きりしま月の舟

理想の朝

2022.06.06更新


 今日は、わたしたち夫婦の35回目の結婚記念日。

 世界一仲の良い夫婦。1+1=100のカップル。みんなのモデルの夫婦。なーーんてね。

 照れるけれど、本当に、ユタカ君と一緒にいると心地よい。いつも幸せ。いつも感謝でいっぱい。いつも安心。いつも、わたしがわたしでいられる。

 彼は何をしても、褒めてくれます。どんなときも、いつだって。

 もちろん、ケンカもしますよ。いっぱい。今日の結婚記念日だって、「今度はどんな風にお祝いする?」と聞いたら、「きみちゃんひとりで、どっか行けば」だって。

 はあ?ふたりの結婚記念日だろうが!まあ、こういう計画を彼は一切立てたことがない(キッパリ)。昨年の結婚記念日は、えびの高原のホテルに一泊でしたが、それもわたしが計画し、わたしがお金を払い、わたしがリードする。旅行の計画も、子育ても、仕事もすべてわたしが主導権を握り、リードします。

 ユタカ君は、変化のない生活でも大丈夫。貧乏でも大丈夫。空気と水と緑があれば大丈夫。わたしは、変化なしだと気が狂う(笑)。お金がないと狂暴になる(笑)。自然は大好きだけど、コーヒー片手に、ただ眺めるだけがいい。草取りは、蚊にかまれるし、日焼けするし、爪に土が入るから、やらない(笑)。ユタカ君は、這いつくばって、草取りをし、床掃除をし、わたしは可愛いエプロンをして、料理をし、美味しいものを作るのが好き。

 そんな気質が違うふたりだけど、35年も一緒に仲良くいられた秘訣は、というと・・・。

 ダブルベッドのおかげですね。どんなに大きな声でケンカしても、何日も口を利かない、というようなことがないのは、ダブルベッドのおかげです。

 子どもたちが巣立った2011年、天文館に月の舟をオープンしたとき、天文館にマンションを借りて、そこにダブルベッドを置きました。それまでは、子どもたちと川の字に寝たり、子どもたちがそれぞれの部屋を持つようになってからは、わたしたち夫婦は、畳の部屋に敷布団でしたけど。

 ダブルベッドっていいですよね。心地よいなあ。わたしたちは、仕事も一緒だし、お風呂もほぼ一緒に入るし、24時間365日ほぼ一緒だけれど、ダブルベッドで過ごすときは、ほとんど仕事の話をしています。リラックスして、ベッド会議をしているので、ケンカすることもなく、意見の食い違いもなく、ほんと、良いアイデアばかりが湧いてきます。

 すべてのカップルにおススメできるかどうかはわからないけれど、ダブルベッド効果は大きいなあ、とつねに思います。要は、お風呂よりも長くリラックスできる、ということです。

 それに、わたしたち人間は、すぐに精神論を唱えたがるけど、肉体を大切にする、ということはとっても大事。「楽しいことをしましょう」というスローガンの前に、身体に心地よい小さな習慣をどれだけ積み重ねるか、ということも大事です。

 身体を休める。ひとりでもいいけど、ふたりだと、あったかい。触れる、という行為は、人を安定させ、安心させます。

 赤ん坊でも、抱っこされない赤ちゃんは無表情になると言いますよね。それと同じで、大人だって、触れ合わないと心が荒んでしまうんじゃないかな。データを出せ、エビデンスは、と言われても、わたしたち夫婦のサンプルしかないですけど(笑)。

 受け入れる、というのは、相当な信頼関係がないとできません。半径一メートル以内に、どんな人を許容していくか、ということでもあります。

 ましてや、コロナ禍の三密の時代、2メートルの距離を取ることを推奨される世の中で、ぴったりとくっつく関係というのは、最高の信頼関係で結ばれているってことです。

 わたしはユタカ君を心から尊敬しています。彼もまた、わたしのことを尊敬してくれています。

 そしてまた、何よりもお互いの自由を尊重している、ってことが夫婦円満の秘訣です。

 お互いを縛らない。お互いを監視しない。お互いを見張らない。声かけだけをする。「行ってきます」「行ってらっしゃい」「ありがとう」とかね。

 わたしもユタカ君も、ひとりでちゃんと生活できます。家事もお互いちゃんとできるし、生活を整えること、お金の管理も、それぞれができます。わたしは庭仕事をしない、と言っていますが、ユタカ君がいなくなったらなったで、自分でやるか、誰かに頼むかできるし、ひとり暮らしも何の問題もありません。

