きりしま月の舟

宇宙におまかせ

2023.02.21更新


 月の舟の庭の白梅、紅梅の花が真っ盛り。まだ冷たい風のなかで、はちみつのような甘い香りを漂わせ、白く、そして赤く、さらに桃色に咲き乱れる様は、この世の春を思わせます。

 古代日本でも、まずは梅の花を愛でて、一年が始まりました。霧島に住むようになって、その意味がわかります。

 春分の日を、宇宙元旦とも言いますが、やはり立春から始まって、冬至までの季節を巡る時の移ろいは、その一瞬一瞬を愛でることから。

 お野菜とか果物の旬は、約2週間だなあ、というのが、霧島に住んで、カフェでランチを提供してからの実感ですが、花は一瞬だったり、長く続いたり、と様々かな。まだ、食用の植物ほどは、観賞用の植物に通じていないので何とも言えませんが、65歳にしてようやく自然の前に佇むことを覚えた、と言いましょうか。

 梅の花は、冷たい風に吹かれて咲く。桜の花は、暖かな空気のなかで咲く。あやめは初夏を思わせる空気の中で、ひまわりは灼熱の太陽のもとで、というように、花はその環境を整えてから、咲くのですね。

 昨日は、近代日本文学研究の第一人者であられる島村輝先生のパートナー様のご実家に、見事な枝垂れ梅を拝観させていただく機会に恵まれました。

 2年ほど前から、義父が丹精している梅の木を観においでなさい、とのお誘いを島村先生から受けていたのですが、コロナ禍で、春先はちょうど感染者数がうなぎ上りになることから、しばし見合わせていたのでした。

 島村先生のパートナー様のご実家は、鹿児島県大隅半島の岩川にあり、岩川には、かつて男女共同参画の勉強会でご一緒した澤さんがおいででしたので、澤さんと一緒に、梅見に行こう、と思っていたのが、天のはからいで、急に昨日行くことになったのでした。

 霧島の我が家から、車で約一時間。霧島の素晴らしいところは、どの方向に走っても、一時間ほどで絶景の地、ハイパワーの地に行けること。やはり、薩摩って、地勢的に霧島が中心じゃないかな?

 弥五郎インターの近くと伺ったので、無料の高速道路を末吉から少しだけ使って走っていくと、いやあ、もう、ここしかないよね、という見事な枝垂れ紅梅が咲いているお庭が見えてきました。

 凄い、凄い、素晴らしすぎる。感動、感謝、大歓喜、とわたしの魂も身体も歓びのダンスを踊っております。

 インターホンを押すと、まあ、憧れの幸恵さまが出てきてくださいました。やはり、ここだったのね。幸恵さまとはまだ2回ほどしか会っていないのに、その佇まいがさわやかで、知的で、白百合のような雰囲気をお持ちの女性。

 研究書のなかでしか存じ上げなかった島村輝先生とこうして親しく交流させていただいているのも、幸恵さまのご実家が、鹿児島にあるからこそ。さらに、わたしの大好きな大隅半島だということも、親しみが湧く理由かもしれません。

 しばらくすると、梅の木の主のお父様が外に出てこられました。88歳とのこと。だいぶ弱られて、幸恵さんをはじめとするお子様たちが交代で介護においでの様子。愛されておいでだなあ、と思います。

 嬉しそうに、梅の説明をしてくださいました。接ぎ木をして育てた、前に住んでいた家から移した。12種類の梅の木があったけど、まだ移していないのもある。などなど。

 しだれ紅梅が圧巻ですが、白梅もまた素晴らしい。白と赤の混ざった品種もありました。さらに、東屋が素敵すぎます。楠を地中に埋めて作ったそうです。あ、この東屋、月の舟ユートピアを展開するときに、真似しようっと(笑)。

 ユタカ君も大感激。88歳のお父様は、ユタカ君のお父様にそっくり。知的で気品があって、男の中の男、という感じがよく似ています。妻への愛、女性の明るさへの尊敬の念、そんなところがよく似ています。

