きりしま月の舟

魂を磨く時間

2021.05.16更新


 昨日5月15日(土)の読書会まで開催して、これから5月末まで、きりしま月の舟、お休みをいただきます。

 明日には、オンライン講座の源氏物語「桐壺」の巻第一回目をアップできそうです。さあ、少しずつですが、オンライン講座を充実させていきますね。ゆっくりとお付き合いいただければ、幸いです。

 鹿児島市内のひまわりクラスもお休みにして、カフェもお休みにして、予定していた勉強会も延期にしていただき、対面であるのは、鹿児島県立短大の講義のみ。

 その講義の準備をすませ、動画作成の段取りをつけて、諸々の予定をクリアしながら、生きております。

 緊急の予定がいくつか延期になったなかで思うのは、「ああ、どんだけ忙しかったんだ」ということ。泥のように疲れている自分が、そこにいました。

 コロナ禍のおかげで、ゆっくりとできるのは、ありがたいことです。ゆっくりと言っても、ついつい掃除だの、料理だの、動画作りだの、ありとあらゆることをやりたがるわたしですし、明日はラジオ出演、あさっても県立短大の講義のあとに大切な用事があり、オンライン会議もあるし、なかなか毎日がぎっしりと予定で詰まっているのですが、今回は、本当にゆっくりとしよう、と思います。

 さらに、明日からユタカ君は、あるボランティア活動に参加。で、ひとり暮らしになります。これまた、またとない機会ですので、しっかりと自分の時間を満喫していきたいものです。

 ただ、日々の暮らし、というのは、それだけで忙しいですね。ふっと気を抜くと、洗濯物がたまり、流しにはお皿とお鍋が重なり、あらら、という感じになります。

 片付けなきゃ、と思うことがストレスになってしまう前に、今日は、ユタカ君とドライブしました。福山の少し手前の大穴牟遅神社へ。なかなかおもしろい神社です。延喜式に出てくる古い神社ですし、いろんな記念碑があって、とっても楽しみました。雨もわたしたちのドライブの間はやんで、晴れ間のなかを移動できました。神さま、ありがとうございます。

 おかげで、とっても素敵な気分転換になり、帰ってから昼寝もして、さらに元気回復。その後にユタカ君とコーヒータイム。おかげさまで、溜まっていた片付けもばりばり捗りました。

 急な予定変更で、イケイケどんどんのペースが崩れて、体勢を戻すのに、3日ほどかかりました。でもね、そんだけ疲れが溜まっていたんだねえ。自分を心からねぎらい、慈しむことができました。

 さて、先日、ある方に、きりしま月の舟の営業が木曜日から日曜日までとお伝えしたら、「あらあ、遊びでやっておいでなんですね」と言われ、びっくり。

 遊びーーーーー?遊びで、カフェの営業と講義の両立はできんわ!と心のなかで怒りながら、カフェのほかにも、いろんな仕事をやっている旨、お話しましたけど、先方様は、あまり聞いてない感じだったな(笑)。

 わたしって、存在そのものが「のんき」に見えるみたいですね。お金持ちの余技であるとか、他人の金で遊んでいる、とか、本当に、よく言われます。で、そういう発言をされる方って、その人自身が暇そうな感じではあるわな。なかなか思い通りの人生を送っていない感じでもある。

 そういう、あまりわたしの人生に重ならない感じの方とは違って、月の舟の読書会や勉強会に参加してくださる方々は、本当に心優しいですね。皆様、心から勉強を楽しんでおいでです。そして、わたしたち夫婦にいつも温かい言葉かけをしてくださいます。

 「これからも楽しみに伺いますね」と鹿児島市内から霧島まで、毎回読書会に参加されるMさん。本当に心の優しい方で、感動します。いつも小さな手土産を持参され、お金の支払いも潔く、わたしたち夫婦に出会って、「生き方が変わった」とまでおしゃってくださいます。もう10年以上のおつきあいです。感謝、感謝、感謝です。

 さつま町からおいでのSさん。10キロ近い梅を持参してくださいました。早速、ユタカ君が梅仕事をしておりましたわ。あ、梅仕事など、季節の仕事は、ユタカ君の担当です。わたしは一ミリもやりません(笑)。その梅を使っての料理は、わたし担当ですけどね。

 「おふたりは、お互いに研究的などころで、けんかをされないのですか?」との質問もよくいただきます。文学的なことで、一度もケンカしたことないですね。むしろ、お互いの知らないことを情報交換して、感謝ばかりがあります。

