きりしま月の舟

ありがとう奄美②

2023.04.05更新


 4月3日にママがお迎えに来て、孫のれなちゃん(小学2年生になったばっかり)は、京都に帰っていきました。12日間の鹿児島滞在でした。ルイ君は、8日間。

 いやあ、天使のようなれなちゃん、そしてルイ君。この子たちは次女の子どもですが、長女のところの孫もふたりいて、この子たちはポケモンゲームの世界大会に参戦中らしい。わたしにとって孫たちは、最大最高の宝物。どこにいても、何をしていても、無条件の愛をばしゃばしゃ降り注ぎたい存在です。

 れなちゃんは、よく気が利いて、どんなところでも「おばあちゃん、気を付けて」とか「おばあちゃん、大丈夫?」とか聞いてくれます。カフェ月の舟のお手伝いもいっぱいしてくれました。善き働き手です。月の舟で講義のときは、静かにロフトで絵本を読んだり、お絵かきをしたりして、待っていてくれます。

 れなちゃんとふたりでピアノのお稽古もたくさんしました。なぜか次女はピアノに興味を示さず、お絵かきが好きで、大学でもデザインを学びましたので、ピアノのお稽古はもっぱらきみちゃんのお仕事。れなちゃんのピアノの先生もきみちゃんが見つけてきましたしね。

 れなちゃんはなかなかピアノの才能があるのです。とてもよく弾きます。ルイ君もピアノを習わせたらいいんじゃない、というくらいに音楽が好きで、いつも何かしら音楽を聴いていますし、大きな声で歌ってもいます。

 孫たちは、わたしのご飯が大好きで、よく食べてくれます。れなちゃんも、大人と同じくらい食べますから、作る方は歓びでいっぱいです。せっせと作りました。カフェをしているおかげで、料理のスピードが速くなったし、全く苦ではないので、ほいほいといっぱい作りましたよ。れなちゃんリクエストの中では、もずくスープが一番人気だったな。

 最後の夜は、れなちゃん、きみちゃんのベッドに夜中に潜り込んできて、「虫がうるさいから、おばあちゃんの横で寝る」と、きみちゃんベッドで寝ました。信頼してくれているなあ。感無量です。

 お孫さんが帰られて、お疲れが出たんじゃないですか?とよく聞かれますが、わたしの辞書に「疲れる」という文字はないのです。普段も、疲れることはないですね。もちろん、一日動き回るときは、「はーーー」という感じで、ベッドに潜り込むことはありますけど、疲れが持続するってことはないです。

 奄美で真理さんとお会いした後、「あーーー、元気が出た」とわたしが言ったら、れなちゃんがすかさず「おばあちゃんは、いつだって元気じゃん」ですって(笑)。

 身体が丈夫なのは、本当に親に感謝ですね。もっと運動や散歩を取り入れて、さらに健康管理に気を付けたい、と思います。

 さて、奄美の旅の続き。一日目、真理さんとお会いした後は、「マテリアの滝」へ。ここは、昔から旅人が憩いを求めてやってくるパワースポットらしい。いつまでも青空が見える滝のある場所。

 真理さんとランチを頂いた「きょら海工房」から、車で約一時間。途中、オレンジの屋根のところで、たんかんジュースなどを飲まれるといいですよ、との真理さんアドバイスで、オレンジ色の屋根のあるフルーツ屋さんで、ルイ君とれなちゃんはソフトクリーム、わたしはたんかんジュースを頂きました。

 マテリアの滝は、かなり山の中にあります。ユタカ君が上手に慎重に運転してくれて、大助かり。マイナスイオンいっぱいの森があり、滝があり、川があり、そして青空がある空間。

 ルイ君は、石伝いに川の向こう岸(と言っても3メートルほど向こう)に渡り、「ここからの景色が最高やで」と教えてくれます。ただ、きみちゃんとユタカ君は渡ることなく、ただただ孫たちを見守ります。

