かごしま県民第九、ブラボー!
2023.12.11更新
今日は雨。久しぶりの月曜日の雨。わたしたち夫婦の休みである月曜日、そして雨の日は、ゆっくり休みなさいってことだね、と今日はゆっくりとしています。
昨日は、とっても忙しかった。時間との闘い、くらいの一日でした。というのも、午前10時から午後2時まで、カフェ月の舟営業。午後2時に閉めて、「かごしま県民第九演奏会」へ。
息子のような又吉秀和君が、バリトン歌手としてソロで登場。応援に行かないわけにはいきません。素晴らしい席を用意していただき、感動。最近、息子や娘のように応援してきた若者たちがどんどん成長していき、わたしたちにも親のようなに良くしてくれて、それまた感動。
昨日の午前中は、鹿児島県立短大の学生さんがお母さまと一緒に、わざわざ月の舟を目指してきてくださって、大盛り上がり。わたしの授業を受ける時になぜか登録ができなかったそうで、不思議なのですが、まわりの学生さんたちが「月の舟」のことを話題にしていることから、昨日は訪ねてきてくれたのでした。
しかも、先月ピアノ弾き語りコンサートを月の舟で開催した堀之内僚君も知っていて、橋口幸子さんも知っていて、というとっても濃い繋がりもあって、ランチを食べ、ピアノを弾いたりして過ごしてくれました。
霧島小学校のゆうかちゃん、よしまさ君、ゆうちゃんも遊びに来てくれて、ロフトで本を読んだり、月の舟広場で遊んだりしています。おお、こうして若い人たちが自由に集う月の舟って、最高。わたしたちも一緒に素敵な時間を過ごしました。そして、さ、そろそろ出かける準備をしようかな、というときに、素敵な笑顔のYさんがお友達とランチに来てくださって、また大盛り上がり。
六社権現参りをされるくらいに、神様のようなYさんですが、きみちゃんがヒーラーになったことをこれまた歓んでくださって、深い理解を示してくださいます。嬉しいなあ。感謝に溢れたYさんとは、ずっとお話していたいくらい。
さらには、午後1時40分頃に、福山の母・恒吉さんが大きな魚をお土産に、お友達と尋ねてくださいました。コーヒーを飲みながら、短い歓談。こちらがお歳暮を手渡さないといけないのに、なんと、大きな魚のプレゼント。
先日も、大きなレンコンをご近所のYさんから頂き、ほんと、月の舟って恵まれてるなあ。ありがたくて、嬉しくて、きみちゃん、これからも張り切ってお料理しますね。
さ、閉めて出ましょう、というときに、先日ランチにお越しくださったご夫妻がお茶しに寄りました、と来てくださったのを、ごめんなさい、と言って、きみちゃん、新調したセーターを着て、出かけました。いや、何なの、この暑さ。真冬とは思えない暑さで、せっかくのセーターを脱ぎたいくらい(笑)。ユタカ君の運転で、出かけます。
「かごしま県民第九演奏会」会場の宝山ホール前は人だかり。そして、「完売御礼」の札が。「県民第九」初のチケット完売だったとか。何しろ、4年ぶりで、皆様、待ち遠しかったんだね。きみちゃんとユタカ君は初参加。2年前、又吉君と麗華ちゃんが企画した「華音第九」で、きみちゃんとユタカ君も合唱に参加して、「歓喜の歌」をドイツ語で歌う体験をさせていただきましたが、いやあ、難しかった。口パクでも追いつかないくらい、難しくて、ただ突っ立っていただけだった(笑)。
それでも、ベートーヴェンの「歓喜の歌」に込められたメッセージはそのときに、深く魂に刻み込まれました。歓べ、壮大なる宇宙の高原を
天がける太陽のように!進め、同朋よ、君らの道を 歓喜に包まれ勝利を誇る英雄のごとく! このシラーの詩をもとにした「歓喜の歌」は、21世紀を生きるわたしたちにも大きな希望を与えてくれます。
昨日はまず、チャイコフスキーの歌劇「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズの演奏。指揮は海老原光氏。かごしま県民第九オーケストラが編成され、100人ほどのオーケストラが奏でる音はとても魅力的。
