きりしま月の舟

深海に潜る

2022.11.11更新


 霧島の紅葉は、雨が少ないからか、葉っぱが乾燥してます。でも、これからですよ。

 夕陽に照らされる紅葉の黄金色は最高です。きりしま月の舟から、霧島神宮大鳥居を背にして、坂道を歩いて行くと、紅葉を下に観る感じで、とくに夕暮れ時の太陽の光が紅葉を照らす様は、感動ものです。

 もう少ししたら、最高の紅葉シーズンになります。楽しみですね。

 11月に入ってから、いろんなことがありました。11月3日の「お香で愉しむ源氏物語」、恒例の源氏物語講座、今日は「鹿児島学」の講義で、平家物語の俊寛について話しました。毎日が講義とランチのダブルで時間を回しているので、忙しい中にも、充実しています。

 特に、今週は、11月2日の奄美のユタである中越真理さんの鑑定から始まって、そこで示唆された厳島神社の市杵島姫命がわたしを呼んでおられるとのことで、女神塾のなごみちゃんとかおりさんと3人で、出水市にある厳島神社に行ってきました。

 さらに、11月8日は満月ということもあって、スピリチュアルカウンセラーの伊東怜子さんがちょうど奄美においででしたので、真理さんと怜子さんと満月セッションがズームで開催され、わたしも参加しました。

 11月2日から8日まで、スピリチュアルな日々で、魂の奥底を大掃除するような爽快な気分に浸っています。

 11月2日は、電話での鑑定でしたが、真理さんが「きみこ様」とおっしゃってくださる優しさと気品に満ちた美しいお声、そして魂の深さ、鑑定の的確さに、わたしは深く癒されました。

 まず、意外なことに、わたしが小さい時に飼っていた秋田犬のタローのことから始まりました。タローは、大きな犬で、首輪を嫌い、ご近所のシロと取っ組み合いのけんかをしたりするやんちゃな犬でした。首輪を嫌ったせいで、野良犬と間違われ、保健所に連れて行かれたのでした。

 わたしは、小さい時から「全権大使」と母に呼ばれて、道路ひとつ隔てた向かい側に住む祖父母の家に、夕飯を持っていき、泊まり、翌朝、また自分の家に帰ってきて、そこから学校に行く、というような生活を送っていました。

 祖父母に溺愛され、かわいがってもらっていましたが、夕方、籠に入れた母手作りの夕食を2人分詰めて、籠をもって移動するのは、小・中学生のわたしにはなかなか重い任務だったかもしれません。

 夜暗くなってから、籠を持って、お勝手口を出ると、だいたいそこにタローが蹲っていました。首輪も嫌い、犬小屋も嫌い、という自由を愛するタローですからね。

 あるとき、祖父母の家に行こうとしたわたしが、お勝手口を開けた途端、タローのしっぽを踏んづけてしまいました。

 びっくりしたタローは、わたしに襲い掛かりました。そしてわたしの左手首をガブリ、と嚙んだのです。わたしもびっくりして、大泣きしたことを覚えています。

 中学一年生の時です。その後、病院で手当てをして、包帯を巻いていると、タローがわたしを見つめて、「クイーーーン」と啼くのです。ごめんね、と言わんばかりに。

 その時のタローの目があまりにも優しかったので、わたしは「タローの目」という題の作文を書きました。わたしはいつも作文で賞を頂いていたのもあって、その作文「タローの目」は、国語の担任の先生が、授業中に取り上げてくださり、朗読した記憶があります。

 そのときのタローの「ごめんね」に対して、わたしは「大丈夫だよ」と声かけたつもりでしたが、天国のタローが、真理さんを通じて、「愛してるよ、見守ってるよ」というメッセージを降ろしてくれたとのこと。

 ここのところ、しきりにタローのことを思い出し、ユタカ君にもタローにここを嚙まれてね、という話をしたくらいだったのは、こういうことだったのね。

 タロー、ありがとう。見守ってくれて、嬉しいね。家族の中では、兄にしかなつかず、わたしはそれほどスキンシップを取ったわけでもないタローでしたけど、こうして動物も愛をもって見守ってくれるんだなあ。大感謝です。タロー、ありがとう。

 そして、真理さんがおっしゃるには、わたしのことを厳島神社の市杵島姫命様が呼んでおられるとのこと。鹿児島県内にもいくつか厳島神社がありますが、出水市のことをおっしゃって、しかも11月7日に行くといいですよ、とのことでしたので、なごみちゃんが車を出してくれて、かおりさんも行く、と言われて、3人で出かけたのでした。

