最高の未来を予祝する
2022.12.22更新
今日も、霧島は寒かったなあ。ニュースを観ると、新潟などは豪雪で大変ですね。停電が早くに復旧しますように。
昨日21日で、今年の月の舟文学講座は終了し、あとは24日のクリスマス会を残すのみ。24日は賑やかになりそう。雪が心配ですけど、なんとかなるでしょう。ユタカ君とプレゼントやお飲み物の準備を進めています。
昨日の月の舟ひまわりクラスは、今年最後の講義でした。そして、来年1月で、ひまわりクラスは終了しますので、鹿児島市内での月の舟講座はなくなり、霧島に集中します。
夏目漱石から現代作家までを読み続けた「なのはなクラス」、古事記から「おくのほそ道」までを読み続けた「ひまわりクラス」。
いやあ、よくやりましたねえ。なのはなクラスは、城西公民館のわたしの講座から自主講座ができて、それがまた発展して「月の舟なのはなクラス」になったのでした。これは20年近く続きました。2019年に石牟礼道子を読んだところで終わりにしました。
最初は、城西公民館の自主講座で、わたしが100人の作家を選んで、その作品をわたしが解説して、講座生の皆様と読みを深めていったのですが、100冊というのは、あっという間で、どんどん続きが出てきて、結局200作品近く読んだんじゃないかなあ。
なのはなクラスの委員長さんは、南日本放送OBの杉村幸雄さん。20年近くやってくださいました。90歳になられたときに、達筆のお手紙を頂き、月の舟を卒業することを伝えられました。
杉村さんの気配り、若輩者のわたしをいつも支えてくださる、その佇まい、超最高のひとことです。お人柄、仕事のすすめ方、受講生の皆様への気配り、本当に心から尊敬します。
わたしの30代から現在までの約30年間は、杉村さん、谷口さん(高校校長OB)、出水さん(警察OB)、先日、蔵書の整理をさせていただいた北さん(南日本新聞社OB)の四天王がいてくださいました。
この方々を中心に、文学散歩、わたしの講演会、大きな会場でのイベントなどは、いつもわたしの講座生の皆様がいっぱい来てくださっていたのでした。わたしの父の葬儀にも参列してくださいました。
何人もの受講生の方々が鬼籍に入られ、わたし自身も何度、受講生の皆さまの葬儀に参列したことでしょうか。
みたけきみこの文学講座は、ひとつの大きな家族です。受講生の皆様が大好きで、大好きで、大尊敬しています。
ひまわりクラスは、古事記から村上春樹まで、ということで、鴨池公民館の自主講座から始まったものでした。なのはなクラスの皆様も鴨池公民館の講座生でしたから、そのまま「ひまわりクラス」にも参加してくださいました。鹿児島県の教育次長を勤められた馬場さんが委員長になってくださって、四天王さん同様、とても頼もしい委員長さんで、ありがたい限りです。
ひまわりクラスでは、源氏物語を読み切ったあと、更級日記を読みましたが、わたしの発案で「おくのほそ道」に飛びました。その間の今昔物語とか、徒然草、方丈記とかを読まずに、一気に江戸時代に飛びました。
平家物語は別講座で全部読みましたし、新古今和歌集も百人一首で源実朝、式子内親王なども深くやっていましたので、もう一気に「おくのほそ道」に飛んでもいいかなあ、と思ったのです。それに、中世の戦乱ものは、あまりやりたくないなあ、という気持ちもあって。
「おくのほそ道」って凄いなあ。ただ者ではないなあ。芭蕉様。なかなか凄い「おくのほそ道」で、ひまわりクラスを終えられることは、最高の選択だったと思います。
芭蕉は、もっと深めたいところです。わたしはやはり俳句というジャンルが好きだなあ。今日もテレビで、夏井いつき先生を拝見していると、わたしもあそこまで解説ができるようになりたいなあ。これから最晩年の30年、俳句を深めていくのも悪くない。
なのはなクラス、ひまわりクラスをはじめとする月の舟文学講座の皆様には、本当に深く深く深く感謝します。おひとりおひとりがとても大切で、魂から尊敬します。何度でも、何千回でも言いたい。
皆さま、わたしよりも年上の方ばかりでしたので、わたしの方が教えられ、育てられた感があります。長い年月、ひとつひとつの作品を深く読み続けたことで、わたし自身が成長しました。
月の舟の皆様とともに、たくさんの作品を丁寧に読んでいけたことは、大きな歓びであり、大幸福、大感謝です。おひとりおひとりが素晴らしい。お名前をあげて、すべての方に感謝したいくらいです。
今日は冬至ですよね。大きな時代の転換点ですね。だからなのかなあ、これまでの30年間の感謝がいっぱい湧きあがってきて、感無量です。素晴らしい受講生の皆様に出会えて、本当にありがたい。
昨日、ひまわりクラスの「おくのほそ道」が終わると、いつも一番前の席で聴いてくださる田ノ浦さんが「きみこ先生とは、良い思い出ばっかり。今日も素晴らしかった。奥の、奥の、奥があるってことを教えてくださった」と言ってくださいました。
「おくのほそ道」は、ひとりで読んでも、さらっと読んでも、字面を追うことはできても、なかなかその奥までは深めていけないでしょう。でも、みたけきみこと一緒に読むと、全体像が把握できるし、細かいところも「ほおお、そういうことだったの」とガッテンできます(笑)。
おそらく、これはわたしの特技なんじゃないかなあ。わたしからすると、授業準備は幸せそのもので、とにかく細やかに準備していきますけど、ああ、これはこういうことだったのね、と気づきがいっぱいあって、わたし自身が楽しいですからね。
