きりしま月の舟

振り切れ!

2023.11.05更新


 ちょっと風が強いけど、今日も快晴。昨日は少しだけ雨が降ったのかな?11月に入ってから、爽やかな良いお天気の日が続いています。

 11月2日は、源氏物語きよらクラスの講義の日でしたが、受講生の皆様と一緒に、霧島市三体小学校での「どんぐりコンサート」に参加しました。

 いつか行きたいと思いつつ、今年もまた「ああ、源氏物語の講義と重なるなあ」と思っていたら、受講生のおひとりが「どんぐりコンサートに行くので、講義は休みます」と連絡してこられたので、じゃあ、と決心して、他の受講生の皆様を誘って、車に乗り合わせて、出かけました。

 大快晴のなかの素敵なドライブ。三体小学校は、月の舟から車で30分ほど。途中で気になる史跡がいっぱいで、いつかまた下見をして、史跡を調べ、皆さんと一緒に文学散歩をしたいな、と思わせる土地でした。

 三体、と言うくらいですから、お寺に関係するのかな、と思っていますが、地図を見ると、音川山玄龍寺跡というのがありますね。

 Googleで調べると、三体堂中福良には、ソガドン墓と呼ばれる3基の石塔があるようです。それは、熊本県相良氏の庶流である永留氏が生前に建立した逆修塔とのこと。

 逆修塔とは、逆(あらかじ)め、生前に自分のための仏事をして、冥福を修め、その記念に建立された塔のこと。この石塔を代々管理してきた井出上氏が曽我一族の伊東氏の出だから、「ソガドン墓」と呼ばれたそうな。

 三体堂村は、正八幡宮(現・鹿児島神宮)領であったことから、豊前宇佐弥勒寺の支配を受けた、とも「コトバンク」には書いてあります。

 いつかユタカ君とふたりで、三体堂付近を散策して、この土地のエネルギーを感じてみたいものです。

 どんぐりコンサートとは、戦後、戦争ですべてを失った小学校にいろんなものが増えていく中で、グランドピアノが欲しいね、と三体小学校では願ったけど、お金がなかったので、小中学生みんなで「どんぐり」を拾って、それを5万本の苗木にして売ったお金で、グランドピアノを買ったそうです。

 昭和29年10月のことです。それから月日が流れ、みんなでどんぐりを拾って買ったピアノだ、ということも忘れ去られたころ、もっとこのピアノの由来を知ってもらおうと始まったのが「どんぐりコンサート」。

 もう60年以上も経っているのに、どんぐりピアノの音はなかなか素晴らしいですね。きみちゃんが昭和32年生まれで、きみちゃんのピアノは小学一年生のときに両親に買ってもらって、やはり60年ほど経っているわけですから、どんぐりピアノときみちゃんピアノは同年代なんだね。

 11月2日のコンサートには、地元のおじいちゃま、おばああちゃまがたくさんおいでで、三体小学校の体育館は賑やかでした。三体小学校の児童生徒は、16人?その日、並んでいたのは12人だったけど。コンサートにいらしていたのは、全体で50人くらいかな。テレビ局のカメラもまわっています。広報誌のカメラマンも忙しく稼働しています。

 どんぐりピアノの会会長の入来慶子さんのピアノ、吉澤レイモンド武尊さんのサックスで、曲目が編成され、しっとりした豊かなコンサート。  

 レイモンド武尊さんのサックスは以前から気になっていて、今回初めて聴きましたが、素晴らしいですね。トークも上手で、「リベルタンゴ」などの選曲も良かったな。

 いま思えば、60年選手のピアノなので、ガンガン弾いたら、壊れやすいのかしら?ピアニストの入来慶子さんは優しく音を奏でておいででした。

 三体小学校の子どもたちも、どんぐりピアノの歌を歌ってくれました。最後に代表の男の子が、お礼の言葉を述べてくれて、それがとっても素晴らしかった。自分の言葉で、とてもはきはきしていて、きみちゃん、感動しました。

 コンサートが終わってから、少しピアノを触らせていただきましたが、響きが良くて、あ、いいな、深いな、と思いました。

 どんぐりピアノの由来はなかなか素敵です。これからみんなで力を合わせて、すべてを乗り越えていく時代にあって、どんぐりピアノのように人の力が集まったものは、大切にされていくと良いですね。

 全校生徒10人ちょっと。三体小学校はこれからどうなるのでしょうか?どんぐりピアノはどうなるのでしょうか?気になるところです。どんぐりピアノが大切にされ、どんぐりコンサートが続いていくといいな、と思います。

 さて、どんぐりコンサートから帰って、3連休のための買い物に出たり、バタバタしていたら、うちのユタカ君、どうやら熱発。お客様も多くて、きみちゃん、ワンオペで大忙し。

 翌日、11月3日は、ユタカ君、もう起き上がれなくて、きみちゃん、またもやワンオペ。午後1時から、女神コースランチのご予約があり、それも七五三のお祝い膳なので、気合が入ります。

