオンパレードを続けていたのです。それを言い続けた父がいなくなったので、わたしにその矛先が向いたように思いました。
ああ、これじゃあ、殴られるわ、ときみちゃんは、ようやく納得がいきました。他人の欠点をずっと言い続ける。時々、思い出したように褒めますけど、どれだけ相手がダメかを言い続ける。
母がだらしない人なら、反論のしようもありますが、母の生活ぶりは完璧。だから、きみちゃん、ずっと悶々としていましたが、「尊敬するけど、嫌いだな」と思ったとたん、何かタガが外れたように、気持ちが楽になりました。
そして、さらに「嫌いだ」と思えたことによって、今度は母のことが心から尊敬できるようになったのです。あんな風に家をきちんとして、父の世話もばっちりして、お料理も一食たりとも手を抜かない、その生き様は素晴らしいなあ、と思えるのです。
90年も立派に生活している母を、魂から尊敬します。好き嫌いを乗り越えて、わたしを丁寧に育ててくれた母に深く感謝することができました。
他人にダメ出しばかりをするって、ほんと大嫌い、と思えたからこそ、至った境地。それが一番認めてほしい母からの言葉であったことで、気持ちが沈み、鬱になりそうでしたが、「嫌い」という言葉で突き放せたからこそ、母との関係も、潜在的にわだかまる自分の意識を確認できて、ようやく世界を俯瞰できる境地に至りました。
「嫌い」って言えたから、「愛してる」「尊敬してる」ってことも言える。
そして、よく母が言っていた、わたしのファッションへの批判は、今になってみると、当たってるな、と思えるのです。もっとシンプルである方が、品格があるというのか、すっきりとまとめられることに気が付きました。
だから、批判されたら、批判した相手をなじるのではなく、「ご親切にありがとう」とか「そうですね、気を付けます」と言えばいいんだな。当たってない、と反発するのではなく。
母に批判されたら、「そうだね」「そう見える?」とか軽やかに返せばよかったんだな。自分の中に、ファッションとかスタイルに関するコンプレックスがあるから、それを刺激されて、嫌だったんだな。
わたしたちは、自分の「思い込み」や根深いコンプレックスや生き方の癖で、自分で自分の首を絞めていることって、あるなあ、と最近、とくに思います。
嫉妬に悩む三角関係、いじめ、自分の意見が言えない苦しさ、とか、「苦しい」と思う根本は、自分の「思い込み」だったりするのです。
これは言ってはいけないこと、と思い込んでいるけど、言ってみたら、意外に事がスムースに進んだ、とか、あ、わたしって、こんな風に思っていたのか、と気づくことがあります。
怜子さんもおっしゃっていました。「タブーなことをやってみる」「大嫌い、って言ってみる」。
少女性を発揮して、「わたし、授乳中であなたの食事作りができないから、あなた、やってくれる?」と男性(夫)に頼んでみる。そうすると、男性(夫)たちは、自分が役に立つんだ、と張り切って、その仕事をしてくれるんですって。
今回の話のなかで、「素直に生きる」ことのほかに、この「少女性」というものが刺激ワードでした。
きみちゃんは、少女性は強いな。66歳ですけど、まだまだ男性に少女のように甘える術を持っている(笑)。ユタカ君もきみちゃんの少女性については、太鼓判を押してくれます。鹿児島弁で言う「もっちゃげ、はいあげ(相手を持ち上げる)」で、「これして」「あれして」ときみちゃんが可愛く言うと、ユタカ君、嬉しそうにやってくれますものね。決して、きみちゃんがユタカ君をこき使っているんじゃないですよ(笑)。
女性性、母性、少女性、女神性、みんな、これからの時代に必要なものですね。きみちゃん、かなり持ってる。男性性も強いけど、女性性も大きく開花してます。
自分の生き方をとても誇りに思います。ユタカ君との関係性も大満足です。不安や不満、ストレスがほぼゼロ。いつも自分に向き合って、自分で決断し、自分らしく生きることができています。
先程あげたばななさんのエッセイのタイトル『「違うこと」をしない』というのは、「ほんとうの自分」と違うことをしない、ってこと。みんなと「違うことをしない」ことではありませんよ。
ほんとうの自分を生きる。それは素直に正直に生きるってことです。素直に生きるためには、自分の心の声をきちんと拾っていくこと。それが他人と違うものであっても、受け入れていくこと。それが、自分を大切にする、ってことじゃないかな。
他人の批判に傷つくとき、それは自分のなかのコンプレックスに気づくためのチャンス。きみちゃん自身の思い込みは、この他人の批判への対処だったかもしれません。
おかげさまで、いまは、かなりシンプルなファッションも楽しんでいるし、カチンとくることもほぼないし、たまにカチンとくるけど、「あ、この人、わざとわたしに嫌味を言っている」ということもわかってきたし。
他人の批判に振り回されることがなくなりました。わたしはこれまで「わたしらしく生きてきた」「愛と豊かさを循環させてきた」という自信があること、きみちゃんって、凄いことに気づきました。
さて、この4日間、このブログで書きたかったこと、細かいことでは、恒吉さんに頂いた大きな魚は、コロダイ。このお魚、鱗が固くて、出刃包丁でも歯が立たないくらいでしたけど、お味は素晴らしかった。ムニエルにしました。
それから、15日午前中、霧島小学校1,2年生の子どもたちが、たんけん授業で、月の舟を探検してくれました。いやあ、可愛すぎる。ほぼ孫です。昨日も、朝からゆうかちゃん、よしまさ君、ゆうちゃんが月の舟で遊んでいましたけど、ほぼ孫です。