それを受講生の皆様とシェアするのって、また楽しい。この30年間、本当にありがたい時間でした。
さ、これからの30年。みたけきみこはどう生きるか。来年からは、拠点を霧島に絞りますが、文学講座は、源氏物語、万葉集、古事記、鹿児島学、女神塾、と続けます。多分、あと30年、よたよたと杖をつきながらでも、文学講座は続けますよ。そのためにも健康で、さらに明るく、さらに勉強していかないとね。
そして、先日からご案内している月の舟自由大学研修制度を充実させて、若い方々に「学び続ける」姿勢を伝えていきたい。
来年2023年は、光る君へプロジェクトと題して、源氏物語の24人の女君について、きみこ源氏ひとり語りをします。いやあ、わくわく、どきどき、素敵すぎる、この企画。と言いつつ、わたしが考えたんですけどね(笑)。
そのプロジェクトでは、来年3回の特別イベントを計画しています。3月19日、8月12日、12月17日。
いずれも100人以上の規模での企画です。若い芸術家の皆様とのコラボ企画。
これまでの30年の蓄積をどかーーーーーーんと炸裂させるような企画ですよ。何しろ、きみちゃんは3億円が降りてくるらしいですからね。どんだけ新しいことが待ってるんだろ。素晴らしいね。凄いね。楽しみだね。
予定がサクサクと動いて、準備が進んでいます。宇宙がわたしを動かしている感じ。
お金の心配をやめた(笑)。自分の才能を信じてる。共演する芸術家の皆様を心から信頼してる。ユタカ君も頼もしい。
わたしって、すごーーーーい、と心から思えます。
さあ、皆様もご一緒に「光る君へプロジェクト」に参加して、源氏物語を愉しみましょう。源氏物語を読む人生と、そうでない人生は大違いですよ。
思えば、源氏物語との出会いも偶然なのです。それこそ、なのはなクラスの委員長の杉村さんが、南日本放送のOB会にわたしを推薦してくださって、鹿児島の文学についての講演をさせていただいたのがきっかけで、その当時のMBC学園の横山社長が気に入ってくださって、その後、MBC学園で「鹿児島の文学」の講座が始まり、その流れで、源氏物語の講座も頼まれたのでした。
わたしは現代文学が専門だから、とお断りしたのですが、どうしても、ということで、源氏物語講座を引き受けて、それから猛勉強しましたさ。
そのおかげで、わたし自身が源氏物語に嵌まって30年。きりしま月の舟で開催中の源氏物語講座で8クール目。あの長い54帖もある源氏物語を8回も教えているのですよ。その他にもテーマ別講座や特別講座、絵巻講座などもやってきましたから、いやあ、源氏物語温泉に浸かり続けているようなものです。
だから、24人の女君たちを、わたしなりの語りで、楽しく、優しく、丁寧に伝えることはできます。きっと日本一の源氏語りになるんじゃないかな(笑)。
そして、不思議なことに、わたしの周りには、源氏物語の専門家の超スーパースターの先生方が、すぐ身近におられたのです。後藤祥子先生、久富木原怜先生、高野晴代先生、木戸暢子先生、そしていつぞやご縁をいただいて御目もじがかなった三田村雅子先生。
専門家としての先生方には全くかなわないし、いろんな源氏物語研究書を読むたびに、いやあ、凄いなあ、研究家の皆様方の視点は、ほんとここまで気が付くんだな、と感嘆しきり。勉強すればするほど、うわあ、こんな視点があるんだね、と怖気づきます(笑)。
でもね、わたしにはわたしの得意技があるの。わたしには「語り」という得意技があるのです。
素晴らしい研究者の皆様のお力を借りて、まだまだいっぱい勉強しつつ、きみこ源氏を深めていきます。
今日も、月の舟を早めに閉めて、ユタカ君とふたり、買い物に出かけて、車の中でしみじみと語り合ったのです。
「まさか、こんな風に源氏物語と出会うなんて、全く予測もしなかったなあ」。
思えば、鹿児島学だって、鹿児島県立短大の「南九州の文学」という講座を頼まれて、そこから、わたしの鹿児島学が始まったのです。さらに、南日本新聞の「南九州文学の水脈」の執筆者のひとりとなって、20年近く新聞に「鹿児島の文学作品」のことを書かせていただきました。大感謝です。
仕事は、向こうからやってくる。わたしはいつも若い人たちにそう言います。えり好みしたり、その仕事の重みに怖気づいたりしなくてもいいよ。だって、仕事があなたを選んでやってくるんだからね、と。
宇宙におまかせ。宇宙がわたしを選んで、その仕事を振り分けてくれる。その仕事って、愛がいっぱいなんだよね。だから、こちらもその仕事を受け取って、いっぱい愛を詰めて世の中に、あるいは宇宙に送り返すのです。
ああ、来年は最高の年になりますよ。これまでも素晴らしかったけど、来年は特に選ばれた年です。みたけきみこ、気張ります。
最高のわたしを生き切ります。
いやあ、燃えてきました。外は、雪が降りはじめました。我が家の庭は、もう雪が積もっています。明日は美しい雪景色になっていることでしょう。この世界が平和で美しく、そして悲しみや不安のない世の中でありますように。
2022年12月22日、冬至の日に、わたし自身の最高な人生と、世界の大幸福を祈ります。
これから30年、源氏物語、鹿児島学、女神塾、古事記、百人一首、俳句、そしてこのブログを書くことも、みたけきみこの人生の柱となっていくでしょう。
今日は、不安や恐れが全捨てされた、とても清々しい気持ちで、このブログを書くことができました。最高の未来を予祝し、実現していきましょう。
月の舟受講生の皆様、そして、ブログの読者の皆様に大感謝します。