 男性のなかの女性性と、女性のなかの男性性が交流するときって、素敵ですよね。そんな交流が昨日はできたかなあ。お茶やコーヒー、スイーツまで頂いて、楽しい時間を過ごさせていただきました。

 わたしたちは、お土産にユタカ君のスイーツ(タンカンケーキ)を持参。とても歓んでいただきました。

 その後、澤さんに会いに「さわ写真館」へ。もう20年以上も前になりますかねえ。鹿児島県男女共同参画推進のリーダー、たもつゆかりさんのマンションの一室に、毎月一回集まって、男女共同参画の勉強会をしたのでした。

 わたしは、この時間がとても好きで、女性であることを世の中でどう活かせるかをいっぱい勉強させていただきました。そのときのメンバーの皆様は、公的機関、あるいは個人で、議員となったり、仕事の傍ら、活動したり、とそれぞれに大活躍されています。

 ありがたいご縁が、こうして岩川で復活して、わたしが霧島に住んだことで、何人かのあのときのメンバーが繋がり始めています。次は、同窓会をしたいね、と話しているところ。

 澤さんは、岩川の芙蓉部隊という特攻隊についても調べたり、ご自分の写真館で情報を提供されたりしておいでで、その資料が、埋蔵文化財センターに展示されているとのことで、ユタカ君とふたり、観に行きました。

 平日の昼間なので、ほぼ貸切状態で展示を見せていただきました。ちょうどスタッフの方が、なんと幸恵さんのいとこさんとのこと。

 芙蓉部隊は、美濃部正というリーダーの方が、特攻の矛盾を進言したことで、注目されます。鹿児島県は、特攻基地がたくさんあって、そのことをわたしも「鹿児島学」や「南九州の文学」「鹿児島探訪」などで伝えていますが、この芙蓉部隊のことも次は取り入れよう、と思いました。

 美濃部正さんのご著書なども展示されていましたが、在庫はない、ということで残念。なんとか見つけ出して、芙蓉部隊関連のことをしっかり学んでいきたいと思います。

 道の駅で買い物をし、やごろう豚のとんかつなどを頂いて、帰路につきました。運転はユタカ君。きみちゃんは、花粉症が大悪化で、だるいのなんの。それで車の中で爆睡。自宅に着いても、まだ疲れが取れなくて、夜のズームミーティングは欠席。ひたすら寝ました。

 で、今朝は快調。薬が効かないくらいの花粉症。いつもは薬で何とか大丈夫なのですが、今回はきついわ。今日も耳鼻科に行こうか、と思いましたが、何とかなりそうなので、こうしてブログを書いたり、やるべき仕事を淡々とこなしています。

 おかげさまで「愛をぶっこわせ」イベント、チケットの売れ行きも好調。協賛広告もたくさんの方にしていただいております。2月28日締め切りですので、イベント時のパンフレットに広告を載せていただける方は、どうぞメールあるいはお電話にて、承ります。

 夕子先生からイベント用のお香も届きました。黒方の薫りがまたなんとも言えないくらい、可愛い。可愛いという表現はお香には適さないかもしれませんが、甘い香りで、きみちゃんの好みを、夕子先生、よくご存じだね。ありがとうございます。

 2月17日には、ピアノとソプラノの合わせ練習に参加し、これから、パート別にきみちゃんが合わせに同席して、ひとつひとつの繋ぎを確認します。どんどん出来上がっていく「愛をぶっこわせ」イベント。

 このブログでも書いているように、出演者の皆様のプロ根性と言いますか、専門性と言いますか、優しさ、誠実さ、才能、コラボ力が半端なく炸裂しておりまして、その様子を見るだけで、きみちゃんは大きな歓びに包まれます。

 愛の最高潮は、「信頼」だと思っているきみちゃんですが、3月19日は愛と信頼と歓びのパワーが溢れることでしょう。

 信頼して任せることの大切さ。もちろん、他人様を信頼することは大事なのですが、宇宙や天や神様を信頼することがさらに大事だと思うこの頃。

 「宇宙におまかせ」。天はわたしたちを良い方向に導いてくださる。だから、目先の損得勘定で、損した、得した、と一喜一憂しないこと。わたしたちは、必ず本当の豊かさのなかで、ゆったりと暮らすことができる。本当の愛のなかで、美しいものを観ることができる。

