きりしま月の舟

親和力

2024.08.22更新


 毎日が学びの日々。霧島は朝晩がさらに涼しくなり、過ごしやすくなりました。さすがの避暑地。本当に霧島は最高で、極楽です。

 今朝は午前3時半に目が覚めました。というのも、昨日午後6時に温泉に行き、午後7時半に帰ってきて、ベルギービールとともに夕食。イワシのフライ、トウモロコシのナンプラーチャーハン、長芋とオクラのスープ、といった月の舟ランチメニューをちょっと変化させたものを頂き、幸福感に溢れながら、ついつい寝てしまったのでした。きっと午後9時ごろではなかったか。

 ここのところ、ほぼ毎日女神ヒーリングが入っており、そうすると、午前中文学講座、ランチ、女神ヒーリングのきみちゃん3点セットコンプリートの日は、温泉で浄化されて、ユタカ君と楽しい晩酌をすると、ウルトラマンのピコピコサインが始まり、あの世へ召喚され、気が付くと朝(笑)。

 昨日は、午前中が「光る君へ」解説講座、午後にランチのお客様、郁未さんが来てくれて、仕込みを手伝ってくれます。ありがたや。忙しい一日でしたが、明るく過ごせました。

 きみちゃん、一昨日の20日は指宿まで打ち合わせ。午前7時半に出て、なんと、2時間半かかりましたわ。途中、渋滞が凄い。平日だったので、通勤時間とカブってしまいました。

 きみちゃんは、鹿児島国際大学への非常勤講師として長く勤務し、また指宿へは「なのはな館」での講座講師として長く通いましたので、指宿方面は慣れている、と思いましたが、やはり、霧島からは遠かったな。以前住んでいた伊集院からと違って、プラス一時間ですからね。

 きみちゃんを講演に呼んでくださった指宿図書館館長のかおるちゃんが入院中で、担当の東口さんが対応してくださり、講義する部屋を確認したり、資料をお渡ししたりしました。

 東口さんのおかげさまで、ああ、指宿まで来てよかったなあ、これで本番の25日は安心して臨めます。

 かおるちゃん、突発性難聴とのことで、実はきみちゃんもその病気やりましたわ。ほぼ毎日耳鼻科に点滴に通いましたけど、改善はされず、結局、もともと聴力が弱かったことの確認に終わっただけで、点滴している時間が唯一の休息の時間のようで、点滴を楽しみに行った記憶があります。かおるちゃんの一日も早い回復をお祈りします。

 そして、指宿図書館を出てから池田湖へ。ユタカ君がきみちゃんの秘書みたいに付き添ってくれて、本当なら、唐船峡のそうめん流しに行く予定でしたけど、20日正午から尚古集成館館長の松尾千歳先生の告別式が鹿児島市内であるので、そこへ直行。その前に、池田湖にあるダンケンコーヒーの新しいショップで、パンとコーヒーのテイクアウトを買い求め、パクパクと食べて、鹿児島市内の葬祭場へ。

 お焼香に間に合いました。松尾先生には、本当にお世話になって、きりしま月の舟オープンのときも「薩摩紅茶」のお話をしていただいたり、日本女子大学桜楓会鹿児島支部でもご講演をお願いしたりして、いつもいつも穏やかにたくさんの知識を授けてくださいました。

 一番の思い出は、きみちゃんがひとりで尚古集成館を訪ねたときに、館内を隈なくご案内くださったことです。ひとつひとつの展示品を丁寧に説明してくださって、あのときのことはお話された内容までほぼすべて憶えています。

 松尾先生ほど知的な佇まいで気品のある方は他に知りません。知的でありながら、攻撃的、という方は多いのですが、松尾先生はいつも静かに微笑んでおられました。

 薩摩、鹿児島は文化の辺境の地ではなく、文化のいち早い玄関口である、とお話くださっていました。宗像大社にきみちゃんが行ったことを書いたブログを読んで、「僕は宗像出身ですよ」と教えてくださいました。

