自分を表現しきる
2022.07.05更新
台風一過。一昨日7月3日の雨が凄かった。にもかかわらず、午前中の女神塾、午後の折り紙教室にもお客様がいらしてくださって、深く感謝します。
女神塾の受講生の皆様の素晴らしいこと。もうすぐ「月の舟女神認定証」を授与できる女神様がおふたり、すでに認定証の一枚目をゲットしたかおりさんは、もう女神塾を20回受講され、8月7日(日)に2回目の授与式を執り行います。
あと少しで10回受講達成の、女神認定証授与間近のなごみちゃんは、近々、ワンマントークを開催予定。楽しみだなあ。あゆみちゃんも、ほんと毎月通ってくれて、どんどん綺麗になって、先日は過酷な研修のあとで、何だか存在にしっとり感が出て、成長したんだなあ、とみんなで確認し合いました。
女神塾は、みんなで成長し合う場。わたしが毎回、テーマとなる話や女神十か条、先日は質問をいっぱいして、皆様のポジティブな意識を「見える化」しました。まあ、その答えに、きみこ女神は大感動。ああ、女神塾をやってよかったなあ。皆様の成長、進化にわたしが付いていけないくらいだわ。
ありがとう、皆様。わたしもどんどん成長していきますよ。どんどん進化しますよ。そして、たくさんの方の背中を優しく押していきますね。
7月3日午後の折紙教室も、熱気むんむんでした。講師の藤崎早苗先生、アシスタントの怜君、本当にありがとうございます。魂から感謝いたします。
ちょうどその日、auの通信障害で、携帯電話がつながらず、また凄い雨でしたから、いろいろと不安材料はいっぱいあったのですが、きりしま月の舟の中は、暖かな愛に包まれていました。
ランチご予約のおふたりがおいでになれませんでしたけど、まあ、なんというか、この方々がここにこのような形で集まる運命だったんだなあ、というラインナップ。子どもの参加を見込んで、参加費無料にしていたのですが、ご参加は皆さん、大人の方々。
そして、童心に帰って、まあ、ほんと楽しそうに折り紙をしておいででした。早苗先生のご指導で、織姫、彦星を折ったのですが、まあ、わたしもほんと楽しみました。
わたしは折り紙初心者。完璧主義者なので、折り紙の角がきちんと揃わないと、イラっとくる質なもので、折り紙のような繊細なものは敬遠しているきみちゃんでしたが、やってみると、きみちゃんのアート魂をいたく刺激してきます。
いやあ、楽しかった。いやあ、折り紙って、アートと科学と数学の総合芸術だなあ、と思った次第。早苗先生が、会社員としての仕事を持ちながら、こうして講師になるくらいドハマりされるはずだわ、と納得。またやりましょうね。怜君も、カウンセラーとしての仕事をじゃんじゃんやっていこうね。
さて、ここのところ、わたしは、自分を表現しきる、ということについて考えています。
自分のなかのポジティブなところだけを表現できたらいいけど、自分の中の不信感だの、嫌悪感だの、なめんなよ、という感情だのを表現しなければいけないとき、どんな態度をとることができるか。
自分に対して、傲慢で不遜で高飛車な態度をとる人に対して、わたしの大切なものを理解していただけてない方に、わたしはどんな対応ができるのか。
わたしは講師であり、学長であり、研究者であり、母である、という側面をとても大切にしています。教える、伝える、リードする、母性を発揮する。それがみたけきみこの核となるもの。
カフェを経営して、ランチを提供している自分を尊敬していますし、飲食業の皆様すべてを尊敬していますが、わたしの存在の柱は、ブックカフェの経営者ではなく、やはり「教える」ことを中心にした知的活動です。
何か大きな仕事(教えるとか稼ぐとか)を引退して、ブックカフェを始めたわけでもなく、ずーーーと、ここ30年ほど続けている文化活動に、カフェのランチが付いてきた、という感じです。