何よりも、指揮の海老原光様、すんごいわ。霧島国際音楽祭で初めてお目にかかって以来、イケメンでラ・サール高校から東京芸大に進まれた経歴も魅力的。数年前に母を霧島国際音楽祭に連れて行ったときに、母が海老原さんのファンになった、というくらい、音楽に特に興味のない人も、ただその存在の魅力で惹きつけられる海老原光氏。鹿児島出身というのがまた、鹿児島県民の心を捉えます。昨日の海老原さんは神がかっていました。まるで、ひとりパフォーマンス、指揮台の上が舞台ですか?というくらいのアクション、飛び跳ねるし、腰を屈めるし、背中で音を発しているかのように、身体全体の指揮が素晴らしかった。
その海老原氏の情熱が、オーケストラのメンバーも、合唱団の皆様も、ソロの歌い手さんたちも虜にして、舞台上の300人?ほどの人々と、会場の1500人の聴衆を繋いでいる感じ。いやあ、凄いリーダーシップだね。そして、ベートーヴェンの「交響曲 第九番ニ短調 作品125 合唱付」が始まると、 わが息子・又吉秀和のバリトンソロが響き渡ります。
あの大きな会場で、あれだけの人がひしめく中で、又吉君の声は素晴らしく大きく響きました。凄い声量、そして安定の歌声。貫録ありますわ。素晴らしい!最高!月の舟@天文館時代は、コンビニのアルバイトと音楽の仕事との掛け持ちで、よく頑張っていた、そしていつも眠そうだった又吉君が、こうしてキラッキラのプロとなり、最高の舞台で堂々と歌っている姿は、ほんとかっこよい。海老原光氏のオーラに負けてないよ。
テノールソロの米澤傑先生はドクターで、一度シンポジウムをご一緒したことがありますが、さすがの声量、安定の歌声です。ソプラノの馬原さんのお声はかなり高い音が出せるみたいで、天使の合図のような高音が響きます。アルトソロの歌声も美しかった。さすがプロの方々は声量あり、堂々とした歌いぶり。さらに、合唱団の皆様、知った方が多くて、椎田さん、浜田さん、徳尾さん、満田さん、佐知ちゃん、幸さん、前屋敷さん、上村さん、マミちゃんの旦那様、小山みゆきさんもいるわ、凄いなあ。
皆様、舞台上で堂々と美しく、あの難しいドイツ語を覚えて(譜面なしで歌われた)、素晴らしすぎます。月の舟合唱団@天文館を結成したことで、又吉秀和君とのつながりができて、こうして第九の合唱団に入られた方も何人もおいでです。きみちゃんも嬉しい。ああ、きりしま県民第九をやりたいよお。「歓喜の歌」は本当に良いね。
で、海老原光氏指揮の「かごしま県民第九演奏会」、最後の一音がジャン、と鳴った瞬間、凄い拍手。ブラボーの声。きみちゃん、大感動。大歓喜。
その後、又吉君と話ができたし(写真を撮るのを忘れた)、昨日の朝、又吉君の映像に天使の大きな羽が見えて、「大天使ミカエル」と言葉が降ってきたことも伝えられたし、それをまた又吉君、「そうなんですよ、最近、神様に守られています」とさすがの三育学園育ちの返事。
もう、きみちゃんは何も言うことがない。実の娘たちも含めて、わが娘たち、息子たちはしっかりと成長し、信頼し、尊敬できる存在になっていますね。そんな若者たちに力を得て、きみちゃんとユタカ君も、100歳まで頑張りますよ。ロビーで知り合いの皆様と立ち話に花が咲き、宝山ホールを出たときは、すっかり夜。その後、デザイナーの村山さんと打ち合わせの予定だったので、BAR「ネジ」へ。
ユタカ君が飲んで、帰りはきみちゃんの運転。きみちゃん、あまりの興奮で、何だか頭痛がするので、アイスハーブテイを頂きましたら、それはそれは効きました。
お酒と斬新なメニューのおつまみ(エビと春菊の餃子、ポークソーセージ、ジャガイモを何度も揚げたというフライドポテト、チーズ3種盛り、といっても珍しいチーズだらけ)を頂きながら、村山さんと3人の打ち合わせは、又吉君の活躍の大絶賛から始まって、来年6月6日の「666祭り」の招待状のデザインまで、多岐に渡ります。
村山さんは、本当に、わたしたちの仕事の内容を深く理解してくださり、又吉君たちとも仲良くしてくださって、一緒に仕事もされて、善き仲間。なんでも話せる。で、きみちゃん、「かごしま県民第九」を聴いたときに、重なった、よしもとばなな「王国」3のワンシーンを話しました。わたしも、今後30年、こんな仕事をしたいのだ、ということで。
高橋君という体が弱くて、もう死んでしまった青年の庭の話。この庭は、天才の作品だ、という話。「俗世のことで気が散ることが多すぎる限りは、決してこの庭は作れない」という文章。