 なごみちゃんは、以前、わたしが鹿児島学で話した紫尾神社に行こうとして、なぜか出水の厳島神社に行く羽目になったそうです。もう一度訪ねたい、と思っていた、と言って、車を出してくれました。ちょうどその時、月の舟のロフトで、なごみちゃんのマッサージの時間でしたけど、施術の終わったかおりさんも一緒に行くことになったのです。

 11月7日は天赦日の開運日。そして大快晴。気持ちも晴れ晴れとして、3人でピクニックみたいに出かけたのでした。

 月の舟に午前8時に集合して、約一時間半で厳島神社に到着。あたり一面清々しさが漂っています。わたしは鳥居を潜る前にいろいろと周囲を見廻したりして、時間をかけました。

 鳥居を潜ってからも、ひとつひとつを舐めるようにして、風を感じ、匂いを嗅ぎ、光を浴びながら、市杵島姫命にご挨拶しました。

 「大丈夫だよ」という声が響き渡っています。「大丈夫だよ」と何度も聞こえました。ご神殿も清々しく、参拝してから、光の当たる、でも人の邪魔にならない場所に腰掛け、目を閉じました。

 そうしたら、白い光が見えて、また「大丈夫だよ」のお声がいっぱい聞こえてきます。あまりの気持ちよさに長いことそうしていたかもしれません。

 わたしがひとりで長いこと自分の時間を過ごしていても、なごみちゃんもかおりさんもにこやかに見守ってくれています。ありがたいなあ。

 わたしはそれからご神木(イチイガシ)にご挨拶しました。ご神木に抱きつくと、「すべてはうまくいっている」とのお声が聞こえてきます。安心して、さらにご神木に抱き着いていたら、「もうよかが(もういいんじゃないか、という鹿児島弁)」が聞こえてきました(笑)。

 なごみちゃんとかおりさんをずいぶん待たせましたけど、その間、神社の方がお茶を出してくださったり、わたしのたくさんの質問に丁寧に答えてくださって、いろんなことが一気にわかりました。

 もともとは、この厳島神社のあたりは米ノ津川の上流で、水が豊富なことから弁財天宮であったところを、明治の神仏分離令で厳島神社になったとのこと。

 なぜ厳島神社かというと、そのあたりに平家の落人伝説があったから。けれど、神社の方は、それは不確定な情報だ、とおっしゃっていました。熊本の宇土から移住した宇土一族の「うどどんの墓」というのは近くにあるらしいです。

 平家の落人伝説から厳島神社、弁才天様は厳島神社のご祭神の市杵島姫命様と神仏習合したお姿ということもありますね。出水の厳島神社では、瀬織津姫様もお祀りしてありました。

 なかなか清々しく、気持ちよく、「大丈夫だよ」のお言葉もいっぱいいただいて、「すべてがうまくいく」のお言葉もいただいて、ランチは、車で10分もかからないところの「東雲の里」へ。

 以前から、この「東雲の里」のことは噂に聞き、一度行ってみたいと思いながら、20年近くそのままだった場所。

 紫陽花の季節は、山一面に植えられた紫陽花が圧巻らしいです。厳島神社のちょうど上にあたるところで、標高が500メートルほど。ふた山ほどが、「東雲の里」のエリアのようです。

 その一画にお蕎麦屋さんがあり、3人でお蕎麦を頂きました。ちょうど北海道の新そばが入ったとのことで、まあ、その美味しいこと。タケノコの天ぷら、手作りこんにゃく、さつまいもでんぷんの葛切りなど、自然豊かな場所にふさわしい前菜も出て、また3人で大きな卵焼きを注文して、心が満たされるランチとなりました。

 器も店主さんの手作り。お漬物、食材も自然感がいっぱいで、大満足。食事が終わると、店主さんの器ギャラリーへ。その間、店主さんが自らわたしたちを案内してくださって、たくさんお話をきかせてくださいました。

 鹿の被害が凄いこと。店主さんは76歳で、すい臓がんの末期だそう。でも診断が下ってから20年以上も生きておいでだとのこと。

 やっぱり、生きがいやね。生きる目標があるから、生きていられる。自分は、山があるから、それを次の世代に渡そうと思うから、病気で寝てられない。

 一日は24時間。寝るのが8時間、仕事をするのが8時間。そのあとの時間をどう使うかが大事。そんな話を延々と聞かせてくださいます。

 わたしが最も心打たれたのは、自分とのたたかい、という言葉。店主さんのお父様は、有名な海外の賞をお取りになるくらいの画家さんで、駐車場のところにお父様の絵のギャラリーもあります。