文化活動を30年もやり続けてきて、なし崩し的にランチを出すことになったけれど、それはまた、わたしたち夫婦の才能の一端を花開かせてくれたし、それによって、新しいお客様との出会いがいっぱいあったし、飲食業の大変さ、強味もまた、たった2年で心底味わって、学び甲斐のある「食」の分野だなあ、と思っているところです。
おそらくそれは、わたしたち夫婦の中にあった、いつも「食べる」こと、料理することを大切にするという「種」があって、それがふとしたきっかけで、花開いた、という流れなんだなあ、と思うのです。
一番最初に建設した、わたしたち夫婦の文化的拠点「木家(もっか)」でも、イベントのときに「食」は必ず、もれなくついてくるものでした。ユタカ君が中心になって「みどりの大学」という環境問題の学習会を開催しているときも、必ず、わたしが受講生の皆様のお昼ご飯を用意しておりましたし、どんなイベントでも、スタッフの分のご飯も豪華に作ったし、月の舟@天文館でも月の舟@新屋敷でも、「食」は欠かせない文化的アイテムでした。料理の専門家に頼んだり、わたしやユタカ君が作ったり、いろいろでしたけど。
それがきりしま月の舟をオープンしてから、おむすびセットやハニートーストセット、コーヒー、紅茶、ホットジンジャー、ジンジャーエールなどのメニューは出して、営業許可も取って、お金もいただいて、皆様に遠慮なく召し上がっていただきましょう(タダだと遠慮される方もありますから)、とやっているうちに、オープンと同時に、コロナ禍に突入。
2020年3月にオープンしたきりしま月の舟を、5月には一か月ほど休業するという事態になったとき、わたしたち夫婦は、文学講座のための勉強と、3時間ほどの長い散歩を繰り返して、ああ、早くわたしたちの仕事をさせてくださいませ、と神様にお祈りしていたところ、「ランチありますか?」と休業中の月の舟を訪ねてこられるお客様がけっこういらしたのです。
そこで、わたしたち夫婦は、2020年7月3日から、おむすびセットだけではなく、ランチを出すことを決心。そうしたら、まあ、大繁盛でしたわ。晴れた日曜日など、朝から気合を入れないと、たくさんのお客様をさばききれないし、食材が切れて、お断りするお客様も多数という状態が一年ほど続きました。
そうしているうちに、周りに5軒ほど飲食店ができて、しかも美味しいところばかりで、なし崩し的な月の舟は、だんだんゆっくりペースになっていきました。そうしたら、今度は、ゆっくりペースなおかげで、お客様といっぱいおしゃべりができて、本の話になったり、月の舟の講座の常連さんになってくださったり、とさらに素敵な展開が待っていました。
コロナ禍で飲食業はとても大変ですけど、わたしたちはカフェでランチを出すことで経済的にも精神的にも、救われました。食を見直し、旬を感じる毎日に、わたしたちを連れて行ってくれました。だから、これからもランチは出していきますし、さらにメニューも工夫して、がんばっていこう、と思います。
ただ、わたしの腰と膝はランチ作りによって痛んでいる、という側面もありますし、ユタカ君も編集校正をしながら、庭の草取りをしながら、文学講座の予習をしながら、スイーツを創る、というハードな毎日に、わたしたちの肉体がどこまで耐えきれるか、ということもあります。
そして、何よりも、わたしたち夫婦の仕事の、あるいは人生の中心は、文学にある、と断言できますから、そこに再度、力を注いでいきます。
たとえば、8月14日開催予定の「蒲原有明シンポジウム」などは、もはや文学史に載っていることさえも忘れ去られた、明治生まれの詩人の没後70年を寿ぐシンポジウムを開催する、ということなど、もう「きりしま月の舟」しかできません。
しかも、こういう企画って、だいたいがユタカ君のアイデアで、どうすれば、これだけマイナーな企画を思いつくんだろう、というくらいマイナーな、全く儲からないような企画をきちんとやる月の舟を、学長のわたしは、心から尊敬し、誇りに思っています。
