きりしま月の舟

愛の循環

2022.08.21更新


 京都6日目。日曜日、午前7時。昨夜、次女一家はお出かけのお食事会で、しかも夜が遅かったので、まだぐっすり寝ています。

 小学一年生のれなちゃんが、「おばあちゃんも行きたかった?」とわたしのことを心配してくれましたが、きみちゃんは65歳までに一生分の美味しいものを食べているので、れなちゃんみたいに「わたしも連れてってーーーーー」と叫ぶことはありません(笑)

 でも、れなちゃんの優しさにはほろり。ルイ君も、赤ちゃんのときから面倒を見ているからか、わたしに本当に優しくしてくれます。嬉しいなあ。長女のとこのショウリ君もカナト君も、わたしとユタカ君が大好きみたいで、嬉しいなあ。

 愛され、信頼されている、この感覚は何にも増して重要です。無条件の愛とはこのことかな。とにかく、愛する者を大切にする。これだけは、自分軸の中心にデーンと鎮座するように意識しています。

 先程、起き抜けに、100歳まで生きる、というのは、大きな挑戦だな、と思いました。

 やはり、なんだかんだ言って、92歳の母は、わたしにとっての老後の大きなモデルです。あんなにしっかりしていた母が、90歳を過ぎたところで、いろいろと生活に支障をきたし、お手伝いさんのNさんも75歳で、辞めさせてほしい、と言われるのを、何度も母が呼び戻す、ということがあって、きょうだいで話し合って、施設にお願いしたのでした。

 やはり、わたしが母を引き取るべきだったのではないか、と今でも思います。その方が万事うまくいくから。母が施設を出ることがあったら、霧島の我が家に引き取ろうと思うのですが、そのときには、もはや霧島まで来る体力もないかもしれません。

 しかし、母を引き取ると、月の舟の運営ができませんからね。わたしたちが生きていけなくなる。

 施設での母は、食事も毎回完食だそうで、カラオケも楽しんでいるそうな。洗濯物を畳んだり、と積極的に家事をやっているようで、施設のスタッフの方も、助かっています、とおっしゃいます。

 施設に入る前の母は、わたしや弟嫁さん兄嫁さんの作る食事を一切受け付けなかった。それが一番の問題点。わたしが何を持っていっても、決して食べてくれないどころか、持って帰りなさい、と言われましたしね。それがつらかったです。

 もう自分の食事作りもままならないのに、わたしが行くと「ごはん食べた?」と必ず聞くので、「食べたよ」と言うか、スーパーのお寿司なんかを買って、母の前で食べると、次に行くときには、そのスーパーのお寿司を誰かに買ってきてもらって、準備していたりするので、あちゃー、という感じ。

 先日、南日本新聞で取り上げられていた記事があって、それはわたしの母の次兄の戦死のことだなあ、と思ったことでした。昭和20年、空襲が激しくなって、南薩線というローカル列車に乗っていた母の次兄は、その列車に向けられたアメリカ軍の機銃掃射で亡くなったのでした。

 母は自分から戦争について話すことはなかったのですが、5年ほど前でしたか、南薩線のことを調べていたわたしが母に聴いたら、母の長兄が病気で臥せっていたので、母がその遺体の引き取りに行ったとのこと。胸のところにぽっかりと穴があいていた、と淡々と話してくれたことがあります。

 母は早くに父親を亡くし、お嬢様だった母(わたしにとっての祖母)のかわりに、一家の大黒柱だったようです。長兄は肺結核で療養中。きょうだいは母の下に5人。母はいつも、きょうだいたちがお腹を空かせていないか、心配していた、と言っていました。

 だから、いつも誰かがお腹が空いていないか、と脅迫的なほどに料理をしていた感じです。そして、一度、牛肉を驕ってもらって、それが当たって牛肉アレルギーになり、大変な思いをしたせいか、人から食べ物を恵んでもらうことに抵抗があったのかもしれません。

 大変な環境のなかで、努力を重ね、わたしたちを育ててくれたことに深く感謝します。

 母は何かトラウマのようなものがあって、他人様の食べ物を食べることを拒否していましたが、施設で旺盛な食欲を見せている、というのは、安心です。

 わたしは、母のように「与える」だけではなく、「受け取る」こともしっかりとやろう、と思うこの頃。愛を循環させるように。母は、与えるだけじゃだめだよ、ということを身をもって教えてくれたのかもしれません。人に甘えてもいいんだよ、と。

 たっぷり与えて、たっぷりといただく。その愛の循環。

 ルイ君も日曜日でもちゃんと起きて、先程、地域のお祭りにれなちゃんと一緒に出掛けて行きました。れなちゃんは、早起きして、朝顔の観察の宿題をすませ、あさってのサマースクールの登校日の準備もすませました。

 わたしがいることで、れなちゃんもルイ君も、何だか安心感があるようです。しっかりと朝ごはんも食べましたしね。活き活きと出かけていきました。

 月の舟での仕事も、愛を循環させます。たっぷりの準備をして、たくさんの愛を受講生の皆様に投げかけます。オンライン講座もまず源氏物語動画100本完成だ!

 与えて、与えて、そして受け取る。

 このブログでもまた、たくさんの愛と気づきと宇宙の真理について投げかけていきます。

 さあ、お昼ごはんは何にしましょ?キーマカレーの準備はしているんだけど。豚肉が残っているから、それでカレーにするかな。ひき肉はミートソースにするかな?いろいろと悩むのも楽しい。

 あなたを愛しています。わたし自身も愛しています。いつも読んでいただき、心から感謝いたします。何よりも、母ちゃん、ありがとう。