きりしま月の舟

卑弥呼のエネルギー

2022.02.07更新


 今日2月6日付け南日本新聞読書欄に、うちのユタカ君が執筆した記事が掲載されました。わお!

 「南九州文学の碑」というコーナーで、今年から始まりました。月一回掲載、4人が交替で書くので、4か月に一回、執筆が回ってきます。

 わたしも以前、「南九州文学の水脈」などのシリーズで書かせてもらいました。取材して、記事にして、という作業は本当に楽しかった。それがあるから、短大、大学での講義ができる。地道な取材と執筆が、わたしの仕事の基礎です。

 ユタカ君は、今回が初日でしたので、経歴、参考文献などにスペースが割かれて、本文が最初に書いたものより少し削られたようですが、なかなか良い仕上がりです。

 昨年末には書き上げていましたし、余裕でしたね。彼は小説家志望(今でも)の青年?ですから、わたしは「いいね」と言うだけで、先輩ぶったりはしません。ただ、一緒に取材に行きます。昔の楽しさがまた蘇り、うきうきします。

 ありがたいなあ。この境遇に心から感謝します。文学を夫婦でともに楽しむことができて、それを生涯の仕事にできるなんて、夢のようです。

 夫婦で一緒に仕事をしたり、勉強をしたりしていると、よくケンカとか議論になりませんか?と聞かれますが、文学に関しては、まったく議論したこともないし、ケンカしたことはありません。ケンカはたまにしますけど、文学論に関するものはないですね。

 それは気が合う、というより、見解はみんな違うものだから、お互いの意見に「へええ」「ほおお」と思うし、それぞれの興味が違う分、情報交換が楽しいです。

 さて、昨日は、きりしま月の舟を写真展だけの営業にして、熊本までオペラを観に行きました。月の舟のお留守番を、写真家の閏民子さんが引き受けてくださいましたので、安心して出かけられました。閏さん、ありがとうございました。

 鹿児島中央駅から新幹線で熊本まで。あっという間に着きます。車で行くことも考えたのですが、雪になりそうだったので、新幹線にしました。らくちんで良かった。それにわたしたち夫婦は60歳以上ですから、ジパング倶楽部の割引がきいて、今回は3割引きで行けましたしね。これまたありがたいこっちゃ。

 午前10時過ぎには着いたので、熊本城へ。熊本地震で崩壊した石垣の修復はまだでしたが、天守閣にも入れて、各階の展示もなかなか立派で、存分に楽しみました。全部を堪能すると2時間はたっぷりかかります。

 天守閣からの眺めが素晴らしかった。でも、これだけ大きなお城の整備は大変だなあ。鹿児島城くらいがちょうどいい。縦に高いよりも、横に広がる方がいいなあ。

 加藤清正神社にもお詣りして、熊本県立劇場へ。食事をしていなかったので、劇場内のレストランへ。お、ミニステーキとエビフライランチがなんと1200円。牛ロースランチが1300円。すごい安い。

 外食がとっても楽しみなお年頃のきみちゃん。そのお値段に感動してミニステーキを注文。ユタカ君は牛ロースステーキ。でもね、ほんとにステーキがミニで、しかも薄かった(泣)。

 いつもはランチに力を入れて、美味しいところを調べまくるきみちゃんですが、今回は出たとこ勝負で、美味しそうなお店を嗅覚で探そうと思っていました。熊本城で時間をかけすぎて、ランチの時間がゆっくり取れなかったので、劇場内のレストランにしましたけど、もう少し高くていいから、ステーキにはあと2ミリの厚さがほしいところ。エビフライも冷凍じゃないのがいいなあ。

 カフェをはじめてから、飲食業の大変さがわかるので、どこへ行っても「美味しい」と言いたいきみちゃんですが、こうした文化施設のレストランは、もっと行政が力を入れて、おしゃれにしてほしいものです。食を含めての文化ですからね。

 その点、きりしま月の舟の女神ランチは最高だなあ。今日も、素晴らしいメニューでした(自画自賛)。毎日、新鮮なものをお出しします。

 今日は、冬野菜ごろごろスープ煮、月の舟参鶏湯、さつまいもとリンゴのヨーグルトサラダ、ラーパーツァイ、赤かぶの酢漬け、おぼろ豆腐など。

 かぶ、長ネギ、白菜、里芋などの冬野菜たっぷりのスープ煮は、最高でした。お野菜の甘さだけで、十分美味しい。それにフレンチマスタードを添えて。

 月の舟参鶏湯は、わたしのオリジナル。ショウガ、ネギ、ニンニクと鶏もも肉をざくざく切って、たっぷりの中華スープに漬けて、お米を足して、ただ炊飯器のスイッチを押すだけ。お米じゃなくて、オートミールでスープにするレシピなのですが、自分で作ってみて、お米と水の量をいろいろ調整してみたら、まあ、身体があったまるメニューになりました。白米じゃなくて、雑穀米でもいいかもね。