 霧島小学校のよしまさ君、ゆうちゃん、ゆうかちゃんが遊びに来て、3人でなんだかんだやっています。子どもたちには自由にさせておいて、きみちゃん、ランチを頑張りました。

 七五三のご家族は、きみちゃんの教え子さん一家。さやかちゃんは綺麗にお着物を来て、ママ(きみちゃんの元アシスタント)も大島紬を着て、とっても華やかでかわいらしくて、ずっと眺めていたいくらい。

 さやかちゃんがお着物を脱ぎたい、というので、きみちゃんの着物部屋で脱いで、女神コースランチ。初のコースランチでしたが、一皿ずつ出すのは、やっぱりいいですね。「美味しい」と言っていただけて、何よりです。

 女神コースランチ、第一組目、大成功!ほかのお客様もいっぱいで、きみちゃん、この日もワンオペで大忙しでした。

 翌11月4日(土)も、ユタカ君起き上がれず。で、ユタカ君が講義する予定の「古事記」講座を、きみちゃんが代講。ま、「古事記」はまかせて、というくらい得意分野ですので、海幸彦、山幸彦のお話をさせていいただきました。

 よしまさ君とゆうかちゃんもまた遊びに来て、ロフトでなにやらやっていました。きみちゃん、忙しくて、宿題も観てあげられなかったし、お話もできずに、よしまさ君、ごめんね。よしまさ君は「きみちゃんの声を聞くと、ほっとする」とママに言ったそうで、きみちゃんの声はロフトにびんびん響いていたでしょうから、それで許してね。

 午後2時にはもう月の舟を閉めるかな、と思っていると「ランチありますか?」とお客様。そのお客様がまた奄美のノロのお孫さんとかで、きみちゃんのことを「奄美の香りがする」とおっしゃって、「わたしもこの3月にシャーマンになったのですよ」とひとしきり話が弾みました。

 古事記講座受講生の有馬さん、遠くからお越しのりょうこさんも加わって、大いに話が弾みます。その後もお客様が続き、きみちゃん、お皿洗いと翌日の講義の準備とランチの仕込みが終わったのが、午前2時。

 で、今朝、また仕込みの続きをして、月の舟の掃除をして、講義の準備をして、万全の体勢。ユタカ君はまだ熱があるなかで、ZOOM関連のパソコンをセットしてくれます。

 そして、やり切りました。今日の講義は、「きみこ源氏ひとり語り」で中の君について。あまり語られない難しい、でも大切な姫君である「中の君」について、しっかりとお話できました。そして、ランチも提供できました。先ほど、最後のお客様が帰っていかれました。

 きみちゃん、できるじゃん。すごーい、と自分をねぎらっています。自分をとても誇りに思います。焦らずに、少しずつやると、仕事って、片付いていくもんですね。

 ユタカ君、食欲はあるのですが、まだ微熱があります。コロナではありませんので、ご安心ください。急に世の中が乾燥して、それで喉をやられた、と本人は言っています。

 いつもユタカ君とふたりで月の舟を運営し、ふたりでやってもまだ追いつかないところがいっぱいなのを、ワンオペでやると、その仕事量の多さにあらためて驚き、ユタカ君もきみちゃんも毎日、この量の仕事をやっているんだよね、と自分たちがとても愛おしくなります。

 自宅の断捨離どころではなく、毎日のタスクをこなすだけで精一杯の日々。お皿洗いの人材か、食器洗い機が欲しいところですが、経済がまだ追いつかないので、来年末までには、キッチンを改装して、月の舟を広げて、キッチンも食器洗い機が入って、みたいになっているといいなあ。

 きっと実現している。新しいキッチンで爽やかに仕込みをするきみちゃん、アシスタントもいて、その人にまかせて、きみちゃんもユタカ君もゆったりと仕事をしています。講義、講演、ヒーリングときみちゃんもユタカ君も大忙しながら、元気に張り切っている情景が、はっきりと見えます。

 2025年からは、月の舟ユートピア、本格始動の予定。夢が広がります。

 夢と祈りを大切にしつつ、2024年のイベントの段取り、システムの変更、やること、考えることは山ほどあります。でもね、ここで泣かない。あきらめない。落ち込まない。

 振り切れ!どんな小さな仕事でも、全力を出してやる。自分の持てる力を全部出して、取り組む。全能力を、自分の奥底から引っ張り出す。

 そして、しっかりと休む。これまでもしっかりと仕事も休息もできているつもりでしたが、今回、ユタカ君の熱発でワンオペをやってみて、いや、まだまだ、きみちゃん、行ける、と思いましたよ。

 月収100万円の壁を越え、年収一千万の壁を越え、ゴールドカード100人の壁を越え、月の舟を世界一豊かな学びの場にしていきます。

 近いところで、11月23日(祝)午前10時~11時半古事記特別講座「天孫降臨」、11月25日(土)午後3時~4時「堀之内僚ピアノ弾き語りコンサート」開催。

 来年2024年3月24日(日)午前10時~13時「シャーマンと読む よしもとばななの世界」開催。奄美の元ユタの娘、中越真理さんと、みたけきみこがよしもとばななさんの世界観についてトークします。