 ひとり暮らしがちゃんとできるから、ふたりがさらに楽しいのです。

 意外に、世の中の皆様、野生的な生活をしておられる方が多いですよね。お布団に寝ないで、床で寝る、とか。お湯を沸かす、ちょっとした一品を料理する、といった、まるで禅僧のような基本的な生活ができていないと、やはり心の安定もないんじゃないか。

 掃除、洗濯、料理をきちんとひとりでできる。病気その他でできないときは、誰かに助けを貰う。野生動物じゃない、人間的で文化的な生活ができることの大切さを、しみじみと思います。

 わたしは、根が怠け者なので、一日中、ゴロゴロする生活が大好き。下手すると、一日中、ベッドでずっと本を読んでいるか、寝ているかしたいタイプ。

 だからこそ、意識して、生活にメリハリをつけ、規則正しい生活を送るようにしています。なぜかっていうと、その方が心地よいから。しゃきっとするし、気持ちよいし、金運もあがるから(笑)。

 朝早く起きて、カーテンを開け、朝の空気を吸う。それだけで、幸福感満載で、気持ちがしゃきっとなります。朝ヨガをして、瞑想をして、朝の庭を眺めながら、お茶を飲んで、おもむろに朝食を頂き、おもむろにブログを書く。あるいは、授業準備をする。

 おもむろに、というところがミソで、時間に追われない、という生活がしたい。

 それがわたしの理想の朝の生活です。実際の授業であるとか、カフェの仕込みであるとか、お客様の接待であるとか、はその理想の朝が終わってから。そこからは仕事ですからね。

 だから、午前4時に起きて、午前10時の授業開始までが、朝の時間。この時間が、わたしの最も心地よい大好きなひととき。

 実際は、ヨガと瞑想が省かれ、仕込みと授業準備が前倒しになって、理想の朝を食い破りますけど、ほぼ、理想通りかな。特に、今日みたいな休日の朝は、理想通りになります。

 午前9時までに、理想の朝が過ごせ、お化粧もばっちり終わって、鏡御拝をして、「わたしはわたしを尊敬します」と鏡に向かって言うと、一日中、優しい笑顔でいられます。爽快な気持ちで、受講生の皆様をお迎えし、ランチの準備も終わって、最高の一日、最高の人生を送ることができます。

 この理想の朝とダブルベッドとユタカ君のおかげで、最高に幸せな生活を送ることができています。魂から感謝します。大感謝、大歓喜、大幸福。

 思うに、理想をもつ、ということが、人間最大の幸福じゃないでしょうか。こんな生活をしたい、こんな女性になりたい、こんな夫婦になりたい、こんな人生を送りたい、そう思うことが現実を豊かにしていきますからね。

 さて、昨日は、女神塾を午前中に開催し、素敵な女神様たちと人生の大切なことについてお話ができました。女神塾をやってよかったなあ、といつも思います。苦しく、切ない思いをしている方もありますから、そのお手伝いをしたい、と切に願います。

 何よりも、女神塾の中で、お互いの女神さまたちがお互いを励まし、褒め合っている姿の美しいこと。わたしの方が癒されます。皆様も、気軽にお越しください。安心して、リラックスして、大切なことに気づく時間になりますよ。そして確実に、生きることがラクに、楽しくなっていきますよ。

 梅雨に入ったのか、凄い雨模様でしたが、きりしま月の舟の中は、爽やかな空気が流れていました。

 そしてわたしは、午後から、みやまコンセールに「小林愛実ピアノリサイタル」を聴きに出かけたのでした。ユタカ君がまた、「行っておいで」と笑顔で送り出してくれます。ありがたいなあ。大感謝です。

 さすがにショパンコンクール第4位の小林愛実さん、完売御礼の満席。女神塾のKさんも「わたしも行きたい」と当日チケットを問い合わせましたが、完売ということで残念。

 大雨にもかかわらず、みやまコンセールは人でいっぱい。近くの駐車場はすでに満杯。皆様、黙々と遠い駐車場から傘をさして、歩いて行かれます。

 いよいよ、リサイタル開始。いやあ、凄いわ。プログラムの立て方は、先日の務川さんみたいに、いろんな作曲家が混在している方が、変化の好きなきみちゃんとしては嬉しいのですが、前半がシューマン、後半がオールショパン。しかもアンコールが5曲。