 今日は女神塾の日でしたので、いつもの常連さんがおいでくださって、ランチも召し上がってくださったのですが、月の舟参鶏湯も、冬野菜ごろごろスープ煮も大好評でした。

 簡単に作れるところがいいし、うちの女神ランチは、新鮮で、そのレシピを真似できるところが最高。わたしも料理しながら、いつも歓びが溢れ、最高の気分です。

 これまた、この環境がありがたくて、大感謝です。いま、コロナ禍で世の中は大変なことになっていますが、わたしたち夫婦は、こうして毎日免疫力を高める食事をしているせいか、めちゃめちゃ元気です。

 さて、熊本県立劇場でのオペラ「夕鶴」、最高で素晴らしく、ブラボーを一千回言ってもたりないくらい。

 つう役の小林沙羅さんの魅力的なこと。子どもを産んだばかりなのに、あるいはそうだからか、まあ、色っぽくて、つうの悲しみ、切なさがストレートに響いて、ほんと、沙羅さんって、天才だわ。

 天性の華に加えて、努力が花開いている感じ。人間ではなく、鳥(鶴)になり切った表現力、見ごたえありました。

 合唱団の子どもたちが、今回は舞台で大活躍でしたけど、沙羅さんの演技と歌を食い入るように見つめる子どもたち(小、中学生?)のまなざしは、本当に美しかった。

 こんな風に身近に天才を観ることのできるしあわせをあの子供たちは噛みしめたことでしょうね。

 わたしはいつも、自分がどう頑張ってもかなわない天才に出会うことを幸福のひとつに数えていますが、子どもたちにとっての沙羅さんは、そんな大人だったでしょうねえ。

 演出の岡田利規さんもまた、凄かったな。木下順二の原作、団伊玖磨の音楽をそのまま、舞台を現代に移して、まあ、それはそれはシュールなオペラに仕上げました。最後に、つうが壁を蹴って退場するシーンは圧巻でしたね。

 ぜひ鹿児島県出水市(鶴の里)でもオペラ「夕鶴」を上演してほしいものです。

 鈴木優人さんの指揮による九州交響楽団のオーケストラも素晴らしい音でした。生オケはやっぱりいいなあ。

 そして、先程、木下順二の原作「夕鶴」を読み直したのですが、ほんと、素晴らしい。人間にとって大切なもの。それは静かで満ち足りた暮らし。必要以上のお金をあくせく稼ぐことへの風刺。

 つうと与ひょうの生活、お互いを大切にする暮らしこそが、幸せの根源。あらためてユタカ君とわたしの生活がどれだけ豊かで幸せなことか、と思わずにはいられませんでした。

 もちろんお金は大事ですし、稼がないといけない。でも、それは静かな暮らしを踏みにじるものであってはいけないのです。

 わたしは、一日でも長くユタカ君と今の暮らしを続けたい。できれば100歳まで元気に仕事をして、ぱたっと死んでいきたい。

 今日もコロナ禍のなかを、女神塾にいらしてくださって、静かに大切なお話ができたことを心から感謝します。良い仕事ができているなあ、という実感。

 ランチのお客様はさすがにこのコロナ禍で減りましたけど、その分、あくせくしなくていいし、ゆったりと構えています。

 お正月以来、ずっとそうですけど、客足の途絶える午後3時ごろには、カフェを閉めて、片付けて、ユタカ君とふたりで散歩にでます。

 今日は、お天気が良かったので、ソフトクリームを食べに「星とのあいだ」さんまで行きました。ここはかつて器カフェ「オリーブの木」があったところです。

 ここのオーナーさんのアクセサリとソフトクリームのお店です。今日はコーヒーゼリー入りのソフトクリームにしましたが、まあ、絶品。ほんと、美味しかった。それに、同じカフェ仲間ということで、コーヒーをサービスしてくださったのですが、その美味しいこと。

 かわいいオーナーさん夫婦に癒され、ありがたい気持ちになります。大ぶりのイヤリングを買って帰りました。これまた、最高に幸せ。

 その帰り道、霧島神宮にお詣りするコースを歩いていたら、Oさんから電話。近くに来ているとのこと。あと5分で帰りますね、ということで、ユタカ君が早足で帰って、わたしはマイペースで帰ります(笑)。

 コーヒーをお出しして、久しぶりに話ができて、楽しかったなあ。昨日も、わたしたちがいない中を、かつての月の舟塾に通っていたちかちゃんがお母さんと妹さんと来てくれたとのこと。志望校に合格!ほんと、おめでとう!

