きりしま月の舟

歓びで人生を創造する

2025.12.22更新


 もうすぐ冬至の御時(みとき)。12月22日午前零時3分。

 皆様は、願いを書きましたか?

 女神きみちゃんは、「愛と光のエネルギーで、豊かさを大きく循環し、歓びで人生を創造する」。その言葉を2026年の願いとして唱えようと思っています。

 明日は、京都へ行きます。そしてあさっては、孫3人と出産後の次女と一緒に新幹線で、霧島まで帰ってきます。最初はきみちゃんひとりで迎えに行く予定でしたが、ちょっと心配だったので、ユタカ君にも同行してもらうことにしました。

 ここ一週間ほど、孫たちを迎える準備で大忙し。16日がハウスクリーニング。なかなか大当たりな業者さんで、一緒にばりばり片付けました。いやあ、がんばった。

 17日が、枕草子@きりしま月の舟クラスの最終回。午後が女神ヒーリング。18日が、源氏物語講座、午後が、百人一首zoom講座。そして、毎日、おむつの買い出しだの、チャイルドシートの選定だの、孫関連もいっぱい。

 19日はお天気も悪くて、お客様もゆっくりだったので、一日、家の中の片付けをしました。いやあ、これまたユタカ君とふたりして頑張りました。孫たちか帰ってくるおかげ様で、家の中が片付いて、ありがたい。

 20日は、午前中が読書会。めっちゃ楽しかった。そして、今日21日、女神ヒーリングが2件、午後4時から、来年2月に着工する月の舟キッチン移築計画の打ち合わせ。

 ようやく先ほど、温泉に行けて、明日の出発の準備も完璧で、さらには、とても嬉しいことに農業青年の裕太君が、わたしたち夫婦を空港まで送ってくれます。大感謝です。そして、お隣りのMさんが、昨夜、鯛を釣ったから、とお刺身用に真空パックにして届けてくださいました。いやあ、凄すぎる。霧島のご近所付き合い。感動、感動、大感動。

 冬至を前にして、凄いことが起きまくっているのですが、昨日の読書会があまりにも楽しかったので、まず、そこから書いていきますね。

 毎月第3土曜日は、月の舟読書会の日。1年とか2年をかけて、同じ作家さんの作品を読む読書会を「マラソン」と称して、開催しています。もう15年以上になるかな。今年は、村上春樹マラソン。昨日は、村上春樹さんが翻訳した『グレイト・ギャツビー』をご参加の皆様と読みました。

 ユタカ君が読書会をリードして、作者のフィッツジェラルドのこと、翻訳について、作品が描かれた時代について説明をしてくれたあとで、それぞれのご感想などを伺い、まあ、それはそれは盛り上がって、楽しかったなあ。

 月の舟自由大学では、天文館時代に、鹿児島大学の千代田夏夫先生の解説で、この『グレイト・ギャツビー』を読んだことがありますが、あの時もめちゃめちゃ楽しかったけど、あの時に以上に今回は楽しかった。

 千代田先生と一緒に読んだとき、きみちゃんは、村上春樹訳のほかに野崎訳も読んで、原文までは読めなかったけど、映画も観たし、デイジーがつけていたカチューシャもどきも身に着けて、「グレイト・ギャツビー」モードにはなっていたけど、作品に関して、深く感動したかというと、そうでもなかったかな。

 今回は、ユタカ君がいろいろと読書会に向けて準備しているのを横目に、きみちゃんは何かと忙しく、村上春樹訳を読み返す余裕もなくて、おとといの夜、ユタカ君と一緒にデカプリオ版の映画のDVDを観たのでした。

 久しぶりに映画を観て、とっても感動しました。そして、天文館時代から10年を経てのその間に、細部は忘れたところも多かったけど、映画としても素晴らしかったし、村上春樹さんがおっしゃるような冒頭と末尾の文章の美しさとかをもう一度堪能したいな、いや、以前は大したことのない大衆小説にすぎないと思っていたこの原作は、実は、ものすごく精緻に1920年代のアメリカ社会を映し出し、リアルな中に、「神の目」を設定したり、と半端ない情報量と感性が凝縮されているなあ、と思い直したのでした。

 以前は、デイジーという女性が、女主人公として魅力がないのに、どうしてギャツビーはこんなにもデイジーにほれ込んでいるのか、わけわかんない、と思っていたのですが、ギャツビーが愛して目指していたのは、デイジーと一緒に過ごすことではなくて、どん底でも希望を見出すこと、そのために強く生きること、辛抱すること、努力することだった。

