きりしま月の舟

他力バンザイ

2022.05.09更新


 古事記講座初日に、受講生の方から、芍薬の花を頂きました。美しい。女神塾の受講生の方から、母の日にお花のバスケットを頂きました。ピンクと紫の優しい色柄です。

 ほぼ毎日、夕方、ユタカ君と庭を巡ります。野イチゴが実り始めています。紫陽花が花芽をつけています。なでしこが咲き誇っています。

 植物に癒される日々。薔薇を育ててみようかな、と思うこの頃。何か新しいことを始めたい気持ちもムクムク。

 基本は、こうしてパソコンに向かって何かを書いていたり、本を読んでいたりすることがわたしの人生の中心ですが、こんなに自然に癒される人生を実は少しも想定していなかったなあ。

 ユタカ君に出会わなければ、あるいは娘たちを3人も産み育てなければ、自然というものを身近に感じることのない人生だったかも。マンションの一室でひとり執筆や研究にいそしむ人生だったかもしれません。

 ユタカ君は農家の生まれだから、戸外での労働が好きで、草取りだの薪運びだの、自然にやってくれます。わたしはといえば、そんなユタカ君を眺めるだけ(笑)。ほほお、男が働くのを見るのはええもんじゃ、とばかりに(笑)。夕べも、山椒の実を摘んで、それを佃煮にするべく、ハサミでなんちゃらやっておりましたが、わたしは一ミリも手伝っていません(笑)。

 子育ても、自然のなかが一番。よく海に連れて行っていました。特に三女は、「ママ、パンツ脱いでいい?」と叫んで、裸で海に飛び込むのが好きでしたね。山はあまり行かなかったけど。娘たちのアトピー対策から環境問題への関心を深めましたし。

 わたしは、商店街のど真ん中で育ったシテイガールですから、自然を身近に感じての生い立ちではないのですが、こうして60歳を過ぎて、自然いっぱいの霧島に住んでいることの大幸福を思います。

 自然というのは、わたしたちを「ありのまま」の姿にしてくれます。霧島に住んでから、肩の力が抜けて、とてもいい感じに「ありのまま」になっている自分を感じています。

 自然な流れに乗っています。がんばらなきゃあ、という焦りがなくなったかな。夢は相変わらず大きくて、その実現に向かって、鼻息を荒くしていますが、その実現を信じることができるようになりました。

 努力することが大好きなわたしですが、無理をしないことも大好きになりました。

 さて、昨夜、心屋仁之助さんの「一生お金に困らない生き方」という本を再読していたら、自力と他力について書かれていて、ほほお、と思いました。

 自力をやめて、他力を利用する。

 私「が」がんばらなければ。

 私「が」やらなければ。

 私「が」幸せにしなければ。

 私「が」責任を持たなければ。

 私「が」がんばると思っている人は、人を信用していない。「人を信用していない人のところに、人は助けに来ません。」

 がんばるのをやめると「他力」がどんどん入ってきて、「自力」を超えた豊かさが入ってくると心屋さんは言います。「お金がない」という現実は、「頼る人はいません」という思い込みを捨てさせるための出来事とも言います。

 なるほどお。わたしは人を信じることが大得意ですので、いつもお金が天から降ってくるし、信頼できる人もいっぱいで、そんな方々にいっぱい頼っているから、お金には困らないなあ。ユタカ君に頼り、娘たちに頼り、受講生の皆様に甘えています。

 ただ、まだまだ頑張りすぎている。実は、ここ2週間ほど体調が悪くて、背中が痛くて、やたら眠くて、毎日10時間以上寝ている毎日。ようやくGWがあけた今朝、自然に目が覚めて、こうしてブログを書いている次第。

 5月7日の早朝ヨガのおかげで、背中と肩の痛みが消えました。毎日思いついたときに、ストレッチをしたりして、体調を整えています。

 規則正しい生活をすることが大好きなきみちゃん。努力することが大好きなきみちゃん。もっと自分に優しくしながら、大好きなことをとことんやっていきたいものです。

 さて、もう一冊、最近読んだ本で、心に沁みたフレーズをご紹介します。わたしの大好きな「テレフォン人生相談」の50年以上の歴史を踏まえての加藤諦三さんの著作「テレフォン人生相談~心のマスクを忘れるな~」から。

 私は1964年に初めて単行本を出版し、以来、半世紀以上悩んでいる人と直接接してきてつくづく感じることがあります。それは「死んでも不幸を手離しません」という人でこの世はあふれている、ということです。

 ではなぜこうなるのでしょう?