 そのお父様が晩年、楽しみながら絵を描いていたけど、だんだん個展でも絵が売れなくなり、最後は絵を描かなくなった、とおっしゃった店主さんのお話。

 やはり、生きがい、ということに尽きます。どんなに才能があっても、死ぬまでその才能を花開かせることが、どんなに大事であるかを、店主さんは懇々と語ってくださいました。

 生存率の低いすい臓がんで20年以上も生きておられる店主さん。凄いなあ。その生命力は山を守ろうとする使命感とお見受けしました。

 わたしの使命も、真理さんによれば、「日本文化を伝えること」だそうです。なぜか、源氏物語を教えることになって20年以上。なぜか、源氏物語を読み解くことが楽しくてしょうがなくて、8クールも教えているきみちゃん。

 そして、さらに「香りで愉しむ源氏物語」を皮切りに、12月に「紫式部日記」を3回で、来年一月からは「早わかり源氏物語~24人の女君たち~」と題するプロジェクトを発足。

 「香りで愉しむ源氏物語」が大成功で、幸先の良いスタートを切っています。いつからでも参加できますので、どうぞ皆様も気軽に、このプロジェクトで源氏物語を味わってくださいませ。

 近いうちに、「きりしま月の舟」のHPに特別申込みスペースを設けますので、いましばらくお待ちください。12月4日、11日、18日と「紫式部日記」を読むコース、ぜひリアルでもzoomでもご参加くださいませね。ズーム参加ご希望の方は、メールくださいませ(mokka@po4.synapse.ne.jp

 「東雲の里」という名前は、わたしの知人である詩人の岡田哲也さんの命名とか。なんと、そうだったんですね、と話がさらに盛り上がりました。店主さんのお話をたっぷりと聴いたあと、さらに上場高原まで登って、コスモスの終わった広場で、3人でお茶の時間。

 ユタカ君が焼いてくれたパウンドケーキ、そしてわたしが持参した紅茶を3人で頂きました。

 素晴らしい時間でした。なごみちゃん、運転、ありがとう。かおりさん、一緒に行ってくださって、ありがとう。

 気分があげあげーーーーになっているところに、今度は、11月8日のズームセッション「新生地球大祝典」に参加しました。

 魂の姉妹である怜子さんと真理さんのふたりのセッション、奄美大島から配信。わたしも魂の従妹くらいになりたいなあ、と憧れているおふたり。美しくて、サイキック能力が高くて、心底優しくて、その優しさのエネルギーをわたしも会得したいと思って参加したのでした。

 いやあ、素晴らしかった。怜子さんも真理さんも本気度が伝わってきて、感動です。大切なことをたくさん教えてくださいました。

 まず、「母性とは負けること」「母性とは、高みにあがっていくことではなくて、深く潜ること」「もてたい、と思わないで」と、最初から厳しい言葉が続きます。

 いやあ、玲子さん、本気だなあ、と気が引き締まります。ズーム画面には、怜子さんと真理さんの美しいお顔とその奥に、奄美の海が見えます。

 途中、真理さんが海をバックに、フラダンスを踊ってくださいます。その美しいこと。両手で柔らかな曲線がを描き、時折、身体を屈める仕草のときは、はっとする感じ。真理さんはお声もお顔も美しく、その仕草もまたしなやかで、最高です。

 わたしはなんだかんだ言って、こういう雰囲気が大好きなんだなあ、と思いました。真理さんもわたしのことを大好き、と言ってくださいます。「美しいきみこさま」とも。ありがたいです。嬉しいです。

 怜子さんのときどきどきっとするような言葉も大好きです。深く潜る、とは、本当にはっとする言葉でした。

 いまの子どもたちは凄いから、何も教えなくていい。そうも言われました。いまの子どもたちの学力低下を心配しているきみちゃんですが、「教えなくていいのか」と力が抜けました。

