きりしま月の舟

きみこ、完璧!

2024.06.30更新


 6月27日から29日まで東京滞在。昨夜、帰ってきました。

 前日の26日は、鹿児島大学での講義。午前6時半に霧島の自宅を出て、8時50分からの講義に備えます。テーマは「霧島」なので、自家薬籠中のもの。霧島愛をたっぷりと伝えました。

 ああ、やっぱり、90分は短すぎる(笑)。鹿児島は素晴らしいってことを伝えるのに、きみちゃんの場合、一千時間は必要かも。でもね、きみちゃんの講義は、ほんと、聴いている方が大変ですわね。鹿児島学ノンストップ講義っていうのもいいなあ。たくさんの鹿児島愛に満ちた先生方もお呼びして、いっぱい鹿児島愛を語る「鹿児島学」。いつかやりたいな。

 そして、講義のあとに、月の舟通信260通を発送して、さらに、666祭りでお花を頂いたり、ご入金を頂いたりした方へのお礼の品を発送したりして、26日はフル回転。お昼ご飯を食べたのが午後3時。

 それから温泉に行くと、温泉仲間さんがきみちゃんを待っていてくださいます。先日、きみちゃんが「光る君へ」講座を持っていることをお話したら、「光る君へって、大好きなんですよね。質問していいですか?」と聞かれ、「いいですよ」と答えたら、「紫式部って、どんな人ですか?」の答えから、結局は、「光る君へ」講座でお話しているような内容をいっぱい話して、「ええ?いいんですか?ただでこんなお話を聴いて」と言われるので、「高いよ、わたしの授業料は」と言いましたけどね(笑)。

 きみちゃんの場合、講義しているだけで幸せなので、ついついエンドレスでしゃべってしまって、温泉仲間さんと温泉でゆでだこのようになっておりますわ(笑)。

 で、毎日、刺激的で楽しすぎる霧島ライフを少し離れて、東京滞在3日間。27日は、午前7時10分発の飛行機でしたから、午前4時半に起きて、午前5時に自宅を出て、鹿児島空港午前6時着、羽田空港に着いたのが、午前9時。それから新宿までリムジンバスで出て、そこから小田急線のロマンスカーでユタカ君の実家、秦野へ。駅に義兄様が迎えに来てくださって、ユタカ君の実家でお昼ご飯を頂きながら、歓談。

 やはり、なんだかんだ言って、ユタカ君、実家に帰って、きょうだいと世間話をして、とっても嬉しそう。それぞれ60代、70代を迎えて、体調の悪い方続出ですが、子どもの頃の記憶とか、血のつながりとか、いやあ、なかなか濃いものがあるなあ、と思います。

 きみちゃんの場合も、兄や弟の体調が悪かったり、それを妹と一緒に心配したり、実家のことを想う時間はなかなか濃いものなので、ユタカ君の安心感というか、絆感というか、そういうものをひしひしと感じました。

 そして、今回の旅の収穫は、三女が「おじいちゃんのおかげだと思う」と自分の運の良さや幸せのことを総括してくれた、その一言にある、と思うのです。三女は、決して「パパとママのおかげだよ」とは言わない(笑)。

 わたしの父と母、娘たちにとってはおじいちゃんとおばあちゃんが、戦後、きみちゃんが生まれた年、昭和32年に、家業を農機具を作っていた鍛冶屋からガス屋に転換して、一代を築いたことは、わたしたち家族にとって、大きな意味があります。

 父の直観的センスで商売を繁盛させ、母のきちんとした整理整頓能力で、家が散らかったことがなく、食事が滞ったことがなく、いわば、やんちゃ坊主と優等生女子の結婚で、それはそれはすさまじい生存に関わる闘いのあったカップルだったけど、その努力の痕跡は、孫の世代まで良い影響を及ぼしているんだな、と思いました。

 きみちゃん自身も、わが父、わが母への感謝が泉のように湧いてきます。力強く美しく生きているわが娘たちを観ると、本当に三女が言うように「おじいちゃんのおかげだと思う」。

 そして、きみちゃんは決して完璧な母親ではなかったけれど(なにせ、30代、40代はめちゃめちゃ仕事が忙しくて、家事も子育ても万全ではなかったからね)、自分らしい道を歩くことにおいて、つねにチャレンジングでパワフルであるところは、娘たちに良い影響を与えているなあ、と思えました。