 ガンの闘病をSNSで発信しておられ、その様子をいつも読ませていただいていましたが、こちらが勇気づけられるほど健気で勇気ある闘病で、その間に歴史小説も執筆されたりして、誰もがモデルとしたいような闘病生活でした。

 告別式のとき、ご遺体の側で、松尾先生の奥様がさめざめと泣いておられるのを拝見して、きみちゃんももらい泣きし、思わず、奥様とは初対面ながら、たくさんのお守りを手にされた奥様の手をそっと握って、「元気出してくださいね」とお声かけしたのでした。

 そのお守りは、松尾先生の回復を願って、たくさんの方が贈られたもので、きみちゃんも霧島の性空堂さんのお守りを贈らせていただいていました。

 バタバタではありましたが、お葬式に参列できてよかったなあ。たくさんの顔見知りの方々と、松尾先生のことを話し、偲ぶことができたのも良かったです。

 棺をお見送りし、その後の午後3時の打ち合わせまで時間があったので、先日見つけた靴屋さんに行ってみたら、シャッターが閉まっていて、なんと「23日まで夏季休暇をいただいております」との張り紙が。。。残念。

 で、他の靴屋さんを当たってみたのですが、なかなか良い靴に巡り合えないまま、午後3時からの打ち合わせのために、シェラトンホテルへ。ロビーで、ピアニストの春田さんと打ち合わせ。春田さんには、10月26日の「源氏物語と和歌」の高野晴代先生のご講演で、大河ドラマ「光る君へ」のオープニング曲を演奏していただく予定です。プラスアルファの企画も決まって、楽しい打ち合わせになりました。

 そして、シェラトンホテルの隣りにあるAコープさんで買い物をして、霧島へ帰ります。

 きみちゃん、早速、夕方恒例の温泉へ。温泉から帰り、ユタカ君と晩酌したら、いつものように、バタンキュー。

 一時間ほど熟睡したかな、トイレに起きようとしたら、なんと、両足が痙攣。足をつりやすいきみちゃんですが、両足一気で死にそうでした(笑)。ユタカ君を呼び、大きな盥にお湯を張ってもらって、温めて、一件落着。いやあ、痛かったよお。

 暑い中、指宿、鹿児島市内とハイヒールで歩き回り、水分不足もあったのか、久しぶりの痙攣で、大変でした。でも、ユタカ君が必死に足をさすってくれて、頼もしい限り。宇宙一の夫です。ありがとう。

 さて、今日はおかげさまでゆっくりな一日で、早めに温泉に行き、明日の屋久島シンポジウムの打ち合わせ準備もできたし、指宿の講演準備もばっちりやれたし、極上の一日(笑)。

 で、屋久島の山尾三省追悼シンポジウムに参加のために、三省さんの『アニミズムという希望』という本を読み返して、「親和力」という言葉に改めて触発されました。

 『アニミズムという希望』は、1999年7月12日から16日までの五日間にわたる琉球大学での山尾三省さんの集中講義の記録です。

 素晴らしい内容で、さすがの三省さん。この本をはじめて読んだ時の感動がまた蘇りました。これまで何回も読んできたのに、いつも新鮮なのはどうしてでしょう。

 やはり、三省さんは新しい時代の新しい自分の創造、ということをつねに考えておられて、たくさんの人にそのことを考えることを刺激することを使命としておられた感じがありますね。読むごとに、ああ、自分も頑張らないと、と思えます。

 親和力という言葉は、ゲーテの「親和力」という作品から触発されたものですが、ゲーテの作品の原題は、「選び取られた血縁性」というのが本来の意味のようです。

 類は友を呼ぶ、というように、「同じものが同じものの匂いを嗅ぎつけて、それを選び取る力」が親和力。人間も植物も動物も、その親和力によって、森羅万象は成り立っている。

