きりしま月の舟

50歳から花開く人

2022.07.11更新


 霧島はやっぱり涼しいなあ。今日も四方の窓を開け放っているだけで、エアコンは必要なし。ありがたすぎます。汗もかかずに、こうしてブログが書ける幸せ。

 昨日は、女神塾特別ゲスト有川真由美トークショーを開催しました。定員20名を超える大盛況。わたしもとっても楽しみました。

 お客様も口々に、楽しかった!充実していた!自分の人生を考えるきっかけになった!とおっしゃってくださり、達成感がありました。

 有川真由美さんもいつもより饒舌にお話されました。大感謝です。PHPから出版された「50歳から花開く人 50歳で止まる人」の本を中心にトークを進めたこともあって、この本の編集者である姥康宏さんもご参加くださって、華を添えてくださいました。

 編集者は口下手なので、とおっしゃりつつ、質問に丁寧に答えてくださる姥さん。お父様のご出身が鹿児島ということで、ご縁がありましたね。

 この本のテーマは、人生後半は、「遊ぶように生きていく」。遊ぶ=仕事。仕事こそが最高の遊びという有川さんの考えをお聴きすることからスタート。

 司会進行のわたしが、「遊ぶように生きたことがないなあ」というと、会場全体が「えーーーーーっ」という反応。わ、わたしって、そんなに遊んでいるように見えますか(笑)。

 確かに、恐れも不安もないですね。それは、ユタカ君がいるおかげかも。「いま」をとことん生きているおかげかも。仕事が大好きで、仕事したくない、って思ったことないなあ。つねに成長していき、仕事バリバリの人生でありたいもの。

 生涯現役。それがわたしの生き方。フリーで働いていると、時間が自由に使えるし、思い通りの仕事ができるのが最大の強み。

 はい、やりたいように、やっております。だから、遊んでいるように見えるのね。いつだって自由なきみちゃんだものね。

 わたし自身は、人生後半に限らず、人生全般において、「わたしらしい」か「わたしらくないか」に分けて考えたいな。

 30歳とか、50歳とかは、確かに人生の区切りであるし、わたし自身、53歳で、「月の舟自由大学」を創設して、学長になったわけですから、50歳というのは、大きな区切りですよね。女性であれば、閉経。子どもが独立する。そんな転機でもあります。

 自分は何をしたいか、自分は何をするとしあわせか、何をするとリラックスできるか、そんな問いかけをつねに自分のなかで、まるで歯を磨くようにやっているわたしは、自分が何をしたいか、つねにキャッチしながら、生きています。

 自分の内側と繋がる。自分の思いをきちんと掴む。自分は何を自分に期待しているのか。「いい人」「いい母」であろうとして、外側とばかり繋がって、自分を抑圧したり、追いつめたりしている方が多いなあ。

 ダメな自分。ダメな母親、ダメな女、気の利かない女、全部自分のなかにあるそんなダメダメを許してあげて、優しくしてあげたら、それでOK。あっという間に自由になれますよ。

 トークの中で、「やりたいことを、ひとつずつやっていく」ことを有川さんがおっしゃって、わたしは大賛成、と声をあげました。

 そうですよ。ひとり旅をしたいのなら、すればいい。たった半日だっていいじゃない。温泉に行きたかったら行けばいい。コーヒーを飲みたかったら、飲めばいい。特に、暑い今は水分補給は大切ですよ。水分補給をするように、心の声なのか、神様のメッセージなのかわからないけど、導かれるままにやっていくといいよね。

 あと、有川さんが「きっと誰かが助けてくれますよ」とおっしゃったことにも、深く共感しました。そうそう、ほんと、そう。だから、不安や恐れを持たなくても、大丈夫。

 そのためにも、わたしはいつだって、ひと様を助けるスタンバイをしています。この世に「かわいそうな人」はいません。だけど、誰かに自分のことを話したら、少し気持ちが軽くなるってこと、ありますよね。少しでも褒めてもらったら、この世の春が来たような気分になりますよね。

