執着を手放す
2025.12.01更新
昨夜、霧島に帰ってきました。11月23日、インフルエンザに罹り、京都からいったん霧島に戻り、療養すること5日間。だいぶ元気になったので、予定していた徳川美術館と東京での会食を果たすために、再度出かけたのが、11月28日。
中部セントレア空港まで飛行機で飛び、徳川美術館の国宝源氏物語絵巻展へ。中部セントレア空港から名鉄名古屋駅まで出て、タクシーで徳川美術館へ。二泊三日とはいえ、きみちゃんはいつも荷物の多い人なので、スーツケースを持ち歩くのですが、最近は駅構内のコインロッカーが少なく(たぶん、テロ対策?)ということで、荷物を抱えたまま、徳川美術館へ。
おかげさまで、徳川美術館のロッカーは充実していて、名古屋駅で苦労してロッカーを探さずによかったわ。当日券でもすいすいと入れて、ラッキー。
ところが、入り口ごとにいやあ長蛇の列。あちゃあ。徳川家の至宝とかで刀剣とか能舞台とかお衣装をずっと眺めて回るわけですが、いや、それよりも早く国宝源氏物語絵巻を観たいと思うものの、長蛇の列は途切れることなく続きます。
そうしたら、お急ぎのお客様は、最前列ではなく後方からご覧になれますので、列を追い越してくださいとのアナウンス。それで、きみちゃん、遠慮なく追い越して、後方からですが、国宝源氏物語絵巻を鑑賞することができました。
思ったよりも小さい。修復前の絵巻は、後方から見たら、ほぼ茶色。それでも、19面の国宝絵巻は、圧巻のエネルギーを放っています。日本文化を継承するという意欲に満ち満ちているというか。
この国宝源氏物語絵巻は、12世紀前半の白河院・鳥羽院の文化サロンで企画されたと言われ、その後の後白河上皇と平清盛の政治的な争い、いわゆる源平の合戦に突入する前夜の、まさしく大きな文化事業であったわけです。
おそらく源氏物語54帖分が絵になっていったはずですが、そのうちの半分も残っていません。いまある源氏物語絵巻の最古のものだから国宝なんですけど、まあ、その貴重さは計り知れません。
もともとが、源氏物語は難解な物語で、だからこそ、源氏物語が流布していくなかで、言葉だけではなく、絵画化されていく手法が展開していくわけで、その絵もまた説明ではなく、絵師の解釈が重要、というさらに高度なものになっています。
ちょうど、今朝、あるところから講演依頼の郵便がきていたので、この「国宝源氏物語絵巻」をお話させてもらおうかな、と考えているところ。
これから、躊躇なく、遠慮なく、どんどん日本文化の精髄を発信していこうと思います。
さて、徳川美術館での絵巻鑑賞を堪能して、ものすごい行列を淡々と追い抜いて、絵巻だかけのところを三周して、お土産も買いまくったきみちゃん。それから新幹線に乗って、東京へ。
まずは、長女のところに泊めてもらいます。長女のマンションのゲストルームはとても素敵で、ゆっくりとできるので上京したときには、利用させてもらっています。
きみちゃん、まだ病み上がりでもあったし、新幹線のなかで午後3時に駅弁を食べたので、そのままゲストールームでゆっくりと過ごして、翌朝、長女のところへ。
親友のゲイ・ローリーさんと三女と3人で会食の予定が、長女も行く、というので、4人で目白のフレンチレストランで会食。いやあ、本当に楽しかったなあ。あっという間の2時間。
その後も4人でコーヒーを飲み、長女は家に帰り、きみちゃんは母校の茶話会に参加し、三女とローリーさんは神楽坂へ。
三女が神楽坂で遊ぼう、と提案していたので、先に行ったのでした。きみちゃんは母校の高野晴代先生にいろいろとお世話になったので、そのお礼がしたくて、茶話会に参加して、ご挨拶をすませたら、神楽坂で三女と合流。ローリーさんは、かつて住んだ神楽坂の隠れた名所を三女に案内して、帰って行かれたのでした。
いやあ、石畳の道とか、芸者置屋さんのあととか、京都・祇園みたいな街並み。以前、角田光代さん御用達のスペイン料理のお店に行ったなあ、ということなどを思い出しながら、三女と神楽坂を楽しみます。
