きりしま月の舟

新しい地球がはじまるよ

2025.07.06更新


 新燃岳が6月22日に噴火してから、今日で2週間。新聞やテレビで、ひどい降灰の状況が流されています。

 新燃岳から4,5キロほどの我が家も、噴煙が5千メートルに達した日は、さすがに我が家方面にも灰が積もり、その降灰は鹿児島県南部にも及んだそうです。

 それが7月3日のことでしたが、7月4日に午後から物凄い雷雨があって、たくさんの灰を流してくれました。

 母が亡くなったあとの一週間ごとの法要で、4人きょうだいで持ち回りで参拝しているので、7月4日は、わたしたち夫婦の当番でした。

 午前7時には霧島の家を出て、伊集院のお寺さんに向かいます。こころなしか、灰が舞っているかな、って感じでした。伊集院に着いて、無事、法要を終えて、弟のところでお茶をご馳走になって、お墓参りもして、鹿児島市内へ。

 きみちゃんがずっと観たかった映画「国宝」を鑑賞しました。ユタカ君は、3時間も映画館にいるのは嫌だ、ということで、県立図書館へ。

 いやあ、3時間って、あっという間のなかなか面白い映画でしたね。まず、きみちゃん、この映画を観て、日本舞踊を習いたくなりました。吉澤亮君、横浜流星君、美しかったなあ。鷺娘、二人道成寺、曽根崎心中など、見どころもいっぱい。

 きみちゃんはあまり歌舞伎には詳しくないけど、とっても楽しみました。この映画のタイトルは「国宝」だけれど、国宝絶賛でもなく、歌舞伎称揚でもなく、役者崇拝でもなく、ああ、みんな人間なんだなあ、仕事って何だろう、とか、人生って何?何が大事?というようなことをさりげなく鑑賞する者に考えさせてくれるような映画でした。

 きみちゃんは、人間の真実とはなんぞや、という問いをいつも持っているので、ついつい人間の真実を探る映画の鑑賞の仕方になるのですが、カメラワークもドアップが多くて、その役者さんの顔が印象に残る仕組みになっているようにも思いました。

 きみちゃん的に、一番印象深かったシーンは、国宝となった花井半二郎がインタビューを受けるシーン。そのときの女性カメラマンが、半二郎が芸者・藤駒に産ませた女の子が大人になって、半二郎を撮影する人になっているというシーン。

「わたしはあなたのことを一度も父親だと思ったことはありません」

 半二郎は芸の道に精進するあまり、そして15歳で極道の父を目の前で殺されるという運命にあったせいなのか、感情がない男になっていて、藤駒に子どもができても、子どもをかわいがるわけでもなく、無関心であるような設定です。

 駆け落ちみたいなこともするけど、女性に惚れ込むでもなく、生活を大事にするわけでもなく、家族を大事にするわけでもなく、ただただ淡々と芸の道に励む半二郎。

 その半二郎に対して娘であるそのカメラマンは、「父とは思わなかったけど、あなたの舞台を観た時に鳥肌が立った。ものすごく引き込まれて、それがとても幸福だった。一流の役者さんになりはったなあ」と静かに語るシーン。ここが、きみちゃん的には、一番印象に残ったところでした。

 人生はあざなえる縄のごとし。良い時もあれば、どん底もある、というような映画の描き方で、その中での、この半二郎の娘の描き方は、こういう解釈ができる娘さんこそ、「国宝」級なんじゃない?と思わせる迫力がありました。

 鑑賞後に「国宝」のパンフレットを買いましたけど、このシーンには触れず、またその娘を演じた女優さんのインタビューも載ってないわ。脚本が奥寺佐渡子さんで、これまたよかったな。映画「八日目の蝉」の脚本で注目していた方でした。吉田修一さんの原作も読みたいな。