 確かに、その人はその人なりの可能性や力を持っていて、それはその人にしか発揮できないものなんだよねえ。わたしたちがそばからやいの、と言ってもなかなかなんだよねえ。

 最近、他人はどうもこうもできない、もうこうなったら、自分を磨けるだけ磨いて、モデルを示すしかないんだよねえ、という境地になったばっかりでした。

 そして、どんな人も横一直線。怜子ちゃんであり、真理さんであり、きみちゃんなんだなあ。上も下もないんだよね。

 深く潜る。深さ、というのは、わたしも常々気を付けていることです。源氏物語を深める。人間関係を深める。知識を深める。感性を深める。深く、深く、というのは、感覚的によくわかる。

 そのズームの時間でも、ひとりひとりへのセッションのなかで、わたしは古代シャーマンからの依頼で、今の仕事をしている、とのこと。「日本文化を伝えることが、きみちゃんの使命」。そして、なんと、3億円が降りてくる、らしい。いやあ、凄い、凄い。

 わたしは、このきりしま月の舟を中心として、ユートピアを創造していきます。ひとりひとりが信頼し合い、尊敬しあい、競争ではなくて、分かち合い、助け合っていく空間造り。

 もうすでにできていますから、その範囲を広げていきます。少しずつ、少しずつ。

 怜子さんも「きみこさんは、大きく動かす人です」「このステージを超えると、さらに大きなエネルギー(お金も含めた)を動かされることになりますね」と最大級の励ましの言葉をかけてくださいます。

 怜子さん、真理さん、最高!このおふたりには、本当に癒されます。わたしもここまで人を癒せるようになりたい。

 きりしま月の舟って、本当にいろんな方が訪ねてくださいます。先日は、月の舟の会員さんであった桜井さんの妹さんがお嬢様と一緒に訪ねてくださいました。桜井さんは月の舟の講座をほぼ受講してくださって、大学教授でいらしたので、その知識の範囲も広いのですが、優しくて、気品があって、本当に素晴らしい方でした。今年3年忌だそうです。桜井さんの相棒であった会員の佐々木さんが妹さんをお連れ下さいました。紳士の桜井さんを思い出す、素敵な時間でした。

 そして、日曜日も知り合いの先生がはじめて月の舟を訪問して、ランチしてくださいました。昨日は、わたしの第二夫(わたしには夫が23人いて、序列があります、笑)の馬場さんがご近所のゲートボール仲間を連れて、ふらっと立ち寄ってくださいました。さらに、若い女の子ふたり。いろんな話をして、3時間ほど滞在。ほとんどがそういうお客様です。お隣りの高級旅館の女将さんも、お客様がよく入って偉いね、と褒めてくださいました。

 昨日も今日も、午前中は講座です。今日は、「みたけきみこの鹿児島学」で俊寛の話をして、18日の薩摩琵琶コンサートの予習をしました。坂田美子さんが薩摩琵琶で「俊寛」を演奏してくださるので、その下地である部分を、先に勉強しましたよ。初めてのご参加もあり、みたけきみこ、張り切りました。

 今日は鹿児島学のあと、なごみちゃんのマッサージの時間。このあともご予約が入っています。みんなの月の舟。ゴールドカード、シルバーカードに登録して、ばりばり学び、仕事や幸せを分かち合いましょう。

 明日は、午前中が古事記講座、午後が「芥川マラソン」。ユタカ君の担当です。栗野、鹿児島市内からもいらしてくださって、ありがたく、楽しい時間。

 あさって11月13日は、「アリスのお茶会」。お茶、スイーツ、野菜の出店が4店舗。月の舟駐車場で、お茶やお菓子、お野菜、お米をお買い求めいただけます。

午前10時からは、ユタカ君と一緒に味噌作りをしますよ。ひと家族千円の参加費。お味噌を一キロ、お持ち帰りできます。どんどんいらしてくださいね。

 きみちゃんは、牛すじカレーを作ります。というか、もう煮込んでいますけどね。美味しいですよ。特価千円で提供します(おぼろ豆腐、サラダ付)。

 11月18日は、待望の坂田美子さんによる薩摩琵琶コンサート!ズーム参加もできますので、どんどんお申し込みくださいませ。リアルでのご参加も残席わずか。お早めにお申し込みくださいませ。

 月の舟ユートピアへ、深く潜りに来てくださいね。リラックスして、自分を愛していきましょう。自分を大切にするように、周りのみんなも愛しまくっていきましょう。

 では、これからなごみちゃんのマッサージの時間。少しでも、皆様の魂が豊かになるようなブログを書いていきますね。今日も、お読みいただき、ありがとうございます。