 だから、きみちゃん、「いいお母さんだった」とはじめて、自分に「母親卒業証書」を出せた気分。自分を全肯定できた旅でした。

 きみこ、完璧!そうだよ、完璧。過去も完璧、未来も完璧、とくに「いまここ」はさらに完璧。

 ダメ母、ダメ女、ダメ妻、ダメ夫、そんなことを想う必要はないのです。あなたは、あなたですでに完璧です。だから、自分に感謝して、世界に感謝して、地球に感謝して、宇宙に感謝して、生きる。

 そんなこんなで、完璧な旅ができて、最高。秦野で美味しいお寿司を頂き、一時間ちょっとの歓談で、また義兄に駅まで送ってもらって、ロマンスカーで新宿まで出て、それから長女のマンションまで、またまた延々列車を乗り継ぎ、2時間半。

 ようやく長女のマンションにたどり着いたときは、ヘロヘロでしたけど、孫たちがちょうど学校から帰ってきて、その賑やかな声を聴いただけで、エネルギーが満タンになりました(笑)。

 なんて可愛いの。なんて愛おしいの。わたしの両親は、うちの子どもたちをとっても可愛がってくれましたけど、その気持ちがとてもよくわかります。子どもは神様ですが、孫はもう神様以上の最高の存在ですね。

 そして、なんと、お掃除は得意だけれど、料理はあまり好きではない長女が、わたしたちのために頑張って料理してくれて、美しくテーブルセッテイングもしてくれて、それだけで、心がホカホカ。

 そして、一緒にお夕飯。孫たちもよく食べます。わたしたちもビールを頂き、良い気分。そこへ仕事から帰ったお婿さんと、今度はワインで乾杯。お婿さんも幸せそうな笑顔で一安心。

 長女一家は、子どもたちをしっかりと育てて、とても良い感じ。偉いね。そんな気持ちで、予約してくれていたゲストルームでゆっくりと寝て、翌朝は「おばあちゃんの朝ごはんが食べたい」との孫たちのリクエストに応えて、午前6時から朝食をつくり、と言っても、冷蔵庫にあるもので、おむすびとお味噌汁、食パンにユタカ君が作って持参したブルーベリージャムをたっぷりと塗ったものを出したり、くらいのものですが、美味しそうに食べてくれて、きみちゃんもユタカ君もホクホク。

 孫たちを送り出し、長女と世間話をして、きみちゃんだけ早めにマンションを出ます。というのも、午前10時から女神ヒーリングを入れておりましたので。ユタカ君は荷物を持って、あとから合流。

 女神ヒーリングも絶好調。きみちゃんをとても尊敬してくださる女神様とのセッションでしたので、最高に素晴らしい時間が流れました。「きみこ先生って、母性全開かと思いきや、意外と猛々しいんですね」と言われて、「おお、一瞬にして、きみちゃんの本質を掴んでおられる」と感動しました(笑)。

 自分のなかの女性性と男性性のバランスって、とても大切なのですが、きみちゃんの場合、男性性6,女性性4の割合だと思っています。焼酎のお湯割りの割合(笑)。どちらかというと、男性性が強いのが、きみちゃんの特徴。

 それで、皆様、騙されるのですよね。ひ弱なお嬢様で、単なる優等生、ちょっと苛めるとめそめそ泣くような女と世間様の多くがお思いですが、きみちゃんを怒らせると怖いのよ(笑)。

 きみちゃんが、商売人の父から学んだのは、「いい人ぶらない」ってことかな。商売人の家に生まれ育って、本当に嬉しいなあ、と思うのは、生きることに貪欲で、貧乏が嫌いで、お金のことに結構長けていて、使い方も半端なく、贅沢もいっぱいするけど、お金の稼ぎ方をよく知っているんだよね。

 だから、年金だけで生活するなんて、考えもしないきみちゃん。100歳まで、がんがん稼ぎますよ。

 28日、女神ヒーリングを終えて、ユタカ君と合流したあと、日本女子大学桜楓会理事長の高野晴代先生との面会をお約束してあって、桜楓会理事長室に伺いました。

 そうしましたら、高野先生、直前まで大切な会議でお疲れにも関わらず、わたしとユタカ君を歓待してくださって、「あら、ごめんなさい。お茶も冷やしておけばよかったわね。お菓子も昨日いただいたのがあるから、これを開けるわね」とその場でバリバリとお菓子箱を開封してくださって、それがまたNHK謹製「光る君へ」クッキー(笑)。

 わたしより6歳年上で、しかも理事長様で、名誉教授であらせられるのに、こまやかな心遣いでおもてなししてくださって、本当にありがたく、嬉しく、さらに高野晴代先生が大好きになりました。

