きりしま月の舟

愛をぶっこわせ・その2

2023.01.14更新


 元日から今日9日まで、きりしま月の舟、ノンストップで営業しました。よくやった、がんばった、えらい、えらい。素敵なお客様もいっぱいで、楽しかったしね。

 やり切った感のある先日、ふっとお客様が途切れたときに、ユタカ君とふたり、テラスに出て、外を眺めました。すると、紅梅の花の蕾が膨らんできています。霧島に住むようになって、こうした自然の変化が身近にあって、とても癒されます。

 1月8日は、「きみこ源氏ひとり語り」の初日を乗り切りました。深い達成感に満たされています。受講生の皆様、ZOOM参加の皆様、本当にありがとうございます。次は、1月22日(日)午前10時から。「藤壺」について語ります。次は、大本命ですからね。ぜひ、リアル、ZOOM参加されてくださいね。

 ああ、幸せだなあ。一所懸命やることがあって、幸せ。

 1月11日は、午前中に母の施設に行き、午後は、月の舟ひまわりクラス。母も元気ですし、三女が贈ってくれた虎屋の羊羹を嬉しそうに受け取ってくれました。身なりもきちんとして、落ち着いています。担当の方がとても優しくて、ありがたい限りです。

 あと2回の講座で、ひまわりクラス終了となります。「おくのほそ道」を着実に読み進めています。あと少し。来週1月18日で全部読み切って、25日は修了式の予定。

 感慨深いです。10年以上も続けた講座ですし、それ以上に長かった「なのはなクラス」の受講生の方々も多いので、20年以上、わたしの講座を受講し続けている方々ばかり。家族みたいな方々です。深く素晴らしい交流ができています。講座は終了しても、お付き合いはこれからも続きますからね。良い関係ができています。尊敬と感謝に満ちています。

 さて、今日は、とても忙しい日でした。午前9時から、雑誌の取材。10時から、ユタカ君の万葉集講座があるので、一時間で済ませようと、いっぱいしゃべりました。カメラマンの方もご一緒で、月の舟を素敵に写すアングルをいろいろと探ってくださいます。

 ランチの撮影もある、とは伺っていましたが、もっと時間があると思っていたら、月の舟のあとは、指宿で取材とのこと。じゃ、そんなに時間がないですね、となって、慌てて、ランチを準備しました。

 ユタカ君の講座も始まっています。あれこれと準備して、ランチをお出しして、写真撮影のあと、ランチを召し上がってくださいました。そして、「美味しいですね」の連発。嬉しいなあ。

 先日、鹿児島市内の行きつけの魚屋さんで、8キロの天然ブリを半身、買いました。いやあ、すごい大きいやつ。3枚におろしてもらって、家に帰ってから、一部を刺身にしようとよく見たら、なんと中トロみたいなところがあって、そこをユタカ君とふたり、お刺身にして食べました。めちゃめちゃ美味しかった。こんな美味しいものを、わたしたち、食べてるのよね、ざまあみろ、って気分でした(笑)。

 そして、昨日、今日とブリの照り焼きをランチに出したら、「どうして、こんなにふっくらと焼けるんですか?」と皆様、感嘆されます。「だって、素材が良いから」とわたし。ほんと、お魚って、素材ですわ。料理の腕という範疇で言えば、フライパンで照り焼きにすると、美味しくできますよ。

 ユタカ君のスイーツも大好評。なんだかんだ、わたしたち、カフェのオーナーになっとりますわ。進化してるねえ。

 で、もうひとつ、愉快なことがありました。今日の午後3時50分からテレビに友人の田中聡さんが出演され、月の舟手ぬぐいもちょっとだけ紹介されました。

 田中さんは温泉イラストレーター。本当はゴーストライターで、月の舟創作研究会のメンバーでもありました。小説も書かれます。温泉イラストの個展を2回もされていたので、ユタカ君とふたり訪ねて、あまりの素晴らしさに、月の舟特製手ぬぐいのイラストを描きませんか?とのわたしの提案に、ささっと描いてくださって、月の舟手ぬぐいの出来上がり。

 で、それが、今日のテレビでも紹介されたのでした。でもね、月の舟手ぬぐい、あと15枚しか残っていないんですわ。で、実は、田中さんがもうひとつヴァージョンをあげた月の舟手ぬぐいを描いてくださっていた分を、今日は発注。出来上がりが楽しみですね。