 こうしてカフェがあるからこそ、みんなが立ち寄ってくれるんだよね。嬉しく、ありがたく、大感謝。楽しいなあ、わたしの人生。

 この感謝の気持ちを絶対に忘れてはいけないね。感謝、感謝、感謝の連続。

 そして、感謝と言えば、もうひとつ。3月21日にきりしま月の舟2周年記念イベントの「女神、大集合」にゲストでいらしてくださる伊東怜子さんが、卑弥呼のエネルギーをいまとっても感じておいでとのことで、彼女の動画で、卑弥呼のこと、そしてわたしとの会話のことを話題にしてくださいました。

 伊東怜子さんは卑弥呼。そして怜子さんとつながっている人も卑弥呼。だから、わたしも卑弥呼です。

 わたしは「きみこ」なので、小学生の社会科で卑弥呼の邪馬台国について習ったときに、わたしって卑弥呼の生まれ変わりかも、と思ったことを思い出しました。ユタカ君は邪馬台国を一緒に治めていた弟?かも。

 怜子さんによれば、卑弥呼とは、学歴や資産が重視されるピラミッド型の社会体制ではなくて、個と個の関係を重視して、横のネットワークで繋がる社会を創造する人のことをさすそうです。

 ちょうどアマゾンに注文していた「卑弥呼と天照大御神の復活」(松久正)にも、同じようなことが書かれていました。ドクタードルフィンこと松久正さんによれば、卑弥呼は第14代までいたそうです。そのエネルギーはイエス・キリストにも通じるとのこと。

 争いをしないで、天照大御神との交信によって、この世を治める巫女の役割を担っていたそうです。その卑弥呼のエネルギーがいま蘇ってきているとのこと。

 ここ霧島でも、鹿児島神宮の近くに、卑弥呼神社があります。え?どうして、ここに卑弥呼?と思うのですけど、卑弥呼を実在のひとりの女性と考えるのではなく、継承された巫女のエネルギーと考えると、怜子さん、ドクタードルフィンのおっしゃることが腑に落ちます。

 わたし自身、怒ることはよくありますけど、争いは嫌い。競争、嫉妬も嫌い。自分を大事にするマイペース人間なので、卑弥呼のエネルギーが自分にもあると思うと、とても嬉しく思います。

 このことに気づかせてくださったちあきさん、怜子さん、ドクタードルフィンに大感謝です。龍、女神、卑弥呼。そっかあ。だんだん、「ほんとうの自分」がわかってきたぞ。

 これからお隣りの空き地に、月の舟ホールを創ります。ぜひ皆様もゴールドカード会員になって、きりしま月の舟の講座を年間購読されてくださいませ。

 月の舟ホールを中心に、文学講座、コンサート、シンポジウムをいっぱい開催して、霧島神宮前を文化創造空間にしていきますよ。

 わたしたち夫婦のネットワークを中心に、たくさんの芸術家たち、研究者、教育者、ヒーラーさんたちが集まってきて、お互いに教えあう学びの場の創造。

 考えただけでわくわくします。ゴールドカード会員さんが一千人いれば、たくさんのエネルギーが集まって、愛と感謝と大歓喜の場になりますね。

 ぜひ「きりしま月の舟」のHPから「オンライン講座のご案内」をクリックして、年間購読のお手続きをよろしくお願いいたします。

 先ほども、源氏物語「空蝉」1をアップしました。リアルの講座では、2月11日(祝)に「島津氏と宗教~霧島神宮とクジ~」の講演会を開催します。田村省三先生(尚古集成館元館長)のお話です。超おススメです。ぜひお越しくださいませ。

 参加費は2千円ですが、ゴールドカード会員さんは無料ですよ。お待ちしています。

 このコロナ禍、わたしにとっては、本当の幸せへの道を歩むきっかけとなりました。ありがたいなあ。コロナさんにも大感謝です。

 あと少しですよ。しっかりと自分を見失わないようにして、心を強くして、乗り切りましょうね。大丈夫ですよ。飢え死にすることはないですよ。寂しかったら、このブログを読んでくださいね。

 希望と勇気が湧くことを、これからもたっくさん書いていきます。わたし自身を励ますように。

 さあ、明日はしっかりと一日オフ。やることがいっぱいあるって、なんて素敵なんでしょ。明日もめいっぱい、人生を愉しみます。皆様も心軽やかにお過ごしくださいませ。