 だから、偽物の愛はぶっこわさないといけないのです。目先の損得勘定、偽りの親孝行、嘘っぱちの関係、そんなものをぶっこわして、「ほんとうのわたし」を生きましょう。破壊からの再生。古いものを脱ぎ捨てて、新しい自分の誕生を祝いましょう。

 それが「愛をぶっこわせ」イベントでの、わたしのメッセージです。挑戦的に一途に愛を表現する光源氏は、神々しいまでに輝く。その瞬間をお見せしたい。又吉秀和さんの光源氏で。なつきちゃんの藤壺で、そこに亜生さんのお琴、智美さんのバレエ、のぞみさんのソプラノ、麗華さんのピアノ、さらには、豊田耕三さんの篠笛が寄り添い、温めあい、生ける仏の御国を再現します。

 ああ、きみちゃんって、成長したね。女神になったね。これまでの大きなイベントでは、いつも開催前にカリカリしていたけど、最近は、愛を信じてるよね。仲間を信じてるよね。凄いことだなあ。

 今朝も、ゆっくり寝たあとの快感のなかで、「よし、3月いっぱいまで乗り切るぞ」と思えました。3月19日のイベントが終わったら、孫たちとの奄美旅行。いやあ、これまたなかなかの大イベントなのですけど、なんかしらないけど、どんどんことが進んで、というか、わたしが提案したことを孫たちも娘も受け入れてくれて、奄美の友人もサポートしてくれて、孫たちと一緒に奄美に行くことになりましたとさ(笑)。

 宇宙の導きを信じて、その流れに抵抗しない。他人から搾取しない(ここ大事)。他人をコントロールしない。

 自分の力で、自分の道を歩き出したとき、天がそっと手を差し伸べてくれます。素敵な仲間に巡り合えて、一ミリの隙もなく、タダ漏れすることなく、愛と豊かさが溢れるのです。

 これまでの道も、素敵な受講生の皆様に恵まれて、本当に、きみちゃん、幸せでした。一月で終了となった「ひまわりクラス」の皆様から次々にお葉書が届いて、読むことがまた楽しく、涙うるうるになります。

 先週の源氏物語第一期生の皆様との会食も楽しかった。きみちゃんと出会ったことで、人生が変わった、先生といると元気が出る、と言っていただきました。それが嬉しいなあ。

 学生さんたちのレポートでも、「この授業で、価値観が変わったかも」というものがたくさんありました。

 わたしもたくさんの受講生の皆様に元気を頂き、励まされ、こうして大好きな道で生きています。大感謝です。

 ご縁をいただいた皆様、これからも仲良く楽しく学んでいきましょう。

 「愛をぶっこわせ」、楽しみますよ。たくさんの方にご来場いただきたいです。いつもより少なめの160人限定ですので、チケットのご購入はお早めに。

 わたしって、宇宙飛行士並みの訓練が大好きなんですね。秒単位で、自分を律することが大好き。毎日の勉強、毎日のランチ提供、それに加えて、確定申告、イベントの準備。やることがいっぱいの毎日。まるで受験生並みの毎日が、65年も続いている。今年の受験は、さらにハードル高いわ。

 昨日、素晴らしい梅を拝観したことで、エネルギーチャージができました。花粉症とは闘わない。鼻水が垂れるときは、休みなさい、っていう合図と考えて、しっかりと寝ます。時間が押しても、大丈夫。ゆっくりゆっくりやればいいよ、きみちゃん。

 たくさんの方々の大きな愛を感じて、ゆったりと、ゆっくりと、生きていきます。ともに人生を愉しみましょう。ともに大きな愛を育みましょう。

 いつもあなたを愛しています。そうそう、結構、いろんな方から「ブログ読んでいます」と言っていただいています。感謝です。やはり、わたしって、「書くこと」が一番わたしらしい表現かも。

 いつも読んでくださいまして、ありがとうございます。感謝しています。また、楽しいブログを書きますね。