その親和力のアンテナを鋭敏に磨いて、自然の中へ、人間関係の中へどこまでも踏み入っていくのが、これからの新しいアニミズムであると考えています。

 そのように導かれる三省さんの思想。宇宙の法則の第一は、「類は友を呼ぶ」ということで、同じ波動のもの同士が惹きつけ合うものですから、三省さんはもう20年以上前に、アフターコロナの時代を予測したような新しい考え方を提示されています。

 わたしたちの目の前に起こる現象は、中立で、善も悪もない。いろんな見方があるだけです。今回、きみちゃんを激怒させた事象は、価値観の相異といえばそれまでですが、それに加えて、向こうはきみちゃんを悪とし、自分たちを善とした、という点にあります。

 類は友を呼ぶ、というときの友は、決して価値観が一致しているわけではなく、理解しあえるわけでもない。ただ、自分たちを善とし、相手を悪とする、ということを決してしない。決して、自分だけが正しい、というような発想をしない。価値観は違っても、お互いを認め合う人を友と呼び、仲間と呼ぶのだ、ときみちゃんは思います。

 宇宙一のファン同士であるきみちゃんとユタカ君でさえ、価値観が重なるわけではなく、ただ読書と思索と感性を通して話し合うなかで、お互いの意見を確かめあうことが最高に心地よい、というのであって、盲目的に相手を絶対視しているわけではありません。

 適度な距離をとって、お互いを深く信頼し、尊重し、尊敬し、感謝している。それが大親友であって、最高の人間関係だと思っています。お互いが経済的にも精神的にも自立していることが条件ですね。

 今日、早めの温泉でつらつら考えたのは、人間としてやるべきこと、外してはいけないことは「約束を守る」「礼を尽くす」。

 人間としてしてはいけないことは、他人様の領域に、家族であろうが、親子であろうが、ずかずかと侵入して、相手を裁くこと。きみちゃんは、これが最も嫌です。赤ちゃんであろうと、ご高齢の方であろうと、相手の世界に侵入してはいけない。お世話することと侵入は違いますからね。

 どんな存在に対しても、尊敬と感謝を持つこと。手柄を独り占めするのも良くない。自分が善で、相手が悪、という決めつけ、思い込み、あるいは反対の場合も良くない。

 とても興味深いことに、ものごとはすべてうまくいくようにできています。不快なことほど、深い学びに満ちていて、そこに気づくときの快感たるや。自分の神様からのメッセージがどんどん来て、ちゃんと安心できる場所に連れて行ってくださるのです。

 そのためにも、自分の感覚、感性、生き様を信頼すること。自分を大切にすること。自分を愛すること。自分に感謝すること。結局は、そこに戻るのです。

 まずは自分との親和力を取り戻す。人間関係の間違いのもとは、他人の意見におもねること。他人のせいにすること。自分の人生ですもの、自分で責任をとること。

 自分が大好きであれば、自分を大好きな方々が集まってきてくださいます。

 さあ、明日も、きみちゃんとユタカ君を大好きな方がたっくさん訪ねてきてくださいます。月の舟はいつだって、親和力に溢れ、愛と感謝と尊敬に満ちた空間です。きみちゃんとユタカ君はいつだって愛と感謝を振りまいてきました。そのことには自信があります。

 これからも、さらに波動の高い空間の創造をしていきますね。

 8月24日(土)午前10時から「女神メイク」。クリスタルボウルの演奏とともに、夏の暑さで疲れたお肌の手入れをして、開運していきましょう。あと少しの空きがありますので、ご予約くださいませ(090-7536-6672)。

 いつもブログを読んでくださいまして、ありがとうございます。大感謝です。これからも書き続けていきます。女神ヒーリングもご予約をお待ちしております(mokka@po4.synapse.ne.jp 090-7536-6672)。女神きみちゃんを信頼して、新しい人生の扉を開けていきましょうね。女神きみちゃんがそっと寄り添います。