100人の村
2024.01.12更新
今日も楽しい一日でした。午前中は、ユタカ君の万葉集講座、午後も素敵なお客様が三々五々いらしてくださり、話が弾み、わたしたち夫婦も豊かな気持ちのなかで仕事を終えました。
そして、夕方、日が暮れないうちに、とふたりで散歩し、新しい散歩コースも開拓して、きみちゃんだけ温泉に行ってきました。
温泉では、今日はサウナに先客があって、その方は、なんとサウナでいつも横になるお方。いやあ、迫力あるわ(笑)。ここのところ、いつもきみちゃんひとりで極楽だったのに、久しぶりの先客。寝ないでほしい。きっと他の方はサウナの扉を開けて、その方が寝ているのを観ると、さっさとまた閉めて、その人をひとりにしてあげるんだろうな。
でも、きみちゃんにもきみちゃんの都合があり、サウナで瞑想したいので、その寝ている人の横で、タオルを敷いて、瞑想体勢に入ります。すると、そのサウナ独占おばさんは、おもむろにサウナを出て、水風呂に入った模様。
という感じで、今日はそのおばちゃんとサウナ抗争がありましたが、いつものように温泉でなかなかの深い気づきをいただき、家に帰ってみると、テレビは台湾有事の話題で持ち切り。
悲しく、不安な気持ちになりながら、サウナ内の領土争いについてまた考えます。国と国の関係も、人と人との関係とそっくりだから。
そのサウナおばさんが寝たあとは、汗で床が濡れて、「うわあ」って感じ。領土を広げるなよ。そのサウナは狭いので、3人しか入れないのですが、その方は優にふたり分を占領している。
でもね、きみちゃんは環境がどうあろうと、マイペースを貫くことが信条なので、マイペースで瞑想し、マイペースで温泉を楽しんでいると、サウナ独占おばさんは、最後は、ちゃんと起きてサウナに入ってる(笑)。
最近、人が一番してはいけないことって、何だろう、と考えることが多いのですが、やはり、他人の領域、公共の領域にずかずかと入っていくこと、ではないか、と思うのです。
セクハラ、パワハラにしても、他人の領域に無断で入り込み、暴力を振うわけですし、公的な場は、やはりルールを守って、予約するところは予約して、最後は綺麗にお掃除するくらいの気持ちで、使うべき。
以前、ホテルに宿泊したら、来た時よりもきれいに掃除して帰る、という方の話を読んだことがあり、ほほお、と感動したことがありますが、そこまでしなくても、やはり立つ鳥跡を濁さず、くらいの気持ちで、公共の場では立派でありたいなあ、と思います。
他人の領域を侵さない。自分の領域を守る。そうすることが、結局は人と人、国と国が闘うことを回避することになるのではないかな。それはまた、他人の悪口を言わない、ことにも通じてきます。
さて、1月7日のNHK大河ドラマ「光る君へ」放映をもとに、1月10日には島津重富荘で「光る君へ」を100倍楽しむ講座を開催しました。
いやあ、面白かった。きみちゃんの源氏物語の受講生が半分以上でしたから、皆様、あの場面は「若紫」の巻のあそこですよね、とか、本当に源氏物語がよくわかっておいでの素晴らしい感想ばかり。
で、最終的に皆様の感想は、まひろ(紫式部)の母親が道兼に殺されたことへのショックが大きかった、ことに尽きる感じでしたけど、史実ではありませんから、ご安心ください。
でも、藤原道兼みたいな冷酷で、父親の兼家のお葬式にも出ずに、家で遊んでいた、というような人が、あのようにかっとなって人を殺す、というのは、平安時代、あり得た、ときみちゃんは思います。
繁田信一さんの『殴り合う貴族たち』という本は、平安貴族たちの暴力について、とても詳しく解説してくださっていて、数年前に読んだときは、かなりショックを受けました。今回も、「光る君へ」講座では、この本が大活躍してくれて、きみちゃんも読み返して、改めて、平安時代は死刑制度はなかったけれど、平安貴族って、雅なわけではなく、なんて残酷なんだ、と思いました。
あともう少し。あれから一千年のときを経て、大きな戦争も経て、あともう少しで、わたしたち人間は、他人の領域を侵すことなく、自立して、けれど、支え合い、助け合い、気持ちよく共存できる、その入り口にさしかかっているところ。あと少し。
何も怖れることはない。理想の未来を予祝しましょう。
あらたしき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけよごと(大伴家持)
今日の万葉集講座で、ユタカ君が取り上げた和歌。万葉集の最後の歌になります。
「あらたしき」というのは「新しき」と同じ。「いやしけよごと」は「いや重け吉事」で「よいことがたくさん起こりますように」という願い。一年の初めに、たくさんの良いことを予祝する歌です。
