きりしま月の舟

宇宙を信頼する

2022.01.14更新


 元日から10日までノンストップで「きりしま月の舟」を営業するという、今年最初の挑戦は、まず完遂、パーフェクトでした。休むことなく、やり切りました。

 おめでとう!いやあ、挑戦というほど大したことはなく、午後3時が過ぎて、お客様の来訪が緩くなるころには、もう閉店の態勢に入り、ゆっくりと散歩したり、神社参拝をしたり、マッサージに行ったり、ピアノを弾いたり、買い物に行ったり。ゆるゆるにやったのが、良かったな。これからも、この調子でずっと続けられそう。

 そして、1月11日は、入院中の母のところに面会に行く予定で、PCR検査を受けたりしていたのが、オミクロン株が猛威を振るったことで、面会が禁止となり、オンライン面会に切り替わったため、今週唯一のお休みに片道一時間半をかけて出かけることもなく、のんびりできたのが良かったです。おかげで、一日授業準備ができて、さらに良かった。

 1月12日から、鹿児島市内でのひまわりクラスの講義開始。松尾芭蕉の紀行文「笈の小文」を読んでいます。あと少しで読み終わり、続いて「更科紀行」を読み、2月からはようやく「おくのほそ道」に入ります。

 「野ざらし紀行」「鹿島詣」「笈の小文」「更科紀行」という芭蕉の紀行文を読み継いでいくことで、芭蕉の挑戦の断面、流れを読み取ることができます。

 「源氏物語」の紫式部、「おくのほそ道」の松尾芭蕉、明治になってからの夏目漱石、と日本文学史に出現する天才たちの仕事は、結局は、「わたしそのもの」「自分のありのまま」を発見する、ということに尽きるのではないか。

 その人独自の感性に軌道修正し、集中していくことで、時代の変革を担う。ほかに柿本人麻呂、大友家持、紀貫之、在原業平、西行、藤原定家などの大天才が日本文学史には燦然と輝いて存在するわけですが、まだほかの方々については、深く勉強していないので、紫式部、芭蕉、漱石の3人を見るだけで、共通項目として、蓄えた知識を総動員したあとに、自分の感性のありかにカキーンとぶちあたっている、と言えます。

 不肖・みたけきみこもまた、64歳にして、ようやく自分の感性を信じられるようになりました。そして、わたしって、もしかして、天才?もしかして、めちゃ凄くない?と気づいてしまった(笑)

 鹿児島県立短大の非常勤講師を23年も続けている中で、ここ2,3年は、授業の中身をほぼ暗記している自分に驚き、これまでは必死で授業準備をし、中身を吟味し、毎回膨大な準備をして、授業に臨んでいたら、ふっと気が付いたら、いつのまにかすらすらと授業できてる!

 それが3年前から担当している鹿児島大学でのゲスト講師の仕事にも活かされています。

 もちろん、これからも毎回授業内容をブラッシュアップして、工夫を重ねて、文学作品を読む楽しさ、学ぶことの深さ、自分を大切にすることなどを、自分の文学講座を通じて、すべての方々に伝えていきたい、と思っています。

 そしてまた、一授業ごとの集中度が高くなったために、その後に、まるで憑依したあとの霊媒師のように、どわっと疲れて、休む時間が必要になります。

 最近は、水曜日のひまわりクラスのあとに、どこかでコーヒータイムを持つことが楽しみになってきました。城山ホテル、スタバ、などを利用しますが、これからも素敵な水曜日カフェを発掘していきたいものです。

 きりしま月の舟も、ほっと一息つける空間でありたいなあ、と思います。きれいにお掃除して、オミクロン株なんかを寄せ付けないほどのオーラを解き放ち、美味しいランチ、スイーツ、コーヒー、紅茶を提供していきます。

 毎日の暮らしのなかでは、晩酌タイムが、わたしたち夫婦にとっての癒しと休息の時間。その後の読書タイムもまた、至福のひとときです。

 さて、昨日は、午前中が「きりしま月の舟」で源氏物語講座で大いに盛り上がり、受講生の方々と源氏談義にふけり、午後から氷雨のなかを鹿児島市内まで出かけて、母の入院している病院に、パジャマを届け、その足で城山ホテル鹿児島へ。

 午後4時に、着付けの師匠F先生と待ち合わせして、フィッテイングルームで、着物にお着換え。だいぶ着付けが自分でできるようになったものの、ちゃんとした席には、F先生にお願いして、着せていただきます。

 昨日は、わたしの大学の先輩である大和田明江さん率いる地球畑の30周年記念式典が城山ホテルであり、その懇親会に参加しました。

 鹿児島の栄えある城山ホテルの、そのまた大会場であるエメラルドホールですから、明江先輩に敬意を表する意味で、とっておきの辻が花の着物(母のですけど)を着ました。

 さすがにF先生の手にかかると、着物がさらにシャキーンとなる感じがして、我ながらとっても素敵な着物姿。しっかりとおしゃれをしたぞ、という心地よい感覚に包まれ、嬉しく、ありがたく、式典に参加しました。