 うがった見方をすると、極貧家庭の出身者であるギャツビーは、デイジーの所属する上流社会の一員になること、デイジー=上流社会である、ともいえるのです。最後に愛するデイジーの罪をギャツビーが背負ったために、ギャツビーは殺されてしまう、という自己犠牲の極致の最期を迎えるところもまた、大衆小説の王道というか。

 天文館時代の学びから10年近くたった今、ギャツビーの上昇志向とか自己犠牲とか、そうしたものよりも、フィッツジェラルドが描く時代のち密さに、きみちゃんは感動します。

 アメリカの繁栄の奥にある、石炭カスのボタ山で働く労働者の存在、そこに残された看板に描かれた目の存在、それを「神の目」として描く作者の意図など、細やかに配置された小道具の象徴性にも心惹かれます。

 語り手ニックの存在もまた素晴らしい。どこか源氏物語の語り手みたいなところがあり、文学とは「語り」である、と思える手法にもまた新たに興味を抱きました。

 映画では、ギャツビー亡きあと、精神を病んだニックが、その治療のために、ギャツビーのことを書く、という場面がとても重要で、その語りの構造の底深さをしっかりと捉えていたと思います。

 書くことが治療になる。それは本当にそうだなあ、と思います。きみちゃんがこうしてブログを書くこともまた、ものすごい治療になっていると思うのです。

 きみちゃんがブログを書くときに心掛けているのは、「正直」である、ということ。真実を書きたい、と思うけど、真実ってまだ謎だから、まずは自分が思うことを書く。まだまだ正直に書けていないところもあるけど、まだまだ、このことを書いたら、迷惑がかかる、という面もあるので、ときどき、ぼかした書き方をすることもありますが、それはそれでいい、ときみちゃんは自分を許しています。

 正直である、というのは、なんでもかんでもあけっぴろげに書くことではないからです。正直である、というのは、自分の中心で生きる、ってこと。自分の魂の本質、魂の本来の在り方からぶれない、ってこと。

 きみちゃんは、それができているなあ。それはとっても自慢です。思うに、これまで親の言うこととか、目上の人の言うこととか、ユタカ君の言うこととか、ほとんど聞いてこなかった(笑)。つねに自分の意志で生きてきた。それはとっても自慢です。同時に、なんて運が良いのだろうと、自分でもほとほと感心して、もうきみちゃんにご縁するすべての方に最大限の感謝を捧げます。

 昨日は、この冬至に向けて、きみちゃんは何を歓びとして生きているかな、と考えたときに、ユタカ君と一緒にいることを、最高の歓びとしているな、と思いました。きみちゃんの今生がこんなに素敵なのは、ユタカ君と結婚したから。

 ユタカ君と結婚したことで、何が歓びかというと、文学について語ることができるから。お見合いをするときに、いつも母が、「本が好き」と言ってはいけません、と釘をさしていましたが、本の話をしない人生なんて、どんだけつまんないのよ、と反発していましたけど、ユタカ君と結婚したことで、毎日、大好きな読書ができるし、書くこともできるし、毎日、文学や本の話ができて、最高に幸せです。

 これがほかの人だとこうはいかない。本ばっかり読んでないで、飯作れ、とか言われたら、黙って家出するな(笑)。

 そんな大事なユタカ君が、このたび、きみちゃんの本を作ってくれました。『まとまりによりかかるな~中村きい子の世界~』。表紙デザインを、村山さんがしてくださいました。ちょっと古風な感じが、きみちゃんらしくて、とっても素敵に仕上がっています。中身も素晴らしい。40代に書いた論文とか新聞掲載の文章を集めたものですが、まあ、若書きでもあるし、まだまだ書いていない重要なこともあるので、これからも書き続けるだろうとは思いますが、ひとまずまとめてくれて、きみちゃんとユタカ君の赤ん坊がひとり、ひっそりと生まれた感じ。

 大々的に売り出す本ではないので、100部しか刷っていませんが、これから、どんどんこのタイプの本を出していくつもり。このブログで書いてきたこと、源氏物語、百人一首、枕草子、平安文学、そして、鹿児島ゆかりの文学、これまできみちゃんが研究し、資料を集め、講義してきたことを、本にしていきます。