わたしたちが進むべき、理想とする未来を予祝しましょう。何の不安もなく、食べ物があり、自然が美しく、人が仲良く暮らし、お互いを尊重して生きていく。そんな世界を、これからみんなで創りあげるのです。
吉本ばななさんの小説『はーばーらいと』は、安部元総理の暗殺事件を受けて、宗教二世の救済について書かれたものですが、その「あとがき」にはこう書いてあります。
誰か飛び抜けた才能を持つ個人を中心に、小さな信仰や信仰に似た形を取って普通の生活を離れている人たちの集団は、概ね良く機能しているように見える。
その集団とは、グアムの兄貴と呼ばれる丸尾孝俊さん、桜井章一さん、千石イエスの名前をばななさんはあげています。
なぜ、集団になるとむつかしいのか、二世になると苦しみが出てしまうのか。
それは簡単に解ける問題ではないけれど、ひとつの理由はひとりの人を中心として生活する人が多くなりすぎることが、すでに自然ではないからだと思う。
この宇宙では、「自然」というものが最強なのだろう。だからこそ私の知っているそうした小さなコミュニティはいい感じに回っているのだろうし、確かな中心を持つ小さなコミュニテイがたくさん存在して個人の心の支えになりつつ、他とリンクしながら、絶えず動き流れながら社会を作っていくのが、きっと人間というものにとってうまい方法なのだろうな、と思う。
実は、月の舟自由大学、きりしま月の舟もそうありたい、確かな中心を持つ小さなコミュニテイでありたい、ときみちゃんは常々思っています。
さすが、ばななさん。逢ったこともない、南九州の霧島というところに住む、名もないきみちゃんの心をずしっと掴むような時代把握をしてくださる、ばなな様。やはり、3月24日、シンポジウムをやるのは、いまの時代にかなっている。
トークだけでも素晴らしいですが、紅茶のおもてなし、それからコーヒー、ホットサンドスタンドも出店しますよ。それから、どこかでヒーリング音楽を入れたい、ときみちゃんは企画中。どうぞお楽しみに。まだまだご予約受付中ですので、どんどんお申込みくださいませ(mokka@po4.synapse.ne.jp)
ただいま、月の舟自由大学では、ゴールドカードの会員さんを絶賛募集中。年間3万円で月の舟自由大学の講座が受講し放題。そして、今年からは、ZOOMで月3回まで個人授業をしますよ。
今日も、日本文学を学びたい、英語も学びたい、でも仕事を辞めたくはない、という若い方がゴールドカードを申し込んでくださいました。
ZOOMを中心に、鹿児島在住の方なので、ときどき霧島へもおいでになれそうです。勉強したい方に、速攻で、しかもリーズナブルに学習機会を提供する。それが、月の舟自由大学です。
年間3万円で勉強できるなんて、素晴らしい。月額2500円ですしね。普通の大学の20分の一くらいのお金で、自分のやりたい勉強ができますよ。
月の舟のランチも、ゴールドカード会員になりますと、1500円が1000円です。たくさん学んで、たくさん食べて、いろんな人で出会って、女神ヒーリングも受けられて、月の舟はユートピアです。
ゴールドカード会員さんが100人になりますと、もっと多様な講座を提供することができますし、幅が広がります。
月の舟100人の村。閉じた場所ではなく、いろんなところとリンクして、たとえば、先日のように宇宙天文学の中川先生と繋がって、観望会を設定したり、奄美のシャーマン・中越真理さんと繋がって、よしもとばななイベントを開催したり、カソリックの鈴木神父様、真言宗僧侶の聖法さんと繋がって、666祭りで宗派を超えたトークをしたり、たくさんの芸術家の方々と繋がって、コンサートをしたり、と、月の舟自由大学は、人間関係が豊かですから、広い世界でお勉強ができます。
きみちゃんとユタカ君を中心とした、小さいけれど、とても豊かなコミュニティ「月の舟自由大学」。
きりしま月の舟というカフェを運営しているのも、大正解。いつも素敵なお客様に恵まれて、いつもいつも素敵な出会いがいっぱい。
大感謝、大感動、大歓喜。受け身ではなく、自分のやりたいお勉強を一緒にしましょう。ひとりで悩んでいないで、きみちゃんに相談してみて。きっと道が開けますよ。心が軽くなりますよ。
さあ、明日も「きりしま月の舟」でお待ちしていますね。月の舟自由大学でのお勉強に興味を持たれた方は、HP「きりしま月の舟」を参照してくださいませ。お問合せからメールでなんでもご質問くださいね。
今日もブログを読んでくださいまして、ありがとうございます。皆様の今年一年の「吉事」を予祝いたします。未来は明るい。心配しないで、恐れないで。明るく生きていきましょう。