 手ぬぐいって、便利です。すぐに乾くから。洗って干しておくと、パリパリにすぐに乾きます。そこがタオルと違うところ。温泉で使って、そのまま干しておけば、乾燥機いらず。

 いやあ、ランチに手ぬぐいに、月の舟、大好評じゃん。そして、今日はまた、3月の源氏物語イベントのフライヤーが着実にできあがって、ありがたすぎます。デザイナーの村山さんの才能、優しさ、最高です。

 明日は、光源氏君と空港デート。うふふ。打ち合わせですけどね。

 最近、わたし、思うのです。やりたいことって、全部、叶うよね。思ったことを口に出す。それを実行するだけ。思いと実行の間に、何の齟齬、何の狂いもありません。

 他人に振り回され、他人の人生を生き、他人の言うとおりに生きていると、思いの実現が叶いません。だって、自分の思いを否定して、他人の思いを優先しちゃうから。他人の思いを優先しても、何ひとつ、本当の幸せは実現できません。

 自分軸をすーーーっと上に伸ばす。横に広げない。ただ自分だけの成長。親のこと、子どものことよりも、自分を優先する、というと、「え?それはないでしょ」という方が多いと思うのですが、自分優先が鉄則です。

 世の中を見渡すと、母親の思いや期待に応えようとする方の多いこと。母親は「あなたのためを思って」と子どもの人生に立ち入ってきますが、応援してくれるなら良いけど、あれこれと指図されたりしたら、わたしだったら発狂するな。母親に嫌味を言われるのだけでも嫌だったけど、わたしはわたしの人生を生きたいし、そうしてきたからこそ、いま、わたしは最高に幸せなんだと思うのです。

 ほんとうの自分を生きる。それって、何よりも大事です。ほんとうの自分を全力で見出す。自分の中には、パワーも才能も豊かさもいっぱい詰まっていると信じる。

 親孝行しない。良いお母さんを演じない。目いっぱい自由に生きる。自由に生きて、何の支障もないのです。自由であることが、いちばんカッコ良い。さらに、自分らしく生きれば、とにかく幸せ。

 愛をぶっこわせ。愛って、つまり、常識だったり、他人の目だったり。そんなものを無視して、自分軸で生きるのです。自分で自分を楽しませ、自分で自分を褒め、自分で自分を信じる。正直に生きる、と決心する。

 実は、先日、ユタカ君と大喧嘩したのでした。もう口も利かない、と誓ったくらいに、わたし激怒しました。そして、歩きながら、涙が出て、泣きながら歩いているわたしを、ユタカ君があれこれ言い訳しながらついてくる図って、何だかドラマみたいでしたわ(笑)。

 本当に悲しくって、残念で、中身は言えませんけどね。でも、気が付いたのです。ああ、わたしたちの結婚生活で、わたしが嫌だったのは、ここだったんだ、と気が付いたのです。

 ユタカ君の頭の中は、どこかシナプスがプツンと切れているところがあって、わたしの痛みに全く気が付かないところがあります。そこがクールというのか、バカというのか、どちらともいえないのですが、まあ、わたしの方の期待感みたいなもの、男の人はこうであってほしい、みたいなもの、そんなものがガラガラと音を立てて崩れました。

 それに気づいたら、まあ、残念さも無念さも申し訳なさも全部洗い流されて、もうこれからは自分だけを信じて生きていこう、と思いました。そうして、「ごめんね」と悲痛な顔で言うユタカ君がとても愛おしくなって、すべてを許せました。

 愛をぶっこわせ。愛はいちいちぶっこわさないと、新しい愛が芽生えません。新しい愛は、さらに自分を強くします。許す、という感情はなんて爽やかなのでしょうか。

 そんなことを思う今日この頃。お正月からまだ2週間なのに、もう大きな転換がやってきて、かなり成長しました。そして、今日の取材、テレビ放映だったわけです。

 断捨離し、許し、そして再び愛する。そしたら、ふっと軽くなりましたよ。

 明日は、これまで10年間、まるで物置になっていた自宅書斎の本棚を、リビングに移動します。イケメン大工さんの諏訪君が来てくれます。嬉しいなあ。これで我が家が片付きます。ありがたいです。

 新年早々の大変化。大成長。大歓喜。大感謝。いいぞ、いいぞ。きみちゃん、最高!

 わたしは運がいい。ここで一気に断捨離を敢行し、最高の幸運を引き寄せますよ。気合いだあ。

 皆さまもご一緒に、気合を入れて、最高の幸運を引き寄せましょう。