 それは、孫ができる嬉しさと同じ感じ。小さな命が産まれ、それを大切に育てていく感じ。これまたとっても幸せな気持ちです。

 このブログに注目してくださっている出版社さんがあって、先日、お手紙をいただきました。このブログを本にしませんか?という丁寧なご提案です。ありがたくて、嬉しいご提案なのですが、きみちゃんには、ユタカ君という専属編集者がおりますゆえに、ごめんなさい。きみちゃんの本は、すべて月の舟書房から出す予定です。

 先ほど、書くことは癒し、と言いましたが、本当にそうですね。自分に還る場所。光も闇も同時にある場所。感謝に溢れる場所。静かに豊かさを受け取る場所。

 「愛と光のエネルギーで、豊かさを大きく循環し、歓びで人生を創造する」。もうすぐ冬至点。この願いをもう一度復唱します。

 豊かさを循環する。どんなときも、自分を歓びで満たす。

 先ほど、冬至点を通過しました。「ここからは、明るいことしかありません」とさとうみつろうさんもピアノを弾きながら、YouTube動画でおっしゃっています。「明日からはじまる」。

 今日は、面白いことが起きました。女神ヒーリングのご予約が午後1時だったのですが、お越しにならないので、連絡したら、「わお、今から行きます」とのこと。ゆったりとお待ちしたら、ランチにいらしたご婦人が体験セッションをご希望になり、じゃあ、ということで、その方を先にして、予約の方にはランチを召し上がっていただきました。

 30分の体験セッションなのですが、だいぶ長引いて、でも、女神ヒーリングを受けていただいたことで、軽くなられたようで、きみちゃんも良かったなあ、と達成感がありました。

 そのまま引き続きご予約の方のセッションをしたのですが、スタートが3時15分ごろ。いやあ、午後4時から打ち合わせだったのが、打ち合わせのお相手様が45分遅れるとのことで、100分のヒーリングがちょうど終わったころに、打ち合わせの人員が全員揃う、という奇跡のようなことが起こったのです。

 こんなことってある?さらにびっくりしたのは、その日はじめてお会いした大工さんのKさんが、きみちゃんと同じ誕生日。車のナンバーに「816」が入っているではありませんか。

 これから、月の舟キッチン移設計画の中心になっていただくKさんと同じ誕生日なんて、凄いよね。明日から、明るいことしか起こらない。きみちゃんの人生は、いつだって明るくて、運が良くて、最高だったけど、これからもさらに超最高の人生だ。

 生きているだけで嬉しい。こうして元気に暮らしているだけで嬉しい。ユタカ君、娘たち、孫たちがいてくれて、超最高!

 来年1月の源氏物語講座新年会も全員ご出席。いやあ、良いことだらけ。もし良いことがなくても、きみちゃん、自分が大好き。のたうちまわるきみちゃんも好き。悩むきみちゃんも好き。

 ぜんぶひっくるめて、女神きみちゃんが大好き。ご縁する皆様が大好き。講座の受講生の皆様、月の舟カフェにいらしてくださる皆様、あの世のとうちゃん、かあちゃん、ありがとう。大好きだよ。きょうだいたちも、ありがとう。わたしはわたしを生きるよ。

 豊かさを循環していきます。温泉で瞑想しているときに、女神きみちゃんが、23日の新幹線、大丈夫だよ、と励ましてくれました。とーま君、おりこうさんにしてくれます。優しく、ゆったりとした時間がこれからいっぱい流れます。

 孫たちを迎える準備が整いました。今日はひかりちゃんが注文したお肉を配達してくれて、食料もばっちり。

 きみちゃんは、娘たち、孫たちをはじめ、ご縁するすべての皆様を、とことん、いっぱい、全力で愛します。そのことだけで超嬉しい。

 先ほども、全くお会いしたこともない方なのですが、とても気になって、彼女のお祝い会に出席することを表明しました。なぜか、とても気になって、ご縁をつないだのですが、本当に礼儀正しく、素敵な方で、メールのやりとりだけで、なんだかものすごい親近感がわくのです。

 きみちゃん、そういう感覚をこれから大切にしていきたいなあ、と思います。

 いつもブログを読んでくださる皆様、本当に大好きです。超嬉しいです。これからも、いっぱい書いていきますね。自分を癒すことが、他人様を癒すこと、自分を許すことが、地球の平和を守ること。

 すべては自分の歓びから人生を創造していくことで、わたしはわたしを生きることができるのです。

 あなたの歓びに満たされて、自分をいっぱい愛して、冬至の夜をお過ごしくださいませ。きみちゃんは、明日の朝が早いので、たぶん、このあと、バタンキューだと思います(笑)。

 愛と歓びに満たされて生きていきましょう。