 数年前に、きみちゃんが桜楓会鹿児島支部長をしているときに、日本女子大学講師派遣事業で高野晴代先生をお招きして、それも鹿児島一の高級ホテル・城山ホテル鹿児島の大きなホールを使ってのご講演で、そのときのきみちゃんたち役員さんのおもてなしがとても印象深かった、とのことで、今回また鹿児島でのご講演を快諾してくださったのでした。

 きみちゃんの仕事を細やかに敬意をもって見つめてくださっている、そのことがとても嬉しく、ありがたく、今年10月26日(土)に予定しております「源氏物語と和歌」の高野晴代先生のご講演は、ぜひとも成功させたい、たくさんのお客様とドラマ「光る君へ」のこと、源氏物語、枕草子、平安時代のことをたくさんお話いただき、さらには高野晴代先生が和歌考証をされているドラマ「光る君へ」についても、たくさんお話を聴かせていただきたいものです。

 7月末にはチラシも出来上がり、ご案内ができると思いますので、楽しみにお待ちくださいませね。

 ついついいろんな話で盛り上がり、長居してしまいましたが、午後3時ごろ高野先生とお別れして、次の目的地は、恵比寿。その前に、目白の宿泊予定のホテルで、ちょっと休憩。

 雨も降っています。三女と待ち合わせしている恵比寿の居酒屋さんへ、携帯のナビを頼りにユタカ君と雨の中を歩きます。位置的にはあっているのに、そのビルは、やけに汚く、ドアが真っ黒。おそるおそるドアを開けると、中はBARになっていて、ここは「居酒屋〇〇さんですか?」と聞くと、「そうですよ。そこの扉を開けて、中に入ってください」とのこと。

 そして、開けるとびっくり。中央に厨房があって、炭火で焼く魚も串にさしてあって、ワイルドな中にも、おしゃれ感、隠れ家感満載。いやあ、こういうことね。東京の居酒屋さんって!

 娘が自分のお祝いなのに、パパとママに何かプレゼントをしてくれる、とのことで、最初はお寿司だのステーキだのと言ってくれていたのですが、お寿司やステーキは鹿児島の方が安くて美味しいから、とおしゃれな居酒屋さんを提案していたのでした。そして、決まったのがここ。

 お造り、つくね焼き、稚鮎と新ショウガの春巻、とうもろこしと牛肉塩煮の土鍋ご飯、青山椒入り枝豆、イカの塩辛の青胡椒和え、など、月の舟のメニューにも参考になるようなメニューばかり。お酒もいろいろあって、堪能しました。

 きみちゃんがおトイレに行っている間に、きみちゃんの大好きな塩辛だのつくね焼きだのを注文してくれる三女の心の細やかさ。あっぱれです。感謝です。

 わが娘たちは、いま、光り輝いている。未来は超明るい。きらきらしている。そばにいるだけで、嬉しくなるきみちゃんとユタカ君。

 その後、三女のマンションで、これまた超美味しいケーキとコーヒーを頂き、大満足で、ホテルへ。こんな幸福があろうかい!

 29日は、早稲田大学にある「村上春樹ライブラリー」へ。いやあ、素晴らしすぎた。選書が素晴らしくて、地下に続く階段は、村上春樹さんの著作に合わせて、関連図書が並んでいて、村上春樹さんの理解者であった河合隼雄さんの著作などが並べてあって、感動しました。

 地下にはカフェもあり、ここは学生さんが主体となって運営しているとのことで、清潔感があって、良い感じ。ユタカ君とふたりでココアだのドーナツを頂き、これまた感激。

 いやあ、ここは一日いても飽きないところ。月の舟もこうありたいものです。

 で、12時半に早稲田大学図書館長のローリーさんと待ち合わせして、そこに三女も加わって、リーガロイヤルホテルでランチ。いやあ、素敵なホテルです。

 席に着くと、すぐにローリーさんと三女は英語で話し始めます。きみちゃんも一応英語はできるし、ローリーさんといるときは、できるだけ英語を話そう、という気持ちはあるのですが、ローリーさんがあまりにも日本語が堪能なので、ついつい日本語だけになってしまうのですが、英語の堪能な三女にまた感激です。偉いなあ。