 子育てとか、イベントのこととかでは、ずいぶんとケンカしてきましたけど、ほんと、文学的な意見の対立って、ないなあ。

 33年の結婚生活のなかで、お互いの領域をしっかり保っている感じかな。ひとり暮らしをふたりでしているって感じ。だから、わたしが留守にしても、彼はしっかりと生きているし、彼がいなくても、わたしは大丈夫。

 ただ、パソコン関係は、彼がいてくれた方が助かりますから、これから一週間、ちょっと心配ではある。でも、パソコンに詳しい若いボーイフレンドもいっぱいだから、困ったときは、彼らに聞いてみよう。うふふ、いいだろ。

 庭仕事とか、季節の仕事とかも、ユタカ君が先に死んだら、困ることがいっぱいなのですが、そのたんびに、庭仕事の得意な人、梅仕事のできる新しいボーイフレンドを作れば、何とかなる(笑)

 ユタカ君から「これは、おまえの仕事だろ、ちゃんとやれよ」と言われたこともないし、わたしの方から「あんた、もっとしっかり稼いでよ」ということもないですね。お互いに、高い純度で生活の質を保っていますから。

 さ、三日ほど、ぐうたらした自分を許してあげることができたので、明日からは、ばりっといきますよ。彼が出かける前に、コピーとか、パソコンの設定とかやってもらって、それからだな。

 これから二週間ほど。体勢を立て直す日々。ありがたいなあ。6月からのランチメニューも研究しておきますよ。ご期待くださいね。

 昨年のGWの頃も、きりしま月の舟をお休みにして、川端康成の論文をひとつ仕上げました。あれは、大変でしたけど、あのコロナ禍でぽっかりと空いた時間があったからこそ。

 わたしの人生全体の俯瞰はできています。その段取りも着々と進んでいます。懸案事項もあるけれど、それはもう未来にうまくいくことは決まっている(ような気がする)。

 わたしは、わたしの人生を不安なく、覚悟を決めて、歩いています。わたしは、大丈夫。元気に100歳まで生き抜きます。たくさんの方のお力をいただき、わたしたちも力を発揮して、助け合い、仲良くして、笑いながら、生きていきます。

 自分の人生を遊び、と思ったことなど、一度もないし、つねに努力する自分が大好きで、人生を楽しんでいますが、これからは、もっと波動をあげて、さらに楽々と生きていきます。

 ピアノの練習も、いま、ショパンのノクターン「遺作」が完成に近づき、リストの「愛の夢」に入るところ。ピアノレッスン、楽しいです。ちあき先生が、月の舟までいらしてくださって、丁寧に教えてくださるので、とってもありがたいです。

 隣りの土地にこれから学習棟を建て、近隣の方々の「学び」に寄与し、一千人ほどの方々にオンラインで講義をして、カフェで美味しくて、免疫力の高まるお食事をしていただき、穏やかでゆったりした癒しの時間を過ごしていただく。これが、わたしの人生の見取り図です。

 決して野心的なものではない、実にささやかで穏やかで豊かな暮らしのご提案ですが、やりがいがあります。わたしの道は、これだ、と思っています。

 まずは、わたし自身が、穏やかで豊かな暮らしをします。丁寧に魂を磨く生き方をします。

 鹿児島県立短大の学生さんたち55人とノートの交換をしています。授業の感想、質問など、自由に書いてもらっています。前年度からやって、とっても好評なので、今年もやっていますが、とっても楽しい。ひとりひとりコメントを書いていくので、時間はかかりますけど、やりがいがあるし、楽しいなあ。

 若者たちに、わたしの胸を貸して、はちゃめちゃやる練習をしてもらっています。自由に生きていいんだよ。何も怖いものはないよ。若いって、素晴らしくって、みんな、どんどん心を開いてくれます。その成長ぶりが凄い。うれしく、ありがたいなあ。

 これから建設予定の学習棟でも、こんなやりとりを若者たちとしたい。熟男熟女の皆様にも、さらに自由を味わっていただきたい。そんな思いでいつもいます。

 わたしなら、やれる。だって、宇宙の最高傑作のわたしですもの。鹿児島一頭のいい女のみたけきみこですもの(笑)。

 さ、明日から、ひとりだ。なんだか、すごい開放感。ユタカ君も、かなり解放された顔をしているぞ。

 では、皆様、コロナ禍を乗り切りましょう。気をゆるめないで、でも、根本はゆったりと。