さらに凄いことに、こうした企画を、近現代詩がご専門の竹本寛秋先生(鹿児島県立短大准教授)や島村輝先生(フェリス女子大学教授)にお声かけすると、二つ返事で快く講師を引き受けてくださる僥倖もあって、いつも凄いことになるのです。
そして、こうしたマイナーな企画にご参加くださる皆様は、神様みたいな方々で、文学が好き、読書が好き、というコアな皆様ばかりで、いつも大盛り上がり。さらに凄いことに、こうした企画を開催したことをHPなどに載せると、長年そのことを研究していた方々からのご連絡があったりと、嬉しい展開が続きます。←これは、昨年開催した「高橋和巳シンポジウム」の事例です。
マイナーな企画だけではなく、源氏物語、古事記、万葉集、鹿児島学、あるいは近現代の作家さんたちなど、世紀の大傑作もラインナップしている月の舟ですから、全く抜かりはありません。軟硬とりまぜた、多彩な講座、イベントをこれからもたっくさん提供してまいりますね。
やはり文学とは、人間の未熟なところ、弱いところをまるごと包む込むことが役割のようなところがあって、わたしたち夫婦もまた、その未熟さ、弱さをさらけ出しながら、きりしま月の舟を運営している、といったところでしょうか。
わたしが昨年10月から始めた女神塾もまた同じ考えで、わたしたちは未熟で未完成で弱い存在だけれど、でもそのままで神の分け御霊であり、ありのままで完全、完璧、宇宙の最高傑作なんだ、というお話を毎回して、毎回、皆さんと確認していくことで、受講生の皆様が倍々速で成長していかれるのです。
それは、短大や大学での講義、月の舟での文学講座でも同じで、皆さま、ありのままで完璧、完全、最高傑作というスタンスで講義するみたけ夫妻です。
これまでの男性中心社会では、理想の人間像というものがあって、そこに向かって、年収〇〇円、身長〇〇センチ、社会的地位が〇〇以上、みたいな規範があって、そこに準拠する女性たちも、美しく、知的で、高学歴で、センス高く、場の空気をしっかり読み取って、などということが期待されるみたい。
最初から150センチに満たないチビのわたしは、第一次試験で落ちるくらいな、お呼びではなかった社会にはいないで、つねに場外戦を生きてきた感じがあるのですが、大学院卒、大学非常勤講師、しかも人気講師(笑)、諮問機関の委員を歴任、南日本新聞客員論説委員女性第一号など、主流のランクでもそう引けを取らない誇り高いわたしに対して、男性中心社会の勝者のような方々は、わたしを引退したカフェのおばさんと位置づけておいでのようだ。
わたしは、対外的には、月の舟自由大学学長、という肩書きで生きておりまして、「食」は、わたしの活動にもれなく付いてくる大切な恋人、みたいな位置づけかな。だから、カフェのおばさんでもいいのだけれど、それは恋人であって、本妻は「月の舟自由大学」学長だよ(笑)。
みたけきみこさんは、学長という肩書に、母性がくっついたたぐいまれな存在なのです。ということを理解していただきたいなあ、とわたしの潜在意識が叫んでおります(笑)。そして、これからも文学を仕事にし続けて、生涯現役でいます。
で、本題に話を戻せば、上から目線である人に対して、わたしはどういう態度を取ればいいのか。
答えは、カンタン。大きな愛で包み込む。極上の愛で包み込む。優しく、優しく、これ以上ないくらいの最高の愛で包み込む。
「ばかやろ、なめんじゃないよ」とこれまでのきみちゃんは、怒鳴り散らしておりましたが、かなり女神力がついてきたことだし、優しく言えるはず。
ま、また「なめんじゃないよ」と言ったとしても、すでに自分を赦せているきみちゃんですから、あの状況だとしょうがないよね、と言えるなあ(笑)。
ああ、わたしって素敵(笑)。なんて女神なの?女神だから、カフェのおばさんだろうが、大学の先生だろうが、学長だろうが、ま、いいか。肩書は何だっていいよ。目印みたいなものだしね。
