きりしま月の舟

チーム・自分

2022.06.03更新


 紫陽花が咲き始めました。霧島は標高が高いので、鹿児島市内などよりは開花が遅いようですが、季節は着実に緩やかに流れ、植物たちはいつも新鮮な感動をわたしたちに与えてくれます。

 昨日は、源氏物語受講生のAさんが、お庭のハーブを花瓶に詰めて、持ってきてくださいました。ボジリ、セージ、なでしこ、あとピンクの花のハーブ?以前も芍薬を持ってきてくださって、しばし、堪能しました。

 ありがたいですね。紫陽花をお持ちしましょうか?と申し出てくださる方もありました。きりしま月の舟も紫陽花はいろいろな種類がありますから、そのうちに、紫陽花パーテイをしましょ。それぞれの家の紫陽花を持ち寄って、紫陽花自慢、とか(笑)

 庭の手入れは、ほぼユタカ君の仕事で、わたしはただ庭を眺めているだけですが、本当に癒されます。ちょうどいま、窓を開け放っていると、心地よい風が吹きわたり、これまた癒されます。ありがたいですね。

 おととい6月1日は、鹿児島大学のN先生の講義を拝聴し、6月中に2回あるわたしの講義の参考にさせていただきました。N先生の講義の一環で、わたしとあと2人の先生がゲスト講師として登壇されます。

 毎年この時期はゲスト講師としてのお仕事を頂き、これまたありがたい限りです。たった2回なので、そのなかでどのようなことを伝えられるか、模索しています。昨年と同じ講義をしてもいいのですが、つねに進化したいみたけきみこは、あれこれ工夫して、どんな学生さんに出会えるかな、ととても楽しみにしています。

 それにしても、まあ、学生さんたちの立派なこと!もちろん、N先生のご講義も立派なのですが、学生さんたちは、きちんと時間厳守し、きちんとノートし、授業についていっている。当たり前のことなんですけど、その学ぶ態度に、感銘を受けるくらい、真面目なんです。

 さあ、こんな若者たちにわたしも精いっぱい、大切なことを伝えていきますよ。

 たった2コマ(何度も言うけど、笑)だから、あれもこれも、となってしまいそうですが、ちゃんと筋立てたてていきますわ。

 そんな準備を進めているなか、梨木香歩さんの「ほんとうのリーダーのみつけかた」という文庫本を読んでいたら、「チーム・自分」という考え方に出会いました。

 梨木香歩さんは、わたしの高校の後輩でもあって、なんとわたしが高校3年生のときに、梨木さんが一年生という奇遇なご縁もあって、ご本人と何の面識もありませんけど、その著作と同じ高校出身ということで、大ファンなんです。

 昨年は、梨木香歩マラソンという形で、梨木香歩さんの作品だけを読む読書会をやりました。ですから、梨木さんの本は、ほぼすべて持っていますし、「ほんとうのリーダーのみつけかた」は読んだ記憶があるのですが、この5月に増補版として文庫本化されているのを、鹿児島大学生協で見つけて、購入したのでした。

 そして「チーム・自分」という考え方に、あらためて、大感動したのでした。

 わたしたちのほんとうのリーダーは、「自分のなかの目」。

 自分のなかで、自分を見ている目。それが一番大事。

 自分のなかの、埋もれているリーダーを掘り起こす、という作業。それは、あなたとあなた自身のリーダーを一つの群れにしてしまう作業です。チーム・自分。こんな最強の群れはない。これ以上にあなたを安定させるリーダーはいない。これは、個人、ということです。

 自分のなかのリーダーを掘り起こすためには、自分を客観視する癖をつける。批判する力をつける。

 ほほお。そっかあ。わたしもいつも自分をリーダーとして考え、きりしま月の舟を運営する責任や役割を自覚しているつもりですが、チーム・自分、は思いつかなかった。

 以前も読んだはずなのに、なぜか、記憶がない(笑)。梨木香歩さんの作品の思想、哲学、言葉、全部大好きで、敬愛する作家さんなのに、ここを落としていたとは!

 そんなとき、わたしのなかのリーダーは、「よかよか、そんなこともあるよ」と優しく言ってくれるでしょう。

 毎朝、鏡御拝をするときに、「わたしを尊敬しています」と鏡の中の自分に言うのですが、わたしのなかの客観的な目は、みたけきみこをかなり尊敬し、信頼してくれています。

 チーム・自分。うーん、わたしは「きりしま月の舟」のリーダーであり、ユタカ君と共同経営し、共同創造しているつもりでしたが、自分自身のなかの群れの統治はどうでしょうか?

 わたしのなかのリーダーは言います。「うん、なかなかよくやっているよ」と。

 思うに、母親である、とか、上司であるとか、先生である、という立場の人は、自分のなかでの混乱やトラウマをきちんと整理整頓しておかなければいけない。瞬間的な混乱はあったとしても、つねに「毅然として、穏やかである」ことは必要です。

 わたしはようやく60歳を過ぎて、トラウマ、傷、混乱が整理整頓されて、何かを乗り越えた感じがありますが、子育てのとき、40代での仕事なんて、混乱と爆発だらけでした。いま、穴があったら入りたいくらいだけど、そんな自分も許せる自分が、いままた、ここにいます。

 小さな決断、大きな決断を経て、いま、揺らぎのない地点に立っている。そんな感じかな。欠けたるものは何もない。わたしは完璧。宇宙の最高傑作。

 これから、わたしのなかのリーダーは、60代のみたけきみこをどう育てていくのでしょうか。さらに鍛え、さらに学び、さらに愛するように導いてくれるでしょう。

 わたしのなかのリーダーという考え方は、スピリチュアルで言うところの、「ハイアーセルフ」なんでしょうね。

 ハイアーセルフとは、自分の中の神様。最高の自分。理想の自分。高次元の自分。

 さあ、これからも、自分のなかのリーダー、神様を大切にして、さらに進化、成長していきますね。

 いやあ、ますます楽しみなわたしの人生。新しい、素敵な出会いもまた、いーーーーっぱい。次々に、神様みたいな方々が、月の舟を訪れてくださいます。感動の毎日です。

 オンライン講座、もう少しお待ちくださいね。わたしの中のリーダーは、これについては、あまり優しくなくて、厳しい口調で言います。

 「毎日、オンライン講座、発信せよ」と。

 ひえーーーーーー。ユーチューバーの皆様も、毎日、お忙しい中を連続して発信しておられますよね。さあ、きみちゃんもやりましょう。

 皆さま、ご期待くださいませ。6月20日から30日まで、書棚の整理で、10日間お休みを設定してますし、鹿児島大学の講義の準備ができたら、オンライン講座、定期的に発信できるように、張り切ってやっていきますね。

 源氏物語講座、古事記講座、万葉集講座、鹿児島学は、授業の録画をそのままオンライン講座として、きりしま月の舟のHPにアップしておりますので、ゆるりとお楽しみくださいませ。

 今日も、良いお天気。ユタカ君の万葉集講座も盛り上がっております。きびなごの南蛮漬け、イノシシ肉の赤ワイン煮もできました。イノシシ肉をご近所さんからいただき、赤ワイン煮にしてみました。苦手な方は、シマアジのムニエルもありますし、水イカも昨日いただきましたので、ランチメニューは豊富ですよ。日替わりの女神ランチもお楽しみくださいね。

 ではまた、ゆるりと書き続けます。いつも読んでくださいまして、ありがとうございます。

 世界が幸せで満ち溢れますように。