 子育ての頃もそうでしたね。風景を楽しむ前に、子どもを守る体勢になって、子どもをただ見守るだけ。その時の感じを思い出しました。つねに体全体が緊張している感じ。

 孫たちにとっては、とても落ち着く空間だったようです。ひとりで来たら、ここで瞑想などしたらいいだろうな、と思えました。水のある空間は、本当に癒しですね。

 その後、奄美カソリック教会へ。月の舟@天文館時代(2011年~2018年)に、聖書講座を3クールも担当してくださった鈴木神父様が、この教会においでなので、ご一緒にお食事もする約束をしておりました。

 マテリアの滝から約30分ほどで教会着。懐かしい再会ができ、神父様も歓んで出迎えてくださいました。神父様はかなりお痩せになっていて、ご苦労が偲ばれます。奄美カソリック教会は、素晴らしい建物で、素晴らしい立地にあり、教会の中を神父様がご案内くださいます。

 ケネディ大統領が亡くなったときにミサで使われた祭壇が、この教会にはあります。アメリカから運ばれてきたそうです。天井も高く、とても素敵な教会。結婚式もできるそうですよ。ただ、この素晴らしい建物を維持することが大きな課題だ、と神父様はおっしゃっていました。

 車の中で爆睡中のれなちゃん、ルイ君を起こして、神父様とお食事へ。奄美カトリック教会は、屋仁川という繁華街の近くにあるので、繁華街の居酒屋さん「海峡」へ。居酒屋「海峡」の前に着いたら、どうも、ここは以前に来たことのあるところだぞ、という勘が働いて、みんなは「海峡」の中に入り、わたしだけ、この周辺をぐるりと巡ってみました。

 そうしたら、やっぱりね。知人の佐竹京子さんが経営される奄美土産店「さねんばな」がありましたわ。「さねんばな」で大島紬風のスカートやユタカ君のシャツを以前買い求めたことがあります。

 「さねんばな」に立ち寄ると、佐竹さんが運よくいました。「あらーーー、みたけさん」と再会を歓び、お互いにハグし、写真を撮り、すっかり丸くなったおばさんがふたり、はしゃぎまくっておりました。

 そして、わたしは手ぶらで来たにも関わらず、「あ、この藍染のブラウス、欲しいな」と言うと、振り込みでいいよ、とのことで、ブラウス一着お買い上げ(笑)。ここのところ、緊縮財政だったので、洋服を買うことを自粛しておりましたが、久々に良い買い物ができました。ヤッホー。

 「海峡」に戻ると、ルイ君、れなちゃんは、奄美料理を満喫の模様。山羊の刺身、夜光貝の刺身を美味しい、と言って食べております。ビール党の神父様とユタカ君は、ビールで乾杯。帰りは、わたしの運転です。

 神父様に「666は悪魔の数字か?」という聖書講座を天文館時代にやっていただいたことから、来年令和6年6月6日は、わたしたちの結婚記念日で、しかも、きみちゃん66歳、ということで、6が続くので、「666は愛の数字か?」というパーテイをやろうという計画があるとお話をしたら、神父様、大乗り気で、「6」についての講話をしてくださるとのこと。

 その話題で大きく盛り上がり、神父様も「みたけさんたちとお会いして、元気が出ました」と言ってくださいました。

 盛り上がったところで、そろそろ、帰らないと。ゲストハウス「アマテラス」に宿泊予定。奄美空港より北に位置するところなので、約一時間の運転予定。途中、明日の朝食をスーパーで買ったり、道がわからなくなったり、でようやくゲストハウスに到着。

 一部屋の予定が、二部屋を用意してくださって、快適。お風呂も共同、キッチンも共同ですが、なかなか良い感じ。お布団を敷いて、お風呂に入って、早速、就寝。みーーーんなバタンキューでした。

 翌朝、マングローブの森でカヌーの予定で、バナナとヨーグルトの朝食を済ませて、午前10時にマングローブの森に着くように出かけたら、なんと、カヌーは予約でいっぱいとのこと。次に空いているのは、午後1時に二人分のみ。

