きりしま月の舟

人も情報もひとりにしない

2024.08.31更新


 今日は快晴。霧島は穏やかです。皆様のところは台風の被害はなかったですか?いま、ユタカ君の実家の近く、神奈川県小田原、厚木のあたりを台風が通過しているみたいで、まだまだ台風は日本で暴れています。皆様もお気をつけくださいませ。

 昨日夕方、旅行人山荘さんに用事をすませるついでに、ユタカ君とふたりで近隣をドライブしてみました。

 わたしたちが走ったのは、霧島神宮大鳥居前から牧園方面、みやまコンセールから霧島神宮駅までの道ですが、道路に、大きな木の枝が曲がって垂れ下がっていたり、台風で吹き荒れた木の葉が道路を覆っていたり、ということはありましたが、概ね、大きな倒木、陥没はなく、安全に通行できました。

 ただ、霧島の場合、台風のたびに、大きな陥没ができるので、これからも気を付けながら車を運転しようと思います。

 数年前、我が家の前の大きな松の木だったか、杉の木だったか、台風で倒れ、道路を塞いだことがありました。ちょうど大型バスが通行中で、バスに倒木が的中することはなかったのですが、バスの運転手さんは、前進できないので、そのままバックして、違うルートを通ろうとされました。

 きみちゃんもユタカ君も降りしきる大雨でしたので、月の舟の窓からその一部始終を眺めていたのですが、どうもバックしている間に、バスの後ろ側にも倒木が道路を塞いでしまった模様で、バスは倒木に挟まれたかたちになりました。

 で、バスの運転手さんは、また前進して、月の舟のお隣りの旅館・竹千代さんの前にバスを停め、竹千代さんのスタッフさんも協力して、お手洗いだのを提供してくださった模様。

 それで、どうなったんだっけ、記憶が定かでないのですが、たぶん、大型クレーンかなんかが出動して、大きな倒木を少しずらして、片側通行ができるようにして、何時間後かにバスが動いたんじゃなかったっけ。けが人もなく、事故にもならず、という状況だったはずで、霧島って、こういうことがあるんだなあ、とそのとき思いましたね。

 ついでに、倒木とは何の関係もないけど、ふっと思い出しました。小学生のとき、きみちゃんはお友達と一緒に遠出をして歩き回っていたのですが、真夏の、たぶん、夏休みだったんじゃないかな、なんか、のどか湧いたね、ということになって、そこらあたりに公共の水道がなくて、ぽつんと一軒あるお宅を訪ねて、「お水をいただけませんか?」とお声かけしたところ、その家のおばちゃまは、快く、コップにお水を注いで、きみちゃんともうひとりのお友達に渡してくれたのでした。

 ああ、こんな風に、いろんな方の親切をいただき、生きてきたんだなあ、とあれから50年後くらいに感慨にふけるきみちゃん。

 67年も生きて思うのは、やはり「感謝」の気持ちが幸せにつながる、ということ。ここのところ、母への感謝が溢れてしょうがないのです。母は、わたしに介護をさせないようにしてくれたんじゃないか。「あんたは、忙しいから」と言って、仕事が大好きなきみちゃんに負担をかけないようにしてくれたのですよね。

 昨日、母から譲り受けた置時計が壊れて、電池を替えても動かなくなったこともあり、母への思いが一気に溢れました。母は優等生なので、自分が一番偉い、と思うところがあって、優しい思い出だけではなく、「そこまで言わなくてもいいんじゃない」という場面もいっぱいありましたけど、やはり、母は分け隔てなく4人の子どもを愛し、夫に仕えた才女です。

 先日、月の舟にランチにいらしたご家族で、「この子は地球を救う子なんですよね」とお父様がおっしゃった小学生の女の子がいましたが、きみちゃんも、小さい時から、あれほどはなくても、利発で、可愛くて、素直ないい子だったなあ。

 母にとって自慢の娘であったと思います。母が、霧島の我が家に来ると、とても嬉しそうにして、きみちゃんの作った料理を、決して文句も言わず、完食して、ぐっすりと休んでくれました。