きみちゃんは、ほぼ孫たちにも言いたいことは言います。月の舟では、ゲーム禁止ね。お客様がおいでのときは、静かにね。ただただ甘やかしませんよ。子どもたちも、きみちゃん大好き、といつも静かにきみちゃんと過ごしてくれます。嬉しいなあ。
昨日12月17日は、「きみこ源氏ひとり語り」の最終講義。浮舟について語りました。いやあ、浮舟、深すぎる。たった23,4歳で出家して、その後をどう生きるんだろう。
男性や他人に頼らず、あるいは、ときに信頼して頼りながら、自分を宇宙の根源として、自分を思い切り表現して、大切にしていく生き方は、21世紀の大きなテーマでもありますね。
これからは「個人の時代」。小説「女と刀」で、すでに昭和42年に提示された「まとまりによりかからない生き方」。士族という体制に倚りかからな生き方を、中村きい子さんは60年も前に提示してくださったのですね。大感謝です。
きみちゃんは、おかげさまで30年前から「個人の時代」を生きているので、上司もいないし、組織にも属さなかったので、大いに自由に生きることができてきました。そして今は、さらに自由です。
ただ、自由である分、自分が頼りですから、自分の力を大きくしないことには、月の舟自由大学、きりしま月の舟も大きく羽ばたくことができません。もちろん、ユタカ君との共同創造ですから、ユタカ君との連携も大事ですが、何よりも、自分の器を大きくすることが、連携の基本。
自分の器を大きくするとは、自分を誇りに思うことです。その誇りをどんどん拡大していくことです。わたしって、凄い。最高傑作。宇宙一、なんてね。そんな感じで、自分を褒めて、褒めて、褒めまくると、ふっと気が付くと、高いところ、安全なところ、素敵な場所にいたりします。
ああ、66歳にしてようやく悟りの境地に至ったかな。遅いかもしれないけど、まだ間に合う。あと30年は生きる、と決めているので、無限にきみちゃんは成長していけます。さらなる幸福、さらなる豊かさの境地に至りますよ。
さ、よしもとばななイベント、おかげ様で、どんどんお申込みをいただいております。鹿児島中央駅からのバスツアーも企画しておりますので、鹿児島市内からご参加の方、県外からご参加の方は、このバスツアーをご利用いただきますと、お帰りのところまで安全にお送りしますので、ぜひご利用くださいませ。
参加希望の方は、メール(mokka@po4.synapse.ne.jp)、携帯電話(090-7536-6672)までお申込みくださいませ。お待ちしております。
そして、12月23日(土)午後2時から、月の舟クリスマス会。おかげさまで、たくさんのお申込みをいただいています。高校生以下無料、大人千円の参加費。クリスマスプレゼントも用意しております。
「天才、大集合」と題して、ご参加の皆様の一芸披露の時間を設けております。ピアノ、ヴァイオリンなどの楽器演奏、英語スピーチ、歌、何でもありの60分。今年は、三波春夫さんもご参加ですよ(笑)。
自分を楽しく表現してくださいね。ただ聴くことも大切な自己表現です。聴くからには、心から声援を送ってくださいね。陰に隠れて生きるのではなく、魂を振わせて生きていきましょうね。
さ、今日これから第2回目の伊東怜子さんのオンラインワークショップ。楽しみです。そろそろ、きみちゃんも自立の時ですね。わたし自身が、宇宙の根源。わたしを生き、わたしを深めることで、世界に貢献していく生き方。自信をもっていきましょう。
女神ヒーリングも、おかげさまで大盛況。12月20日(水)から24日(日)まで、「冬至スペシャルヒーリング」を開催。30分5千円のところ、30分3300円で女神ヒーリングをいたします。お申込みは、メール(mokka@po4.synapse.ne.jp)、携帯電話(090-3669-5354)へどうぞ。魂からお待ちしております。きみちゃんとお話して、自分は最高傑作であることを思い出しましょうね。
4日間ブログ書きをお休みしたことで、また長くなりました。でもね、これがきみちゃんの個性と思って、ゆっくりと読んでくださいませ。
ここのところ、たくさんの方に「ブログ読んでますよ」と言っていただいています。ありがたいなあ。嬉しいなあ。感動だなあ。
FBからだと、「いいね」を押してくださるので、どなたが読んでくださるのか、わかりますが、HP「きりしま月の舟」からブログの欄に入ってくださる方は、お顔が見えませんが、ああ、こうして静かにきみちゃんの発言を受け取ってくださっているのですね。ありがとうございます。大感謝です。
きみちゃんにとって、「書くこと」「読むこと」は、人生の核。自分が何をしたいか、わからなくなったら、動詞で考えるといいそうです。
きみちゃんは、「書く」「読む」「料理する」「企画する」「愛する」「育てる」「奏でる」「与える」「受け取る」という動詞が浮かんできます。思いついたことは、すべて行動に移せば良いのです。地球は行動の星、と斎藤ひとりさんもよく言っておいでです。
自分を一か所に押し込めたり、過去にとらわれたりすることからも自由になりましょう。これから時代は変わります。だから、今日が新時代の一年生スタート。新しい自分を生きていきましょう。
今日もブログを読んでくださいまして、ありがとうございます。ではまた、たぶん、あと30年は書き続けます(笑)。