 ということで、映画を堪能して、県立図書館にいたユタカ君と連絡を取り合って、待ち合わせして霧島に帰りました。

 霧島は、ちょうどきみちゃんが映画「国宝」を鑑賞中に、ものすごい雷雨があって、昨日、温泉での話題はこの雷雨で持ち切り。せっかく温泉に入ってさっぱりしたのに、帰りに車まで走るなかでびしょ濡れになった。せっかく家に帰り着いたのに、雷が怖くて車から出られなくて、疲労困憊した、などとおばちゃまたちが話しておられました。

 ちょうどきみちゃんとユタカ君が霧島に帰り着いた頃は、新燃岳の灰が雷雨で洗い流された直後だったんだなあ、と不思議な気持ちです。ありがたいこと限りなし。

 雷雨があったことも知らずにいたわたしたちは、ユタカ君は庭の草取りをしたり、きみちゃんは仕込みの準備と夕食の準備をして、4日の夜は、ユタカ君とゆったりと過ごしました。

 そして午後9時に、さとうみつろうさんのYouTubeをスタンバイして、祈りの準備万端。ダライ・ラマ14世、ローマ法王様、インドのシャーマンのドンがお声かけになって12億人?の方にお祈りの告知がされているとのことで、世界的な祈りになって、きみちゃんもわくわくしました。

 さとうみつろうさんが、純正律に整えられたピアノで誘導瞑想を始められて、「この地球、好き?」という誘導から「新しい地球がはじまるよ」に導いていかれるその言葉、とてもリラックスしつつ、実は頭のなかであれだけのイベントを動かす知恵がぐるぐると渦巻いておられるであろう緊張感と、彼の行動力にとても勇気づけられました。

 最初の導入が長かったので、「お祈りはまだ?」みたいなチャットがありましたけど、それもまた愛嬌。今日もまた、レイラインヴィレッジで、お祈りやお祭りの続きがあるみたいですね。素晴らしいなあ。

 きみちゃんも一千人規模のイベントを何回もやってきて、それこそ、自分の還暦祝いを城山ホテル鹿児島で開催したときには、城山ホテルの営業の方に、「僕たちは仕事として15人の営業マンがいて、イベントを動かすのに、みたけさんたちはご夫婦ふたりで、15人分の働きをされていますね」と褒めていただいたことをとても誇りに思い、4日のさとうみつろうさんの動きにも、過去の自分を重ねて、感無量でしたし、宇宙が応援してくださってるなあ、リラックスする波動が出てるなあ、と思いながら、YouTubeの画面を眺めておりました。

 きみちゃんは月の舟カフェの営業があるので、お祭りには参加しないで、自分の仕事に専念しています。仕込みをしたり、また来週は、霧島小学校での授業や女神ヒーリングも目いっぱいはいっていて、その準備で大忙し。

 さすがに、この新燃岳の大爆発で、観光客の方も激減し、月の舟カフェもゆっくりな時間が増えています。どんなときも最高の準備でお出迎えする、という理念でおりますので、早めに閉めることはあっても、のんびりとオープンしておりますので、お近くにお越しのときはどうぞお立ち寄りくださいませ。

 「新しい地球がはじまるよ」。さとうみつろうさんのその言葉に、きみちゃんは勇気づけられました。そうだよね。みんな仲良く、大好きな人だらけの、大好きなことばかりをして、のんびりと、ゆったりと暮らしていける地球がもう誕生してる。きみちゃんワールドには、大好きな家族や女神仲間が続々と集まってきてくれて、とっても嬉しく、楽しく、歓びに満ちています。

 たくさんの祈りのおかげ様で、7月5日は大きな災害もなく過ぎていきましたね。悪石島の地震はありましたけど、住民の方の一部が鹿児島市に避難されたという報道もありました。

 良かった、良かった。きみちゃん的には、7月5日の夜は、女神ヒーリングが入っていて、早めに温泉に行き、万全の体勢でスタンバイして、ヒーリングをしましたところ、大変素晴らしいヒーリングができて、最後の別れ際に、最高のハグをしました。