 月の舟がお役に立てれば、嬉しいです。

 一昨日から、はるかちゃんが30人分のお弁当作りのお手伝いに来てくれました。はるかちゃんは28歳。今年一月の女神塾に来てくれて、それ以来のおつきあいです。祐太君と仲良しなので、早く霧島においでよ、と誘っているところ。

 で、一昨日の夜、はるかちゃんはうちに泊まって、昨日午前7時からのお弁当作りに参戦してくれました。調理師の免許を持っている、とのことで、期待大。

 でも、なぜか、とっても緊張している様子。失敗してもいいからね。と声かけすると、少し安心した感じ。あれこれ指示を出すと、その通りにやってくれるので、助かります。

 若い人たちがどぎまぎするのは、大人がきちんと教えていないことが多いよね。丁寧に、優しく、教えていく大人にならないと。

 7月8日の朝から、ユタカ君は義母の四十九日の法要で、神奈川の実家に帰っていたのですが、あの悲惨な事件があったりで、小田急線に遅れが出たり、予定が狂ったりで、結局、三女とランチをしたり、埼玉の長女のところに泊まりに行ったり、で、逆に、娘たち、孫たちにゆっくり会えて、とても楽しかったようです。

 これも神様からの、いえ、義母からのプレゼントかな。

 9日の最終便で帰ってきたので、10日のトークショーの準備は、わたしとはるかちゃんの仕事。もちろん、10日の朝の、ユタカ君の働きは、早朝から素晴らしいものがあって、働くとは、こういうことだよ、というモデルのように、月の舟の床を掃除し、お豆腐を買いに行き、お水を汲んできて、と大活躍。

 おかげさまで、トークショーは大盛況。何よりも、お弁当が完璧でしたね。8種類のおかず(きびなごの南蛮漬け、ナスの豚ニラそぼろ、しゅうまい、ピーナッツ煮豆、トマトといんげんのサラダ、きゅうりとトイモガラの酢の物、お豆腐に梅おかかトッピング、かぼちゃのバルサミコマリネ)と、鶏飯。

 鶏飯は、もはやわたしの十八番。目をつぶってでもできますわ。鶏ガラからスープを取って、しかも、鶏ガラの骨の首の部分を斧で、まるで親の仇のように叩き潰すと、まあ、素晴らしく深みのある鶏ガラスープができます。

 それにパパイア漬け、小葱、しいたけ、ささみ、錦糸卵をトッピングして、鶏飯の出来上がり。

 いやあ、どれもこれも、完璧な出来でしたね。遊ぶように生きていては、間に合いませんわ(笑)。

 ご参加の皆様は、大変歓んでくださいました。わたしも、自分で食べてみて、いやあ、これは完璧だな、と自分の天才ぶりに感動しました(笑)。

 暑い時期ですので、お弁当を詰めるのも、時間配分を考えます。わたしがトークショーで司会進行をしている間に、午前11時になったら、ユタカ君とはるかちゃんがお弁当の最終詰めをしてくれて、その後ろ姿に大感謝。ありがたいなあ。

 トークショーも大盛り上がりで、笑い声もあがり、皆様、笑顔がいっぱい。本もいっぱい売れましたよ。

 有川真由美様、姥様、本当にありがとうございました。大感謝です。

 有川真由美ファンの常連さんたちが、お弁当を配ってくださったり、本当に大活躍してくださったのも、嬉しかったですね。ありがとう、しょうこちゃん、里美さん、福留さん。

 夜は、ユタカ君とウインブルドンのテニスの試合を観戦して、おかげさまで、バタンキューということもなく、ゆったりと過ごせました。

 やはり、ユタカ君の働き者なところ、大好きだな。大感謝だな。そして、母のおかげで、わたしはこんなにたくさんのお客様の料理を苦もなくできるんだなあ、と感慨深かったです。

