きりしま月の舟

文学と映画「ティファニーで朝食を」ほか

2022.05.17更新


文学と映画。映画化された文学作品を取り上げて、「月の舟通信」に2021年9月から不定期で書いてます。原作(私の中ではシナリオも入ってます。)も映画も感動した作品を取り上げています。「ジュリア」「誰がために鐘は鳴る」「心は孤独な狩人(愛すれど心さびしく)」「日蔭者ヂュード」「情婦(検察側の証人)」「フォロー・ミー」などなど(三嶽豊)

筒井康隆「家族八景」「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」/「月の舟通信」2024年3月号掲載。
「月の舟通信」2024年2月号掲載

山田太一。神奈川県立小田原高校卒。私の20年以上先輩になる。「藍より青く」が放映されているとき、PTAか同窓会が喚んで高校の体育館で講演を聴いた。話は何も覚えていない。それでも高校の先輩という意識だけが残り気に掛けていたが、自分が見ていたテレビドラマの脚本をこれほどまで書いていたことは後年知る事になる。今回調べて確認できたのは、「記念樹」や「泣いてたまるか」でも何本が書いているし、NHKの銀河テレビ小説の数々、ずっと気になっていた「旅への誘い」も山田太一脚本と知った。中井貴一の追悼文(ブログ記事)によれば、『私の台本は、語尾の一つまで考えて書いておりますので、一字一句変えない様に芝居をして下さい』と伝えられたとか。作家ってそうだと思います。つかこうへいが芝居を作り込んでいくなかで、台本と違うセリフになっていくこだわりと同じものを感じました。語尾のひとつひとつが気になるのです。「月の舟通信」2024年1月号掲載(豊
昭和45年から昭和46年にかけて朝日新聞朝刊の新聞小説が「続氷点」でした。昭和46年1月三嶽豊が小説をかきはじめました。参考にしたのが「続氷点」でした。その年高校に進学。8月に800枚の作品としてを書き上げました。これが私の原点です。(豊