 月の舟通信やきみちゃんのブログで、母の死を知った皆様からの暖かいメール、LINEに、きみちゃん、本当に励まされています。

 そんななかで、親友のRさんのメールには深く励まされました。彼女の夫さんもこの2月に亡くなっていたことを知らせてくださいました。実は、きみちゃん、ちょうどRさんのパートナーさんが亡くなられた頃、彼女が泣いている夢を見て、夫さんの死を予感したのでした。

 こんな夢を見たよ、というのも不謹慎だし、何かあったら、彼女の方から知らせてくれるよね、と思っていたら、今回、知らせてくれて、夫さんはRさんよりも26歳年上でしたから、母と7歳しか違わなくて、母も夫さんも大往生。

 田坂広志さんの『死は存在しない』の本に書いてある通り、わたしたちは肉体を離れても、魂は永遠に続くので、きみちゃんにとって、母も父も、大好きな孤嶋圭子先生も熊坂敦子先生も、みーーーんなゼロ・ポイント・フィールドから、きみちゃんを応援してくれています。

 きみちゃんは、あと30年、一日でも長く、ユタカ君と仲良く暮らしたい。娘たちや孫たちの幸せを祈ってサポートしていきたい。女神ヒーリングを千人どころか一万人くらいやりたい。本をたくさん読みたい。文学講座や読書会やイベントもいっぱいしたい。毎月一回は月の舟コンサートもやりたいな。映画もいっぱい観たい。コンサートもいっぱい行きたい。旅行もいっぱい行きたい。

 何よりも月の舟ユートピアの完成って、もはやきみちゃんの中では当たり前の現実であって、きみちゃんの老後は、そこから始まる、と思っています。辣腕の統括マネージャーさんを雇って、まあ、きみちゃんの秘書みたいな人で、カフェと研修センター運営を任せて、きみちゃんは、文学講座と女神ヒーリングに集中する。カフェや研修センターをお手伝いくださる方もいっぱいおいでになる、という未来がはっきりと見えているのです。

 きみちゃんにとって、それが新しい地球ですね。お互いがお互いをリスペクトし、嫌味も皮肉も蔑視も嫉妬もなく、それぞれが自分の才能をフルに活かして、支え合って、励まし合って生きていく。霧島という狭いエリアですけど、月の舟を中心に、活性化しつつも、ゆったり感が半端ない最高の空間にしていく。

 きみちゃんはお金に愛される人なので、お金はいくらでも入ってきます。これまでもそうでしたし、これからもそうです。大きなエネルギーの循環が起こっていて、その流れに乗っかっていきます。

 さあ、これから早めの温泉に行ってきましょう。どんなことがあってもめげない。あきらめない。くさらない。落ち込まない。AがダメならBがある。BがダメならCがあるさ。工夫を重ねていく。

 7月27日の渡邊英理さんの新著刊行トーク、全力でやり切りますよ。ZOOM配信も検討中で、来週には準備できると思います。すでに何人かお申込みをいただきまして、大感動です。

 いつもなら月の舟のイベントは少なくとも3か月前とか半年前に予定が組まれるので、このように一か月を切るようなイベントはそうはないのですが、これも神様の采配。大成功間違いなし。

 いつもブログを読んでくださいまして、ありがとうございます。ブログ読者の皆様もぜひ、7月27日のイベントにお越しくださいませ。お待ちしております。ぜひ、石牟礼道子、中村きい子、森崎和江の仕事について知って頂きたい。それを伝えていきたい。

 ご参加希望の方は、090-7536-6672(月の舟携帯)、mokka@po4.synapse.ne.jpにお申込みくださいませ。

 こうして大好きな文学を語り、女神ヒーリングができること、月の舟カフェを運営できることに深い感謝を捧げます。貴方への感謝、宇宙への感謝、そして自分への感謝。

 新しい地球がはじまるよ。同じ地球でお会いしましょう。