 もう少し甘えてくれてもよかったかな、と思うのですが、きみちゃんは親との関係は、お互いにできる限りのことはやった、という想いでいっぱいです。

 親との関係はとても大事ですね。親離れ、子離れができてはじめて自立です。子どものことを心配したり、期待したり、手放さずに手元に置いておきすぎたり、放置しすぎたり、とバランスのとり方は難しいのですが、やはり「ひとりになる」孤独を選ぶことが肝心です。親も子もどちらも。

 21世紀、風の時代は、自分最優先の時代ですから、親のため、子どものため、ではなくて、自分のために生きる。親孝行、子どもへの過度な干渉は、裏目に出る時代ですね。

 わたしもそうでしたが、やはり親の悪口を言っている間は、自立できていない。どんな毒親でも、自分を捨てた親でも、この世に自分を送り出してくれた、そのことだけで感謝しなければいけません。

 子どもの方が先に親離れしますね。そのときに親自身の生きがいがあれば、スムースに子離れもできるのでしょうが、夫婦関係、親との関係整理がまだの方は、子どもを手放すまいとされます。

 我が家は、子どもがさっさと自立して、きみちゃんにも生きがいとしての仕事があるし、ユタカ君との夫婦関係も最高なので、娘たちとの関係はとてもいいです。付かず離れず、ちょうど良いバランス。孫たちも含め、最愛の人がこんなにもたくさんいてくれるというのは、本当に幸せです。大感謝、大歓喜、大幸福です。

 何よりも「感謝」が幸せの根源。親に感謝することが第一歩。そしてご縁するすべての方に感謝すること。やはり、他人様の悪口が止まらない方は、寂しさが根底にありますよね。そして、親を憎んでいる。でもね、親って、子どものことが大好きで、深く愛してる。親に愛されてる、って確信できたら、人間関係はもうそれで大丈夫。

 きみちゃんは、なんだかんだ小さな楽しみを見つけて、ひとりで生きていくことには、自信があります。だから、ひとりでも寂しくないし、すべてに感謝することで、どん底を乗り切っていける。孤独に他人様を巻き込まない、頼るときはしっかりと頼る、老後の落とし前は、きちんと自分でつけようぜ、と覚悟しています。

 今日は、午後3時にはお客様が途切れたので、ユタカ君は庭の手入れ、きみちゃんは朝から予定していた買い物に出かけました。ニトリでシーツを買おう、と思ったのです。あと掛け布団も良いのがあれば、買おうかな、とウキウキしながら出かけました。

 というのも、台風一過、夏用のタオルケットでは、霧島ではもう寒いくらい。先日、押入れを整理したら、枕も買い替えたいし、掛け布団が冬用しかないので、秋用というのか、可愛い掛け布団があれば、買いましょ、と出かけました。

 いやあ、8月最後の日ですから、ニトリはもっと混んでいるのかと思いきや、それほどでもなくて、きみちゃん、快適な買い物ができました。今日は、ユタカ君がいなかった分、ゆっくりといろんなものを観て回ることができました。いつもだったら、ユタカ君を待たせてしまうので、遠慮するところも、今日はたっぷりと時間をかけて観て回りました。

 結局、ニトリに2時間近くいたみたい。楽しかったな。それから、国分山形屋に行き、バターを買う予定が、あちこち観て回って、やっぱり買ってしまいましたわ、お洋服。

 ユタカ君、きみちゃんが出かける前に「きみちゃん、好きなものを好きなだけ買っておいで」と言ってくれました。ユタカ君はきみちゃんが節約とか我慢とかすると、とたんにバランスを崩すことを知っていますから、お金は出さないけど、口だけは優しい言葉をかけてくれます。

 やはり、自分の収入がある、というのは、どれだけ自分を支えるでしょうか。こうして、元気に働ける、というのは、大幸福、大感謝、大歓喜です。ありがとう、神様、そして皆様。

 自分の寂しさに埋没していると、他人様の悪口を言うことで自分を支えがちですが、街を歩くとか、カルチャーセンターに行くとか、ジムに通うとか、散歩するとか、温泉に行くとか、とにかく自分の世界を広げていくって、大事だなあ、と思います。