 午後2時に、黒糖作りの現場を見せていただく予定でしたので、カヌーは翌日に予約をして、まずは隣りの世界遺産センターへ。奄美の自然の歴史がよくわかるように展示してあります。ゆっくりと観てから、早めのお昼を食べに。世界遺産センターの受付の女性がいろいろと食事の場所を教えてくださいます。で、一番気になったのが、「ラーメンとあんかけチャーハンのお店」。

 れなちゃん、ルイ君も「ラーメンがいい」との意見で、皆が一致して、そのお店へ。「天海地麺」というお店。いやあ、奄美っぽいね。きみちゃんの嗅覚が疼きます(笑)。案の定、最高のお味でした。ルイ君は牛ホルモンのスタミナラーメン、れなちゃんときみちゃんはチャーハンをふたりで分けて、ユタカ君は醤油ラーメン。それに餃子を追加。

 きみちゃんの嗅覚は、とても定評があるのです。美味しいお店を発見する天才なんです(笑)。わたしたちが一番乗りみたいでしたけど、午前11時にもかかわらず、お客様が次から次へ。朝ごはんがヨーグルトとバナナだけでしたので、みんな、よく食べました。素敵な奄美の思い出です(笑)。

 そこから、また北上して、越間巽大島紬工房さんへ。奄美は南北に長いので、ゲストハウス「アマテラス」のある北から、南にあるマングローブの森へ約一時間半。そこからまた北の越間さんのところへ車で一時間近くの移動。

 ルイ君は、車の移動の間じゅう、ずっと音楽を聴いています。れなちゃんは後部座席で、きみちゃんのお膝を枕に寝ています。旅慣れしているな、ふたりとも。ちゃんと緩急をわきまえています。

 越間さんのところに着くと、「すぐに黒糖作りのところへ行きましょう」ということで、車で5分ほどの黒糖工場へ。大人3人で、すべてが手作りの素晴らしい工場。以前、越間さんの帯を買い求めた時に、越間さんが送ってくださったのが、この肥後安美さんの黒糖。あまりの美味しさにまた直接買い求め、カフェ月の舟のランチの隠し味に使っています。

 ということで、今回、ルイ君から「さとうきびをかじりたい」という提案もあったので、越間さんにお願いして、肥後さんの黒糖作り見学を入れさせていただいたのでした。

 なかなか感動の黒糖作り見学でしたよ。このあたりはまた次回へ。まだまだ続く奄美の旅。

 奄美、いいわあ。黒糖作り&黒糖試食から、越間さんの工房でお茶を頂き、アダンの葉で風車を創ったり、繭を見せていただいたり、と濃い時間が続きます。夜は、越間さんを含めてみんなで「ばしゃ山村」でお食事。

 いろんな方にお世話になった奄美の旅。感謝でいっぱいです。

 れなちゃんが帰ってから、昨日、「月の舟通信」を発送しました。いつもは月末発送ですが、今月は4日も遅れました。ま、しょうがないな。孫優先ですからね。

 霧島の自宅のきみちゃんの書斎を、ヒーリングルームとして整えました。いつでもヒーリング&チャネリングができます。近くの神水峡遊歩道の柱状節理のところは、ものすごく気が高いので、そこでヒーリングをしてもいいなあ。

 悩みを温存しない。困ったときはお互い様。人に話すことで、楽になることがいっぱいです。きみちゃんもたくさんの方を、豊かな生き方の方へ背中を押すお手伝いがしたいです。

 明日は、源氏物語きよらクラス。その講義準備、4月11日から始まる鹿児島県立短大の講義用資料を作成したり、4月28日の鹿児島国際大学学長トークでの資料、5月13日に福岡である講演会の資料作成など、きみちゃん大忙し。その合間に、ランチのお料理。

 分刻みの人生が大好き。規則正しい生活が大好き。また、奄美のご報告、書きます。いつもご愛読くださいまして、ありがとうございます。次回をお愉しみに。