 きみちゃんは、3年ほど前でしたか、宇宙飛行士の訓練のテレビドキュメンタリー番組を観て、ああ、わたしもこんな風に訓練されたいな、と思ったことを思い出しました。

 英語ペラペラ、論文もスラスラ読める。数学、物理学、文学など幅広く知識があり、何よりも、有事の際に、皆を和ませるコミュニュケーション能力があることが、宇宙飛行士の条件とか。あ、こういうコミュ力、きみちゃんの最も得意とするところじゃん。

 きみちゃん、何でもできる人になりたいんだよね。だから、料理もブログ書きも文学講座も講演もやって、英語ペラペラで、着付けもひとりでできて、ピアノが弾けて、運動も得意、という人になりたいのよね。

 うーーん、東京大学を出て、ピアノがうまい人って多いけど、きみちゃん、あのレベルに全く届かないけれど、でもあと一歩だな。そういう人になりたいな、という目標があって、それを目指す自分が大好きなの。

 そして、高野晴代先生もローリーさんもそうだけど、本当に人当たりが柔らかくて、美しくて、優しくて、頭が良くて、素晴らしい女性に囲まれる、というのも大好き。本当に、魂から尊敬する先生方、後藤祥子先生、久富木原玲先生、友人たち。月の舟の受講生の皆様も、本当にお優しくて、心遣いが細やかで、大好きで、大尊敬しています。そういう方々が近くにいてくださって、大感謝です。

 きみちゃんの場合、ちょっと猛々しいところがあるけど、そこがまたきみちゃんの個性で、そんな自分が大好きなの(笑)。

 ローリーさんとのランチも楽しすぎて、時間があっという間に過ぎたけど、2時間近くいっぱいお話して、ローリーさんと三女と別れて、ユタカ君とふたり、羽田空港へ。

 午後9時近くに、我が家へ到着。なんて素晴らしいの、霧島は!安心できる我が家。パワースポットの我が家。

 留守の間に、またまたお祝いの続きが届いていたり、先日、ついでに車で送っただけなのに素晴らしいプレゼントとお手紙が届いていたり、なんて素敵なの。日本は明るいなあ。666祭りのことと言い、今回の東京滞在といい、優しい人だらけ。わたしたち夫婦も見習わないとね。

 今朝は、ひかりちゃんが「くるみとん」を届けてくれて、ひとしきりお茶タイム。楽し気に聴いてくれるひかりちゃん。ありがとう。これからもよろしく。

 そして、きみちゃんは、みやまコンセールで開催のイベント「牧神の午後」へ。バレエと音楽と朗読のイベントで、それはそれは素晴らしかった!

 妙円寺団地の子育て時代にご近所さんだったSさんたちとも遭遇し、サクソフォン奏者のレイモンド君、ピアニストの絵星さん、いろんな人に出会って、楽しかったなあ。

 最後に、シナリオを書いて、朗読もした浜本麗華ちゃんとハグして、さあ、帰ろうとしたら、月の舟受講生のMさんとばったり会って、「一緒に温泉行く?」と誘ったら、ご一緒してくださって、近くの「関平温泉」へ。

 「これで、きみこ先生とは深い仲になりましたね」と笑いあって、素敵な時間。遠く出水からお越しで、本当に大感謝のMさんと素敵な温泉タイムを過ごして、我が家へ。

 ユタカ君は、せっせと弟の本(父のことを書いたもの)にカバーをかけております。ユタカ君は、こうして本に関することをやっているときが、一番幸せそう。きみちゃんがこのブログを書いている今も、まだやり続けています。あさって、弟に届ける予定。月の舟専属デザイナーの村山さんの装幀です。

 さあ、素敵な3日間、まだまだ書きたいことはありますが、とりあえず、ここでペンを置きましょう。

 きみこ、完璧。そうなのです。わたしたちは、みな、欠けたるものなく、完璧なのです。だから、あれが足りない、これが足りない、お金がない、愛が足りない、って言っちゃダメ。

 今日もNHK大河ドラマ「光る君へ」、めちゃめちゃ面白かったですね。きみちゃんの解説にも力が入りますよ。ご期待ください。彰子登場。いやあ、書き留めたいセリフがいっぱいだわ。

 明日7月1日(月)は、久しぶりの「居酒屋きみちゃん」オープン。午後6時から9時まで、きりしま月の舟にて。大人ひとり2千円、ご家族(何人でも)3千円。飲み放題、食べ方放題。気軽にお越しくださいね。

 では、完璧な皆様、自分に優しく、人にも優しく、大らかな気持ちで生きていきましょう。いつもブログを読んでくださいまして、大感謝、大感激です。ありがとうございます。