きりしま月の舟

きみこ源氏ひとり語り

2022.12.12更新


 鹿児島市内よりは平均気温が3,4度低いと思われる、霧島の我が家。さすがに冬仕様になってきました。薪ストーブはもちろんのこと、ガスファンヒーター、床暖房が大活躍の季節になりました。

 紅葉もまだ少し残っています。夕方、入日に照らされる紅葉の美しさはまだまだ健在。あと一週間かなあ。

 そして慌ただしい年の瀬。お正月まであと20日もないよね。きみちゃんの場合は、一年中忙しいので、毎日が年の瀬状態。でも、今日は少しゆっくりなオフの日。

 朝、暖房をしっかりとセットし、部屋を暖かくしてから、ゆっくりと起きて、じゃがいものガレット、春菊のサラダなどの朝食を美味しくいただきました。

 香味野菜が大好きなきみちゃん。いま、春菊に嵌まっています。春菊をサラダで食べる。さっと茹でたレンコン、カリカリに焼いたべーコンもあうし、今朝は、パパイヤ漬けを散らしてみました。味付けは、ごま油と醤油、昨日のランチには、白ワインビネガーとオリーブオイルの味付けで春菊サラダを提供しましたよ。

 オフながら仕事もあったぞ。あれこれと準備して練り上げた鹿児島県立短大の来年度講義のシラバスを送り、ほっと一息。鹿児島学に続いての、「南九州の文学」講義が来年4月から始まります。毎年、とても楽しみで、学生さんたちと真摯に向き合い、大切なことを伝えるために、きみちゃん、張り切っています。

 やはり、わたしは「教える」とか「伝える」ことが大好きなんだなあ。やりがいがある!

 昨日は、「紫式部日記」を読む講座の第2回目。ZOOM参加もあり、カメラ、マイクの準備、講義内容の準備、さらにランチの準備があり、午前9時までが緊張の時間です。

 鹿児島国際大学で非常勤講師をしていたときの教え子・飛雄馬君がZOOM管理のお手伝いに来てくれるので、本当に助かります。

 「紫式部日記」は以前も、一年以上をかけて講義しているので、だいたいはつかめていますが、全3回となると、さらに緻密な準備が必要です。まさに練り上げる、という感じで授業準備をします。

 第一回目に続き、第2回目の昨日も、なかなか手ごたえのある授業ができました。アーカイブでアップしておりますので、ゴールドカードのお手続きの上、ぜひご視聴くださいませ。

 受講生の方が「きみこ先生の頭の中はどうなってるんですかね」と言ってくださいました。わたしの講座の受講生の皆様は、ときどき、きみちゃんの頭の中を覗いて、その賑やかさに感動してくださいます。

 わたしは、人生の半分は「整理整頓」だと思っていますから、頭の中は、整理整頓しているつもり。現実の我が家は散らかっていますけどね(笑)。

 授業準備をしていると、ああ、あれとこれがこんな風に繋がるのか、という発見だらけ。わたしの講義の素晴らしいところは、いつも新鮮な情報に溢れているところ。勉強すればするほど、繋がりがわかってきて、ああ、これはこういうことね、とわたし自身が納得していくのです。そして、頭の中の本棚が綺麗に整理されていきます。

 頭の中が整理されていくと、またさらに新しい情報が入ってくる空間ができて、また新しい学びの感動でいっぱいになります。

 勉強というのは、やればやるほど整理されていくもの。知識が溢れて、頭が混乱する、ということはないですね。

 わたしの人生のテーマが「人間の真実を極める」ですから、文学(物語)は、人間の真実を知るのに、本当に素敵な入り口です。文学を専門にしてきたからこそ、スピリチュアルなことやカウンセリング的なことにすんなりと入っていけます。

 奄美のユタの真理さんは、よしもとばななさんと銀色夏生さんの本は欠かさずに読む、とおっしゃっていて、とても嬉しくなりました。わたしもばななさん、大好き。

 わたしの詩人としてのペンネーム小平夏生は、銀色夏生さんの影響もあります。単純に、夏の生まれだから、夏生にした、というのが本当のところですが、このペンネームを考える時に、銀色夏生さんの存在があったのは確か。

 食と同じく、言葉もまた、人と人をつなぐ大切なアイテムです。魂と魂をつなぐもの。

 さて、12月10日(土)の夜は、鹿児島市内で開催の「琵琶と三味線のひとり語り」に参加しました。

 三味線の杵屋邦寿さんと琵琶の坂田美子さんが、それぞれひとり語りをする、というもの。杵屋さんは「一人勧進帳」、坂田美子さんは「耳なし芳一」「扇の的」。

 いやあ、さすがにプロのおふたり。一時間ずつの語りで、合計2時間10分でしたけど、10分間の休憩が一番長いなあ、と思うほどに、それぞれの一時間を充実した語りで、ものすごく引き込まれました。