 中越真理さんは、きみちゃんのシャーマンのお師匠様でもあります。あのEXILEのアツシさんの専属ヒーラー。真理様がよしもとばななさんの大ファンであるということで、このイベントを企画しました。きみちゃんもばななさんの世界が大好きです。

 これから中身をぐいっと練り上げていきますからね。皆様、お愉しみに。大阪時代は、予約の取れないヒーラーと言われた真理様とトークができるなんて、さらにばななさんについて話せるなんて、わたし自身が最高に楽しみです。こんな文学の切り込み方って斬新でしょ?シャーマンと文学はもともと親和性が高いので、やりがいがあります。

 「シャーマンと読む よしもとばなな」にするか、「ヒーラーと読む よしもとばなな」にするか、「サイキックで読み解く よしもとばなな」にするか、きみちゃん、さんざん迷いましたが、いちばんぶっ飛んだやつにしました(笑)。

 振り切れ!もはや、この言葉、きみちゃんの心の声として、定番になっています。

 先日も、ひとりで買い物に出た時に、月の舟で履く室内履きを探して、ようやく素敵なのに出会って、白、黒、赤、紫、と4色あったのですが、迷わず、いちばんぶっ飛んだ紫にしました(笑)。

 遠慮しない。自分を出し切る。自分の力を出し切る。泣かない。人のせいにしない。自分の才能を根こそぎ出し切ってから死んでいく。

 11月2日午後、ユタカ君が一所懸命編集してくれた「月の舟通信」160通を国分郵便局で発送したあと、国分山形屋で買い物をして、外に出たら、街頭インタビューなるものを南日本新聞社の方がやっておられました。わたしの前の方々に記者さんが声をかけられても、皆さん、敬遠していかれるので、きみちゃんにお声がかかったら、すかさずべらべらとしゃべりました。

 岸田内閣が今回すすめている所得税減税について、どう思われますか?というインタビューでしたが、きみちゃん、経済とか政治とか、ほぼ興味がないんですけど、思うことをお話しました。そしたら、翌日の新聞に、文学サロンを経営する三嶽公子さん(66)の名前があり、わたしが話したことが一面に載っておりましたわ。

 そのインタビューをされた記者さん、見覚えがあったので、「みたけです」とお話したら、彼もまたきみちゃんのことを覚えてくださっていて、「あ、やっぱりそうですよね」(笑)。昨年の十五夜コンサートの取材に来てくださっていたのでした。

 うーーん、きみちゃん、まだまだ世の中に顔を知られていないね(笑)。もっと大胆に世の中を闊歩しないとね。振り切れ、きみちゃん。遠慮しないで。

 最高に素直に誠実に自分を表現することが、世の中の平和や豊かさにつながっていくと信じています。

 街頭インタビューを終えてから、きみちゃん、車を運転して帰路につきながら思ったのは、世の中は経済言語が幅をきかしているよね。きみちゃんの話す女神言葉は、経済言語の陰に隠れてしまうね。

 だったら、もっと意識して、自分の女神言葉を発信していかないとね。振り切った、本気の、心の底から発信する言葉を使わないとね。

 このブログでも遠慮しないで、自分の思いを発信していきます。

 ユタカ君は寝たり起きたり。でも食欲はあり、きみちゃんの作ったご飯は完食です。オフの明日はふたりでゆっくりと過ごします。

 11月8日(水)は、きみちゃんは鹿児島市内のカフェ・ド・マリーエさんで「紫式部日記を読む」講座。今回は15人の受講生。どんどん増えていきます。きみちゃん、振り切り度を高めて、準備しますね。お楽しみに。

 同じ11月8日、ユタカ君もまた講演です。彼が書いた新聞記事が発端で、講演に呼ばれました。で、11月8日は、ふたりとも外でお仕事なので、カフェ月の舟は、お休みです。

 今週は、11月9日から12日までのカフェ営業、文学講座となります。

 月の舟の文学講座、イベントへのお問い合わせは、どうぞお気軽に(090-3669-5354 みたけきみこ携帯 mokka@po4.synapse.ne.jp)。

 張り切って、振り切って、遠慮しないで、生きる。わたしを生きる。わたしを生き切る。

 さ、ユタカ君がぐっすりと寝ている間に、お皿洗い、すませましょ。いつもはお皿洗いはユタカ君の仕事なのですが、いまはきみちゃんのお仕事。なんとかなるものです。

 でもね、ユタカ君がいるからこその月の舟。ふたりでやってこその月の舟。そのことを思い知りました。ふたりで仲良く、平和な世界を創造することが、月の舟の繁栄であり、世界の豊かさになるのだ、と思い知りました。

 いつもブログを読んでくださいまして、ありがとうございます。これからもきみちゃんの思いや祈りや願いを書いていきます。世界の平和のため、豊かさのため、もちろん、きみちゃん自身のために。