 やはり、同じ日本女子大学の後輩である梶ケ野亜生さんのお琴演奏もあり、亜生さんの素晴らしいお琴の音色に酔いしれながら、素敵な時間を過ごしました。

 式典もすばらしく、農林水産省の方やJAのお偉いさんや鹿児島県の農業関係のお偉い方々が一堂に集まられて圧巻でした。もちろん、コロナ感染対策もばっちりで、テーブルの隣の方とは仕切りがしてあるので、なかなか話しづらいところはありましたが。

 城山ホテルのお料理も美味しかった。久しぶりに、他人様のプロのお料理を堪能しました。

 わたしは明江さんのご縁で、鹿児島県有機農業協会の初代理事をさせていただき、そのときの理事の方々とも久しぶりにお会いできて、感無量でした。

 農林水産省の若い審議官の方がスピーチしておられましたが、地球畑は日本の有機農業の最先端を歩き続け、パイオニアとして輝いている、そして、有機農業を日本の25パーセント以上にする、という目標を軽々と超え、さらに高い目標をもっておられます。

 わたしも商売人の端くれ、きりしま月の舟、月の舟自由大学を運営することに関しては、つねに工夫し続けている挑戦者ですが、地球畑の大和田明江さん、島津重富荘の清川良子さんを女性経営者として、特に尊敬しています。

 地球畑30周年式典に参加して思ったことは、明江さんたちは、世界を視野に入れて仕事しておられるなあ、ってこと。これから世界の地球畑になっていかれるんだなあ、と感動しました。

 わたし自身は、まだまだリアルでは鹿児島市内と霧島エリアだけですが、オンライン講座を充実させることで、日本全国にわたしとユタカ君の講座が拡散され、さらには、源氏物語講義の英語版が完成すれば、これから世界に発信することも可能です。 

 子どもたちの月の舟塾も、英語を教えることを要請され、英語教育に力が入ります。わたしたち夫婦の英国留学体験が大いに役立ちます。お客様で英語を話される方も時折お越しですから、きりしま月の舟は英語が通じるカフェとして、これから発展していくでしょう。わたしももっと英語力を磨きますよ。

 女神塾もどんどん盛り上がっており、本当に嬉しいです。これまたオンラインでもその内容を発信していきたいところです。

 地球畑の大和田明江さんは、周りにハッパをかけることで奮闘してこられましたが、わたしはわたし自身を深めていくことに今後も力を入れていこうと思います。

 リアルの授業を充実させる、オンライン講座を充実させる、おしゃれする、着物を着こなす、ピアノを弾く、料理をする、カフェを運営する、ブログを書く、ユタカ君と愛し合う、娘たち、孫たちを大切にする、受講生の皆様を大切にする。あ、掃除もしないと(笑)。

 やることいっぱいですが、まずは、自分を信じ切ること。わたしなら、できる。わたしだから、できる。そんな思いでいっぱいです。

 そのなかで、入院中の母のことが一番気がかりですが、12日のひまわりクラスの授業のあとに、オンライン面会をしたら、顔色も良く、元気そうで、安心しました。

 その後、ユタカ君と磯のスタバに寄って、チャイラテとケーキでくつろいでから、霧島まで帰り着き、たくさん買ったカフェ用のお魚の下ごしらえをしていたら、なんと、大切なズーム会議をすっかり忘れていた!あちゃあ、午後7時の予定だったのに、気が付いたときは午後9時半。遅い夕食が終わった後でした。

 すぐに電話して、ひたすら謝りました。優しく許してくださって、一件落着だったのですが、逆に入院中の母のことがどれだけ重く自分のなかにあるのかを思い知らされる一件でした。

 自分の生き方、働き方、終活の在り方を考えさせられます。そんな中で思うのは、自分を信じ切ること。そしてそれは、宇宙を信じ切ることと同義なんだな。

 宇宙におまかせ。徹底して準備をしたら、あとは宇宙の、神の分野として、自分をゆだねる。自分ですべてをコントロールしない。抵抗しない。流れに乗る。

 自分に集中して、あとは宇宙におまかせ。

 そうそう、わたしの得意なことは、規則正しい生活。あまり自分をコントロールしようとせずに、流れに乗っていきましょう。

 さ、これからお散歩タイム。心も身体もゆったりと過ごします。今日も、愉しい授業ができ、素敵なお客様と出会えました。すべてに感謝します。

 皆さまも、お正月疲れが出ませんように。明日は、1月15日ですから、小豆粥を炊きます。おせち料理で疲れた胃腸に優しい食べ物です。ランチでもお出ししますので、皆様、食べにいらしてくださいね。桜島大根のステーキ、天然ブリの照り焼き、豆乳スープ、ユタカ君のスイーツは、ポンカンのクラフィテイ。なかなかの逸品ぞろいです。

 霧島の旬の食べ物を丁寧に調理して、ご提供しますね。そして、明日午後2時からは、芥川龍之介マラソン(読書会)。明日の作品は「大導寺信輔の半生」です。読んでいらした方が楽しいですが、読書会で皆様の意見を聞いてから読むのもオススメです。

 さあ、たっぷりと愛をふりまいていきますね。きりしま月の舟にどうぞ、お越しくださいませ。

 そして、オンライン講座も年間購読をお勧めします。きりしま月の舟HPのオンライン講座のご案内から入ることができます。よろしくお願いいたします。