きみちゃんの大好きなお寿司屋さんを三女が予約してくれて、その日はランチでステーキを食べたけど、夜は夜でお寿司という超豪華な食事。
途中、赤城神社を参拝。伝統的な神殿と、隈研吾さんデザインの社務所のあるビルが併設しており、なんだか感動しました。素敵でしたよ。カフェをもあるし。
夕暮れ迫る神楽坂。めちゃめちゃ賑やかです。肉まんの専門店があって、軒先で食べている方々がとっても美味しそうに食べておいでだったので、次はここに行くぞ(笑)。
午後5時半の予約で、7席限定の小さなお寿司屋さんで、三女とふたり、おまかせコースをいただきました。20品目、続きます。あん肝、カニの小鉢、創作料理が続いて、小さ目なお寿司が次々と握られ、解説されて、出してくださいます。
調味料へのこだわり、飲み物もこだわっていて、薬膳的な趣向もあり、身体によいものばかり。病み上がりで日本酒をいただいたので、きみちゃん、おなかの調子がいまひとつではありましたが、あまりにも美味しくて、歓びに満ちていただきました。
何よりも、三女の驕り、というのが嬉しい。次はパパも連れてこようね、と三女が言ってくれます。ユタカ君も、24日からきみちゃんとバトンタッチして、次女のところのサポートを頑張ってくれました。
今回の旅、11月2日に京都入りして、次女のところに21日間、長女のところに3日間、三女と二日間。いやあ、密度の濃い娘たちとの時間。
一生分の娘たち、孫たちとのお付き合いをしたかな。やはり、家族であっても課題や生き方はそれぞれなので、適度な距離を保つことが人間関係を良好にする鉄則。なので、もうこれほどまで孫育てサポートをすることはないとは思いますが、だからこそ、貴重な体験でよかった。
3人の娘たちはそれぞれ個性的に、きちんと社会生活を営み、さすが女神の娘たちです。こんなに美しく成長してくれて、大感謝です。きみちゃんもまだまだ負けないわ(笑)。
きみちゃんがインフルエンザでダウンして、ユタカ君と交代したら、もちろん、ユタカ君、お掃除もお料理も人並み以上にできる人なのですが、足元がちょっとふらついていたらしくて、れなちゃん、心配したらしい。
それに比べて、おばあちゃんの元気さ、全員を把握する能力、そしていつも英語の勉強もしたりして、おばあちゃんって、天才なんだね、と次女に言ったらしい。
おお、さすがれなちゃん。よくわかったね、おばあちゃんの天才ぶりが(笑)。おじいちゃんも天才なんだけど、最後のところであまり頑張らないで、他人様に花を持たせる人だから、ちょっと影が薄くなるだけなんだよね。
神楽坂で、ほろ酔い気分で、本当にありがたい体験をさせてもらって、また長女のマンションへ。翌日は、また三女が長女のところに来てくれて、5か月のせな君のお守りを、きみちゃんとふたり頼まれています。
長女のところの上ふたりの孫の学習発表会だとかで、せな君お預かりでした。せな君もきみちゃんが大好きなのですが、三女が来ると、やはり若い子の方が赤ちゃんは大好きみたいで、ばばあは赤ちゃん人気では負けますわ(笑)。
で、ほとんどを三女に任せて、その日の最後のお約束のために目白駅へ。日本女子大学恩師の後藤祥子先生とお会いするためです。ローリーさんもまた来てくれました。3人で、目白駅近くのカフェで約一時間、おしゃべりしました。
後藤祥子先生、源氏物語の研究者として第一人者の先生です。御年88歳。背中に鉄骨が入っていますか?というくらい、背筋の伸びた、姿勢の美しい、そしてまだまだ意志というものをしっかりお持ちの素晴らしい先生です。
後藤先生とご一緒した、というだけで同級生たちに嫉妬されるくらい大人気の後藤祥子先生。ほんの一時間でしたが、お会いできてよかった。きみちゃんの飛行機が午後6時でしたので、午後4時にはお別れしたのですが、駅の階段もしっかりと歩かれ、本当にご立派です。
そしてまた、ローリーさんの素晴らしさもあらためて感動します。きみちゃんが品川行に乗ったら、ローリーさん、自分の家とは反対方向なのに、後藤先生の行かれる方向に一緒に行ってくださるのです。きみちゃんが何も言わなくても。最高の心遣いを自然になさるローリーさんに深く感動しました。