 それは、人が最も恐れるのは不幸ではなく、不安だからで、人が最も求めるのは幸せではなく、安心だからなのです。

 不安から逃れるために頑張る努力やエネルギーは、実は不幸になるための努力やエネルギーなのです。

 だから不安な人は頑張って不幸になるのです。

 

 素晴らしい一節ですよね。昨日の女神塾でこの一節を紹介したら、受講生の方が「凄いですね、この文章」と言われて、そうだよなあ、とあらためて加藤諦三さんの凄さを思いました。

 不安だから不幸になるための努力をする。あちゃ~。わたしたち人間って、愚かやなあ。

 だから、がんばることを手放す。「ありのままの自分」を許し、愛し、優しくする。大好きなことだけをやっていい。毎日じゃなくてもいい。規則正しくなくてもいい。

 自分の不安の根源を見つめることも大事かもしれません。かなり怖いけど。怖いながら、自分の心を見つめてみると、実は不安材料って、わたしの場合、何にもないなあ。だから、いつだって他力に頼ることができるんだなあ。

 あといくつか手放す努力が必要みたい。でも、それがわかってきたから、大丈夫。

 きりしま月の舟は、幸福が渦巻いています。最高の幸せのエネルギーがいっぱい。ここで、たくさんの人と出会いたいなあ。わたしは、人が大好きだから、人とおしゃべりしたり、お料理でおもてなししたりするのが大好きだから、文学講座をやって、その後にランチを召し上がっていただく、というのは大好きで得意なパターンなのです。

 古事記講座始まりました。なかなか素敵なスタートです。やっぱり古事記はめちゃめちゃ面白い。「みたけきみこの鹿児島学」も始まりますよ。万葉集講座、源氏物語、女神塾、きりしま月の舟でいっぱい楽しんでくださいね。鹿児島市内でも松尾芭蕉の「おくのほそ道」を読んでいますよ。これもおすすめです。

 自然のなかで、新しいことを学び、食事を愉しみ、豊かな会話を愉しみましょう。音楽、絵画、芸術全般、いろんな学びを提供していきます。

 6月は、鹿児島大学のゲスト講師、久しぶりの公民館講座など、いつもより緊張するお仕事もいっぱいですが、焦らず、しっかりと準備して、魂からワクワクして臨んでいきます。

 楽しみだなあ。わたしの人生。ブログの読者の皆様、リアルきりしま月の舟に遊びに来てくださいね。心からお待ちしています。

 動画も楽しんで作っていきますから、しばらくお待ちくださいね。あと少しで、源氏物語オンライン講座の「桐壺」が終わります。ここを乗り越えたら、あとはスイスイですからね。古事記講座、女神塾も動画でアップしていきますね。楽しみ~。

 「きりしま月の舟」のHPから、ゴールドカード、シルバーカードのお手続きをされて、オンライン講座を愉しんでくださいませ。

 将来を不安に思う必要はないですよ。まだその時は来ていませんから。「今ここ」をとことん楽しみましょう。

 心屋さんの提唱される「存在給」を実践しましょう。自力で努力した分のお給料である「歩合給」ではなく、ありのままの自分が受け取っていい「存在給」をまず自分で決めます。

 わたしの場合は、「月100万円」と決めています。自分には豊かさがいっぱいある。お金も目に見えないけどいっぱいある。愛と感謝に溢れている。最高の幸福のなかにいる。

 その安心のなかで、ゆったりと過ごしています。不安、恐れを抱いたとしても、そんな自分を一歩一歩許してあげれば大丈夫。

 もっと大きく「年収一億円」の自分に許可を出せば、さらに大丈夫。

 さ、GW明けの月曜日。大丈夫、大丈夫。ワクワクしながら、過ごしていきましょ。

 いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。今日も素敵な文章が書けました。我ながら、天才だわ。きりしま月の舟の講座にもぜひ気軽にお越しくださいね。とっても楽しいですよ。

 では、またお会いする日まで。