きりしま月の舟

努力は無限

2021.04.22更新


 人間の最も美しい姿は、高い目標に向かって、鋭意努力しているとき。

 もちろん、さまざまに美しい姿というものはありますし、ひとりひとりの人間美の感覚は違うでしょう。

 しかし、わたしは、努力が大好きだからか、たとえば、ゴルフの松山英樹さんを讃えるときの努力の絶対量への賛美、というものにもの凄く憧れ、かつそれを美しいなあ、と思うのです。

 松山さんご本人も「努力は無限」とおっしゃってますしね。ゴルフは大学時代二ヶ月ほどかじりました。両親がゴルフ大好きとあって、身近にゴルフの話題は多かったのですが、わたし自身は、ゴルフに嵌まらず、学生時代は硬式テニスに夢中でしたから、松山英樹さんファンというわけではないのですが、その努力には憧れます。

 わたしは、本当に努力が大好き。働くことが好き。稼ぐことが好き。ゆっくりと休むことがつねに自分の課題です。

 仕事が多岐にわたるので、毎日、その準備をします。講義だけでも、きりしま月の舟での源氏物語、ひまわりクラスの「おくのほそ道」、鹿児島県立短大の「南九州の文学」、鹿児島大学の「鹿児島探訪~文化~」。

 オンライン講座も始めているので、その動画作成も大きな努力を必要とします。なかなか簡単にはいきません。動画作成は、まだ初心者なので、女優ミラーなどを買い込んで、自分の気持ちをアゲアゲにしていますが、まずはその時間を確保することが難しい。で、女優ミラーは、そこらへんに転がっています(笑)。

 カフェをやっているので、そのメニュー作成、仕込み、買い物、いやはやめっちゃ時間をかけます。ランチを出し始めた頃は、午前3時になっても、仕込みが終わっていない、という状態でしたが(泣)、今は、だいぶ慣れてきました。午前零時前には寝ています。スイーツもユタカ君が担当してくれるようになって、とっても楽になりました。

 月の舟の女神ランチは、出来合のものは使わずに、丁寧に、素材を選んで料理していますので、大好評です。レンジでチンする、というのは、冷凍しておいた手作りケーキをチンするときだけ。何よりも、裕太君のお野菜、小谷さんのお豆腐、久保商店さんの地鶏、地球畑の食材、調味料、穂満さんの卵に助けられています。ときどきいただく霧島の厳選食材にも多いに助けられています。

 月二回、ピアノを習っています。毎日30分の練習を心掛けています。できない日もありますけど。一度は、ピアノはもうやめよう、と思いましたが、やはりピアノを弾くと、心が落ち着くので、再開しました。以前は室屋麗華先生に習っていましたが、今は、ヒーラーのちあきさんに、きりしま月の舟で、レッスンしていただいています。情熱的なご指導で、ただいまショパンのノクターン(遺作)を練習中。いやあ、素敵な曲です。麗華先生のレッスンも大好きでしたが、ちあき先生にも大感謝です。

 月三回、着付けを習っています。ひまわりクラスの前に、福嶋美紀子先生に個人レッスンをしていただいています。これまた大感謝。あと少しでひとりで着られるところまでご指導いただいています。毎回、着物についての発見があって、「そっかあ」の連続です。

 おしゃれに時間をかけます。91歳の母のところへ、週一回行っています。といっても、ただお茶を飲んで帰るだけですけどね。母は口が悪いので、お茶を飲んでいて、元気回復、ということは一切ありません。かえって、気持ちがくじける(笑)。でも、努力家である母に少しでも感謝の言葉を言いたくて、出かけていきます。たまに、母のひどい言葉にうちのめされて、怒って帰るときもありますけどね(泣)。そんな母の権力ゲームに乗っからない修行のようでもありますわ(笑)。ま、わたしって、自己満足の親孝行をしたいだけ。

 ということで、起きてから寝るまで、一分たりとも無駄な時間を過ごしていません。

 そうしたわたしの生活ぶりに、皆様、驚かれます。「着物も半襟つけとか大変じゃないですか?」とか聞かれます。「いつ、寝ているんですか?」「いつ、料理しているんですか?」などなど。

 でもね、半襟付けとか、実は大好きなんです。料理もやればやるほど楽しい。そして、疲れたときは、何もしないで寝ます。気分の良いときに、料理をしたり、半襟付けをしたりするのです。

 授業の準備なんて、最高に大好きです。その段取りを考えるだけで、楽しい。講義用のパワーポイントを創っているときは、つい夢中になって、やりすぎて、ふらふらするときもありますが。そんなときは、霧島神宮までお散歩すれば回復します。

 で、一日のうちに気分の悪い時間、というのがないわけで、つねに上機嫌。つねにアゲアゲ気分。

 最近は、カフェのお客様が途切れたら、ユタカ君とふたりで早めに片付けをして、温泉に行きます。そして、夕陽が沈む時間に間に合うように帰ってきて、月の舟で夕陽を眺めながら晩酌をします。ビール、ワインをほんの少しいただき、ちょっとしたおつまみを用意して、ふたりでゆったりと過ごします。

 それが至福の時間。幸福とはこういうことか。そう思います。これまで63年、真面目に生きてきたご褒美のような時間です。

 このブログを書くのも、大好き。ついつい二時間を超えてしまいます。が、二時間を超えたところで、やめるようにしています。

 ということで、そろそろ一時間を超えたようですから、今日はここらで。いつもブログのネタはいっぱいあるのですが、なかなか書く時間が取れません。でも、あまり自分にノルマを課さないようにして、「さあ、いまでしょ」というときに書くようにしています。

 ま、大好きなことしかやっていない、ということですね。

 わたしって、教えることが三度のご飯より好きみたい。今年の鹿児島県立短大の受講生は、みたけきみこ史上最大の50人超え。日本文学科の選択科目なのに、必修科目のような盛況ぶりです。嬉しく、ありがたい。学生さんひとりひとりと向き合いますよ。

鹿児島市のひまわりクラス「おくのほそ道」も30人超え。ありがたいなあ。感謝しきりです。芭蕉について勉強するのは、ワクワク、刺激的です。

 ただいま、午後5時。今日は小学4年生のそうし君と、中学3年生のともゆき君が勉強をしに、月の舟に来ています。ふたりともおやつを食べて、そうし君は宿題をし、とも君は、ユタカ君と一緒に、芥川龍之介の「鼻」を読んでいます。

 これまた至福の時間。もう少ししたら、小学5年生のきょうこちゃんがお母さんと一緒にやってくるでしょう。お母様方とのおしゃべりも楽しい。

 昼間は、裕太君が隣りの土地の草刈りに来てくれました。ありがたすぎます。

 たくさんの方々の愛を受けて、わたしもまた愛を振りまき、ユタカ君とともに、月の舟をさらなるパワースポットにしていきますね。

 それではまた。素敵な時間をお過ごしください。