「高橋君の世界は、人が心に思い描いた楽園・・・夢とか、希望とか、生きていることの全ての証だったのだ」 その高橋君の庭を、彼のお母さん(義母?)は、お店を構えて、世間に公開しようとして、小説「王国」の主人公の雫石の恋人である真一郎くんを密かに手伝わせようとしている。「ここで彼(高橋君)がどれだけ厳しく冴えた心を持って過ごしていたか、真一郎くんにはうっすらとわかるかもしれないし、お母さんは理解しようとしたかもしれない。でも、このふたりにかかったら高橋くんの世界はただの美しい癒しの世界になってしまう。そこが彼らのゆるいところだった。
でも違う、ある意味では彼はとても傲慢にこの世界の王であったし、この庭は彼の邪悪な呪いでもあるのだ。私にはそれがわかる。」 真一郎くんとの間に魂の隔たりを感じた雫石は、結局、彼と別れる決意をします。あらすじを書けば、まあ、普通の別れ話になるのでしょうが、よしもとばななさんの書く文章は、それこそ高橋君の庭のように、厳しく冴えた心を持ち、その世界の王であり、邪悪な呪いそのものでもあるのです 。きみちゃんは、ばなな作品を読み通しながら、怖いな、と思う瞬間がときどきあります。人間の、世界の、宇宙の深みに行けた感覚、というのかな。その深さは癒しでもあり、研ぎ澄まされた刃(やいば)でもある、というような。
きみちゃんも、厳しく冴えた心で、月の舟という空間をユタカ君とふたりで綺麗に整え、講座の準備をし、イベントを企画していきたい。みんな仲良く、平和な月の舟ユートピアを創造したい。そんな思いをデザイナーの村山さんはきちんと理解してくださるし、又吉秀和君もまた、わたしたちの厳しく冴えた心で世界を創造する、そのエネルギーをしっかりと学んで飛翔していっているんだなあ。
ああ、仲間だなあ。嬉しいなあ。こうして理解しあえ、尊敬しあえ、信頼しあえる仲間がいるって、素晴らしいなあ。皆様も、厳しく冴えた心で、ご自分の世界を誇りとし、最高に愛し、誇り高く生きていきましょう。遠慮しないで、俗世にまみれないで。被害者意識に安住しないで。
月の舟は、どんなときも皆様の味方です。皆様を応援し、励まし、ともに仲良くし、信頼し、尊敬し合う空間です。ぜひ、ゆったりとお越しくださいませ。昨日、会場に入る前に出会った椎田さんは、きみちゃんの「紫式部日記」の受講生さん。きみちゃんは講義内容を毎回原稿用紙30枚ほどに書いてプリントしていくのですが、それを欲しがる方が何人かいらして、椎田さんもそれを欲しがって、自宅に帰ってから読んだら、とっても理解が進んだとのこと。理解が進んだことで、とっても元気が出ました、と言ってくださいました。その流れで、「県民第九」の合唱団に入られて、あれだけの歌を大きなお声で歌われたかな。きみちゃんも、大歓喜です。
きみちゃんの講義は、小説「王国」3の高橋君の庭みたいなもので、講義内容を文章にしたプリントは、その肥料目録みたいなものかな。きみちゃんの受講生の皆様には、差し上げますよ。いくらでも。そのうちに本にしてもいいね。
来年3月24日(日)のよしもとばななイベント、最高のお庭にしていきますね。チラシも出来上がり、皆様にお配りできます。鹿児島中央駅から鹿児島空港を経由するバスツアーもありますよ。ぜひ、ご利用くださいませ。
さ、きみちゃんも最高の庭づくりに励みます。やはり、一日分でも、長文になってしまうね。しょうがない。それに、書いていると、わかることがいっぱいなんです。
「こまやかさ」。これはきみちゃんの目指すところ。こまやかな人生、こまやかな配慮の人間関係。こまやかな授業準備。こまやかなイベント企画。
さ、がんばります。明日の福山散歩、お天気が悪いみたいで、中止にしました。また、こまやかに企画しますね。今日も、ブログを読んでいただき、ありがとうございます。大歓喜、大感謝、大幸福。明日までお休みで、あさって12月13日からまた元気に月の舟やりますね。ランチ、お茶、講座、イベント、女神ヒーリング、ぜひお越しくださいませ。
そうそう、12月23日(土)午後2時から、月の舟クリスマス会開催。「天才、大集合」と題して、皆様の得意な歌、ピアノ、ヴァイオリン、一芸披露、大歓迎です。月の舟からのプレゼントも用意します。参加費、大人千円。高校生以下無料。楽しいですよ。ぜひご参加くださいね。一言、参加します、とご連絡くださいね(090-7536-6672)。