後藤先生曰く、「あなたのご主人、本当にあなたを支えようと奔走されるわね」。さすがによく見ておいでです。そして、「あなたは自分が女神というだけではなくて、周りの人も女神、というところが素晴らしいわ」と言ってくださいます。
いやあ、ありがたいお言葉。素晴らしすぎます。ローリーさんもきみちゃんも近代文学が専門でしたから、源氏物語ゼミ生ではなかったのですが、卒業後に鹿児島でのご講演をいろいろお願いして、それからお世話になってきたのでした。
文学者としての観察眼と言いましょうか、愛という生半可な言葉ではなくて、もっと冷徹であるような視線、スピリチュアル的に言えば、ノンジャッジの世界に生きておいでだ、というのか。
ローリーさんもそうですね。人の批判とか悪口を言っているのを聞いたことがないな。うちのユタカ君もそうだけど、嫉妬とか競争心とか他人の悪口を言うとか、そういう世界線がまるでない、後藤先生、ローリーさん、ユタカ君。
とても穏やかで温かい気持ちで浜松町まで出て、ゆっくりと飛行機に乗って、ユタカ君の待つ霧島に帰ってきました。
ノンジャッジ、ワンネス、受容と許しだけがある宇宙的「源」の世界。きみちゃんにはこうして、その仲間がいてくださる。そのありがたさ。きみちゃんもいつだって、この源の世界を意識して、高次元で生きていきたいもの。
人間界、地球では、絶対に他人様の悪口を言ってはいけない、というのが鉄則。価値観の違う相手を非難することもブーブー。価値観が違っても、怒ることなく、静かにいなす。そうなんだ、そういうやり方もあるけど、わたしはこうする、と静かに思えばいい。だって、正解は何かわからないからね。
あとは、承認欲求がいっぱいの方って、仕事ができないのに、あれできる、これできる、とまるで中学生みたいに認めてもらいたがるけど、仕事のできる人って、気が付いたら、周りがらくになっている、そんな人だよね。
霧島に帰ってきたとたん、仕事の段取りがどんどん進んで、今日一日休んだら、明日からフル回転。女神ヒーリングも3件はいっていますし、お休みをいただいていた源氏物語講座も復活です。
自分を生きる。他人の世界にちょっかいを出さない。自分で工夫して、自分で責任をもって、自分が主役で生きていく。
そのためには、執着を手放すってことね。誰かに勝とう、とか、目立とう、とか、あいつを出し抜こう、とかではなく、損得でもなく、淡々と自分の使命を生きていくこと。
お金を稼ぐことにおいても、お金や贅沢への執着ではなくて、歓びとともに生きるってことね。お金さん、ありがとう、という感謝。
お金というエネルギーを大きく回す。それはもう、そのエネルギーの原動力は、自己肯定感以外の何物でもないのよね。
自己肯定感って、自分への感謝であると同時に、世界のすべて、宇宙のすべてへの感謝なんだよね。他人様が自分に何かしてくれて、当たり前、みたいな人って、感謝が絶対的に足りない。ただただ感謝する。まず、自分に感謝するのよ。そこからです、すべてが。
今回、いろんなところで、娘たちとの価値観の相違がありながら、ものすごい愛のエネルギーで、衝突することなく、穏やかに、この一か月を乗り切った女神きみちゃん、すごいぞ。そう褒めています。
ユタカ君の天才ぶりというか、淡々とした姿勢もまたあらためて尊敬の気持ちです。女神きみちゃんという破壊力の強い、変な母親をきちんと受け入れてくれる娘たち、孫たち、お婿さんたちに大感謝です。
自分の価値観、思い込みに執着しない。宇宙のお導きに任せる。そんな気持ちで生きていけば、まちがいない。
女神ヒーリング、新しいヴァージョンも決定しました。近いうちにご案内いたしますので、どうぞお楽しみに。たくさんの方のお力になりたいです。
いつもブログを読んでくださいまして、ありがとうございます。ソウルメイトの皆様、大好きです。
では、これから温泉に行ってきます。