 坂田美子さんを先月、月の舟にお招きしましたが、そのときにおっしゃっていたのは、琵琶の作り手も奏者も数少なくなっていく、その危機感が強い、とのことでした。だから、体験ワークショップをしているのだ、と。

 文学もまた、文学部が減り、読書する人が減り、本屋さんが減り、という状況があります。いわば、マイナーな文学業界で、しかも地方都市で、ユタカ君とふたり、孤軍奮闘している感がありますが、きみちゃんはあまり悲観していない。

 杵屋さんと坂田さんの「ひとり語り」は素晴らしかった。一時間があっという間だった。それぞれの琵琶と三味線の技術の素晴らしさ、声の張り、息をもつかせぬ語り、ユーモア。プロ根性溢れる、素晴らしいものでした。

 わたしは、こうした前向きな挑戦、というのが大好きで、本当のプロとは、こうした挑戦を続ける人のことだと思っています。

 その前向きな挑戦をさせてもらえるマイナーな文学業界、ありがたやあ(笑)。

 経営コンサルタントの高橋茂人先生が、人間接着剤と自称され、わたしにFB友達としてご紹介くださった方に、栄百代さんという女性がおいでです。

 この方とはまだ現実にお会いしていないのですが、FB上で、栄百代さんの活動を追いかけていると、ミセスジャパンに挑戦されていることを知りました。

 もともとお綺麗な方ですが、コンテストに向けて、さらに磨き上げられている様子は、こちらまで勇気を頂きます。先日アップされていた奄美ブルーのロングドレスの後ろ姿は、打ちのめされるくらい、美しかった。

 そして、栄百代さんのお言葉に「努力は財産」とあって、本当に感動しました。

 人間、別にお肌のお手入れをしなくても、化粧をしなくても、おしゃれをしなくても生きていける。でも、自分の肉体を美しく磨きあげ、知性も磨き上げ、最高におしゃれに、最高にお化粧をする姿って、感動します。

 わたしもかくありたい、と思うのです。努力し続け、挑戦し続けて、生きていきたいのです。

 だいたいにおいて、努力しない人は、自分が磨かれていないのを、他人のせいにします。トラウマだの、遺伝子だの。学校、親、社会、すべてが悪い。でもね、自分は自分にしか磨けない。

 10日の夜は、着物で出かけました。午後3時には月の舟を閉めて、一時間をかけて自分で着付けをしましたが、帯がうまく結べません。それで、着付けの師匠・美紀子先生にLINEして、教えを乞いました。あちゃあ、袋帯と名古屋帯の結び方をまだ混同してるわ。

 美紀子先生のお力添えで、なんとか着て、出かけました。やはり、着物は暖かくていいですね。源氏香のデザインをあしらったコートも持参し、とってもうきうきしました。

 そして「ひとり語り」の素晴らしさに魅了され、わたしも頑張ろう、と思えたのです。坂田美子先生のお着物姿、お美しさも感動ものです。杵屋さんのスタッフの皆様のてきぱきした対応ぶり、素晴らしいです。

 みたけきみこは日本文化の牽引者ですから、着物、和楽器、源氏物語をはじめとする日本文学をこれからもばりばりと開拓していきますよ。

 さあて、来年1月8日スタートの「源氏物語早わかり講座」は、「きみこ源氏ひとり語り」ですよお。ZOOMでもアーカイブで聴いても飽きない、充実した内容をお届けします。もちろん、リアルはさらに最高です。

 努力は財産。最高におしゃれに、知的に、豊かに生きていきます。

 ぜひゴールドカードに登録されて、きみこ源氏ひとり語りをお楽しみくださいませ。12月18日は、第3回目の「紫式部日記」を読む講座。午前10時から11時半までです。ぜひご視聴くださいませ。ZOOM参加の方は、ご連絡くださいね(090-7536-6672 きりしま月の舟)

 昨日は、講座を終え、ランチを提供して、受講生の皆様も大変満足されて、わたしたちも嬉しく、またお手伝いの飛雄馬君ともゆっくり話せて、午後4時には月の舟を閉めて、温泉に行きました。

 いやあ、前田温泉、素晴らしいわ。露天風呂はぬるかったけど、気持ちがのびのびして、最高。硫黄分が多くて、匂いがしますけど、きみちゃんもユタカ君も大満足。帰りに温泉卵を買って、ビールも買って、しあわせな夜を過ごしました。

 さ、これから、今日も温泉に行きます。コロナ禍でしばらく控えていましたけど、温泉はやっぱりいいですねえ。霧島はいろいろな温泉がありますから、これからひとつずつ探検していきます。今日は、あそこだな。先日行って、あまりの混み具合にびっくりして、早々に帰ってきましたからね。

 しあわせで、最高な毎日。自分を磨きまくっていきます。

 今日もブログを読んでいただき、ありがとうございます。これからも、読者の皆様が元気になれるようなブログを書いていきます。ご一緒に自分磨きをしてまいりましょう。