 あとは宇宙におまかせ。のんびり、ゆっくり、マイペースで、自分を生き切る。宇宙さんが、きみちゃん、こっちだよ、とおっしゃると、あら、そうですか、では行きますね、てな感じで、自分の直感にしたがって、あちこちとふらふらするのって、超おすすめ。

 きみちゃんなんて、外国の知らない街で、よく通じない英語でも、それはそれはわくわくしながら、あちこち行っていましたからね。あの感じで、いまも生きてる。だから、どこででも生きていけるのさ。ヤッホー。

 さて、8月12日に松岡正剛さんが亡くなられました。きみちゃんは、天文館に「文学サロン 月の舟」をオープンした2011年、松岡正剛さんのISIS編集学校の生徒となり、「守」「破」「離」のコースの「守」の受講生になりました。

 福澤さんとおっしゃる女性の先生がコーチで、8人くらいのグループになって、オンライン上で学びます。毎日、テーマごとに宿題が出て、皆様、サラリーマンをしたり、という中での参加なので、時間がないのは皆同じなのですが、皆様、毎回、きっちりと宿題をこなしておいででしたね。

 きみちゃんも頑張りました。毎日、凄いスケジュールのなかを宿題をするわけです。ちゃちゃっとできるかと思いきや、結構、時間がかかるものもあって、難儀しました。そして、その宿題をもとに次の授業があるので、宿題をしないことには授業に参加できない仕組み。

 3か月くらいだったっけ、もう中身は覚えていないのですが、ご参加の皆様が凄い人だらけだなあ、と感動したのは覚えています。そして、一度、東京でリアル飲み会があって、きみちゃんも参加しましたが、本当に素敵な方ばかりでした。

 そのときのオンラインでの仲間たちに、松岡正剛さんの死をきっかけに、師匠の福沢さんからメールが来て、懐かしく思いました。

 いやあ、凄いんですわ、皆様。大学院の同級生たちもみんな頭が良くて、優しい人ばかりでしたけど、この編集工学研究所の皆様も、とっても素敵。

 なんというか、人の奥、世界の奥、宇宙の奥を見通す目をもっている感じ。きみちゃんが密かに努力していることを、「わかってるよ」と気づいてくださる感性というのかな。

 人の奥にある可能性、悲しみ、歓び、寂しさ、膨大な勉強量、膨大な可能性、世界観の大きさ、愛の深さ、そうしたものを見通せる力のある方々に出会うと、ああ、理解していただいている、きみちゃん、ひとりぼっちじゃないな、と思えます、

 大学院の同級生もそうだったし、チーム月の舟の先生方、そして短い期間ではありましたが、イシス編集工学研究所での学びも、そういう感じでした。

 ついでに言えば、きみちゃんもユタカ君も「人のその奥」を見通せる力を持っています。だから、こうして月の舟を楽しく運営できるのですよね。だから、きみちゃんは、ヒーラー&カウンセラーとしての仕事もできるのですよね。

 ひとりの人間の奥には、ただただ可能性だけがあります。明日死ぬとわかっている人でも。生まれたばかりの赤ちゃんでも。幸せになる道、その人にしかできないことが必ずあります。それを狭い価値観で、他人を断罪したり、自分を見捨てたり、切り捨てたりしてはいけません。

 明日から、9月。いよいよですね。何が?何だろうね(笑)。きみちゃんの時代がいよいよ始まる?

 新しいスタートって、気持ちが良いものです。明日は、午前10時から古事記講座、ランチもありますよ。きみちゃんは午後、女神ヒーリングがあります。

 ユタカ君ときみちゃんと、月の舟で、皆様の可能性を花開かせてみませんか?講座への参加、ランチ、スイーツを楽しむ、本を楽しむ、女神ヒーリングを受ける。いろんな楽しみ方が、月の舟にはあります。

 まさしく、霧島のパワースポット。どうぞゆったりとお越しくださいませ。いつでもお待ちしています。

 松岡正剛さんのお言葉、「人も情報もひとりにしない」。深い言葉ですね。

 月の舟も、人も情報もひとりにしませんよ。ご一緒に無限の可能性を拓いていきましょう。

 今日もブログを読んでくださいまして、ありがとうございます。大感謝、大歓喜、大幸福です。

 自分を大切にして、毎日をわくわくしながら生きていきましょう。