 母はいつも大人数のお客様の料理を、たくさんのお手伝いの人を使って、いつもいつも作っていました。わたしも小さいときから、なんだかんだお手伝いをしていたので、2,30人分の料理は、まあ、ひとりで何とかなる。

 母は、父親を早く亡くし、母子家庭で、母親と兄である叔父が病弱だったので、母が一家の大黒柱みたいな感じでしたね。いつも誰かお腹が空いていないか、それを心配していたようです。

 そして、貧乏な育ちなのに、料理、茶道、華道、ファッション、着物、器のセンスを自分で磨いて、どこに出してもおかしくない社長夫人として、凛としていました。

 仕事をしたいわたしは、専業主婦の鏡のような母が煙たかったのですが、いまにしておもえば、母のおかげで、こうして曲がりなりにもカフェが営める、ということに気が付きました。かあちゃん、凄い。並みの能力じゃないよね。大感謝です。

 料理の腕、着付けは、特に母のおかげです。母が母みたいでなかったら、わたしはこうしてカフェでお弁当をたくさん作れませんからね。かあちゃん、本当にありがとう。

 そして、わたしも凄いなあ(笑)。司会進行もして、お弁当も作って、鶏飯も作って、偉いなあ。司会進行の準備もばっちりでしたしね。

 皆さま、ゆっくりと歓談していかれ、本当に充実したトークショーとなりました。大感謝です。

 わたしが自由に大らかに生きることが、皆様を勇気づけるかもしれません。帰り際に、いろんな相談をしていかれる方が、最近、増えました。

 どうぞ、女神塾にお越しくださいませ。一緒にみんなで、助け合って、知恵を出し合って、この混沌とした時代を乗り切りましょう。

家庭のなかで、仕事場のなかで、あるいは社会全体から弾き出されたように思えて、不安を抱え、自分を抑圧したり、自己否定したりする方が多いなあ、と強く思います。

 そんなとき、月の舟がお役に立てれば、と思います。きみちゃんもユタカ君も噛みつきませんので、安心してくださいね。

 資本主義の根幹がどうの、警備体制がどうの、という問題ではなくて、抑圧された心のささくれを少しでもほぐすことができたら、わたしたちはささやかな歓びと感動に満ちて、生きていけます。

 文学講座(源氏物語、万葉集、古事記、鹿児島学)の受講もおすすめです。時間が取れない方は、個人レッスン(一時間三千円 要予約)もお受けします。ゴールドカードの方は、年間10回まで、個人レッスンを受講できますよ。

 学ぶことが、人生を豊かにする。これは真実です。ぜひ、学び続けましょう。どんなかたちでも。

 歓びと感動で、人生を埋め尽くしましょう。

 さて、今日は、午前中に、小説「女と刀」の英訳本の最終打ち合わせ。翻訳者の上別府エツ子さんが大隅から来てくださいます。

 ユタカ君とエツ子さん、まあ、細やかに最終チェックをしておりました。これで、ユタカ君が最後の直しをしたら、入稿です。やったね。おめでとう。

 昨日のお弁当の残りの材料で、お昼ごはんを作って出すと、エツ子さんもユタカ君も美味しい、と食べてくれます。嬉しいね。

 さ、わたしも張り切って、今日一日を過ごします。ブログを書いたら、学生さんたちの成績表を付けないとな。成績表付けは、みんなよくがんばりましたね、のサインであるので、若者たちにそのメッセージを伝えていきます。よく頑張ってるよ、みんな。偉いよ、みんな。みんな最高傑作だからね。13日、14日、15日とみたけきみこの講座が続くので、その準備もしないと。

 仕事が大好き。働くことが大好き。こんなに楽しいことはないよね。夕方、涼しくなったら、ユタカ君と散歩に行くかな。そしたら、ビールも美味しいしね。

 毎日が歓びに満ちて、感謝に満ちて、本当に幸せです。

 いつもブログを読んでくださいまして、ありがとうございます。また歓びと感謝をお届けしますので、読んでくださいませ。