 前半のシューマンと、後半のショパンプレリュード24曲全部を演奏されている間、きみちゃんは不覚にも夢の中をさまよっておりました。途中の「雨だれ」で目が覚め、アンコール曲の「幻想即興曲」と「スケルツォ第2番」で覚醒し、「黒鍵のエチュード」で涙が出ました。

 小林愛実さんのシューマンとか、ショパンの優しい音色の曲って、どこか宇宙に連れていく不思議さがあります。宇宙遊泳しているような感覚。

 引き込まれるって感じですね。いやあ、これは小林愛実ワールドだ、と思いました。すごい牽引力。想像力、創造力。さすが世界的ピアニストだわ。

 ただ、ピアノを弾いているんじゃない。小林愛実のピアノの音で、そこにひとつの宇宙ができあがる。すごいなあ。

 そして、アンコール5曲を弾ききる体力。小柄ながら、どこにも無駄な贅肉のない鍛えた身体。ウエストの細さ、デコルテの美しさ。ときどき腰を浮かして、全体重を指先にかけるパワー。

 わたしもそうありたい。あのウエスト。何とかしましょ。食事コントロールと運動ですね。

 みたけきみこの宇宙を創造するぞ。きりしま月の舟を拠点に、愛と感謝のきみこワールド炸裂だあ(笑)。

 理想をもつ。これが大事です。理想は必ず現実になりますからね。小林愛実さん、ありがとうございます。わたしに新しい理想の種を蒔いてくださいました。

 大雨の中を月の舟に戻ると、お客様がおいででした。Mさんのパートナーさんとお嬢様。やはり小林愛実さんのリサイタルにお越しで、その帰りに寄ってくださったとのこと。大いに話が盛り上がり、最近結婚されたばかりというお嬢様にも、夫婦円満の秘訣を披露して、笑い転げた時間でした。

 さらに、先週の土曜日は、建築家の味園君と、太陽ガスの高野君が月の舟まで来てくれて、月の舟キッチン移動計画について一緒に考えてくれました。いやあ、さすがの超一流仕事人たち。さっさと計画が決まりました。イケメン大工のS君がなんとケガをされて、本棚の移動が延期になったのですが、おかげでゆったりとした気持ちで、キッチン移動計画が進みました。

 すべては神の采配、という感じがするくらいに、するするといい感じに計画が進み、大感謝です。宇宙は、神様は、ハイヤーセルフは、守護天使たちは、きみちゃん夫婦を応援してくれています。

 その他の懸案事項も、するすると「こっちだよ」と宇宙さんが采配してくれている感じで、宇宙におまかせ、ってこういうことなのね、ときみちゃんはリラックスしながら、こうしてコーヒー片手に、ブログを書いております。

 いやあ、理想の生活だね。「きみちゃんひとりで、どっか行って来たら」と言ったユタカ君が、「あの焼き鳥屋に行ってみようか」と提案してきたので、じゃ、行こう、ということになり、夜まで、鹿児島大学の授業準備に精出して、夜は居酒屋だあ。

 いやあ、理想だね。夫婦円満の秘訣は、ダブルベッドと理想を持つこと。理想を実現していくこと。悩みや不安に埋もれていてはいけませんよ。顔をあげて、空を見上げて。

 理想に向かって、生活を整える。理想の生活をする準備を整えていますか?不平、不満の泥沼に溺れていませんか?

 現実の泥沼に溺れて、にっちもさっちも行かないときは、まず理想を描くこと。生活を整えること。完璧な理想の生活まで、自分を引っ張っていくこと。自分のリーダーは、自分ですからね。

 昨日の大雨はどこへやら、というくらいに、今日は快晴です。気持ちが晴れ晴れします。

 7月3日(日)午後2時から折り紙教室(無料)、7月10日(日)10時~13時「女神塾 特別ゲスト有川真由美さんを迎えてトークショー」(参加費3千円 ランチ付き)、ぜひリアルでお越しくださいませ。お待ちしております。

 オンライン講座、バリバリやりますよ。ご期待くださいね。ヤッホー。

 天才夫婦チャンネル、6月6日夜、焼き鳥屋さんから実況中継の予定(笑)。ま、これはあまり期待せずにお待ちくださいませ。あさっての朝になる可能性あり(笑)。

 いつもブログを読んでくださいまして、大感謝です。やっぱり、ブログを書くのが、いちばん大好きだなあ。ユタカ君よりも好き。あ、でも、ユタカ君がいないと、ネタがなかったりして。

 いえいえ、いちばんのパートナーは、理想ってやつですね。こうありたい、という思いこそが現実を創り出す。

 皆様も理想の一日をお過ごしくださいませ。