自分を表現しきる、ってことは、わたしのなかのネガティブを吐き出すことではなくて、愛を表現するってこと。大丈夫ですよ。わたし、噛みつきませんからね。怖がらないで大丈夫ですよ。って、そんな雰囲気を出すってことかな。
そうそう、7月1日付けで、これまで「NPO法人かごしま文化研究所」として活動をしてきた組織を、「NPO法人月の舟自由大学」と名称変更することの許可が降りました。
これからは文学講座部門を、オンライン講座も含めて「NPO法人月の舟自由大学」の名称で活動していきます。
カフェ「きりしま月の舟」は、個人事業主みたけきみこが主宰する、という形で、これからも運営してまいります。
2001年に、鹿児島県初の文化NPOとして活動を始めました。あれから23年、途切れることなく、ずっといつだって丁寧に誠実に活動してきたわたしたち夫婦。たくさんの先生方、受講生の皆様、会員の皆様の深い愛のもと、深い信頼関係を築きながら、大きなお力をいただきながらの運営でした。
これからはさらに、この活動を大きく羽ばたかせていきますね。時代の変わり目にあっても、ひるむことなく、おひとりおひとりの魂に響く活動をしていきます。
理事長のユタカ君が、定款その他を整備して、近いうちに臨時総会を開いて、皆様に「NPO法人月の舟自由大学」のお披露目をいたします。楽しみにお待ちくださいませ。
さらに安定した形で、宇宙的な大きな愛で、たくさんの方を包み込み、お力を頂き、愛を循環させていきます。
わたし自身が、わたし自身を尊敬し、深く愛し、とっても誇りに思います。
これからさらに大きく花開く「NPO法人月の舟自由大学」をぜひ応援してくださいませ。ゴールドカード、シルバーカードのご登録もよろしくお願いいたします。
明日7月6日は、鹿児島市内での講座、ひまわりクラスの「おくのほそ道」講義。もはや20年来のお付き合いの受講生の皆様ばかりで、懐かしい故郷に帰るような気持ちで、講義します。「おたべ」のお土産を買ってきましたよ。お楽しみに。
7月7日(木)は、いつもなら源氏物語講義ですが、午前11時から開催される性空堂での護摩焚き供養に参加します。午前10時に、きりしま月の舟に集合し、皆さんで乗り合わせて行きます。
7月7日、8日は、きりしま月の舟は臨時休業とさせていただきます。ユタカ君が義母の49日法要で神奈川の実家に帰るので、8日も臨時休業です。その間に、わたしは9日、10日のランチの仕込みをします。
7月9日(土)は、午前10時から古事記講座。どなたでも参加できます。出雲神話の部分にさしかかったところですから、とても興味深い部分です。ぜひ受講されてくださいませ。ランチも準備しておりますので、どうぞお立ち寄りくださいませ。
7月10日(日)は、女神塾特別バージョンで、午前10時から13時まで、有川真由美トークショーを開催します。
有川真由美さんのファンが大勢集まられて、定員を超えました。ぎりぎりまでお申し込みをお受けしますので、ああ、参加したかったなあ、と思う方は、ご連絡くださいませ。(090-7536-6672 きりしま月の舟 あるいは固定電話 0995-57-2000)にお電話くださいませ。メールでもSNSコメント欄でもOKです。
PHPの辣腕編集者の方もお越しになります。わーーお、凄いね。ありがたいですね。大歓迎、大感謝です。
いつものきりしま月の舟のイベントのように、大きな愛の循環があることでしょう。有川真由美さま、今回もトークショーの開催を快くお引き受けくださいまして、ありがとうございます。
大感謝です。ランチもひとりではさばききれないので、お手伝いに、はるかちゃんをお願いしました。先ほど、農業青年の裕太君が月の舟に寄ってくれたので、一緒にピアノを移動してもらい、会場設営もばっちりできました。
こうしてたくさんの方々と集い、語り、食することのできるしあわせ。たくさんの方がご協力くださるしあわせ。このしあわせをあと30年は続けてまいります。
今日もまた、ブログを読んでくださいまして、魂から感謝いたします。