きりしま月の舟

最高な人生は、すぐそこにあります。

2021.10.18更新


 今日は、猿田彦命巡行祭の日。天孫降臨の際、瓊瓊杵尊が葦原中つ国に降り立つとき、お迎えをして、道案内をしたのが猿田彦命。

 この巡行祭は、猿田彦命の前駆警護の精神に則り、「境内の境、道の交差するところを祓い清めて災いの侵入を防ぐことを主とした神事」(霧島神宮誌)です。

 東巡りと西巡りが年4回あり、今日は東巡りの日。午前7時ごろ、猿田彦神社を出発するとは聞いていたのですが、オフの日とあって、ゆっくりと寝ていたら、耳の良いユタカ君が、あ、笛の音が聞こえる、と言うので、さっそく玄関を出て、追っかけました。

 ちょうど神宮下のロータリーにあるアイショップさんで休憩されたので、じゃあ、と出直して、9時半の霧島神宮での神事を見学させていただきました。

 コロナ禍のいま、この巡行祭は、歩きながら結界を張り巡らし、疫病をその結界内に入れない、との意味も込められているそうです。

 ありがたいですねえ。結構な距離を歩いてくださるのですよ。感謝でいっぱいです。

 霧島神宮社殿にて、宮司様が祈りを捧げられ、宮司様とともに猿田彦命巡行の皆様5名は、社殿下まで同行されて、そこから先はまた、旗を持ち、笛を吹き、小さな祠を背負って、巡行の方々が、待世神社跡を通って、猿田彦神社に戻られます。

 待世神社は、霧島山が噴火した際、文暦元年(1234)から文明16年(1484)まで、霧島神宮仮宮があったところです。ちょうど霧島中学校の裏にあります。

 わたしたち夫婦は、待世神社跡まで車で移動し、お祈りをして、自宅に戻りました。

 ユタカ君は、この巡行祭に同行したいなあ、といつも言っています。来年は、追っかけて歩けるといいなあ。わたしも足腰を鍛えて、同行したいものです。

 霧島神宮のお膝元に引っ越して、9年目。本当に、霊験あらたかで、気が高く、澄み渡り、争いごともなく、実に平和で、最高に幸せな日々を送ることができて、心の底から感謝しています。

 今週は、お客様も多くて、きりしま月の舟大繁盛でした。MBCラジオの取材も入り、今週10月22日(金)午後5時15分から、霧島関連の番組で放送されるそうです。どうぞ、皆様、聴いてくださいね。

 MBCレポーターの赤塚里美さんは、とっても素敵な女性で、質問も的確で、わたしも心地よくお話することができました。

 赤塚さんと話をしながら、きりしま月の舟の取り組みについて、わたしたち夫婦がどれだけ愛をこめて、誇りに思って運営しているか、自覚できて、それもまた大きな収穫でした。

 きりしま月の舟は、ただ本を並べてあって、図書館や古本屋さんみたい、なわけではない。わたしとユタカ君が愛し、かわいがって、心からリスペクトしている本が並んでいることが大事なんだな、と確認できました。

 だから、一冊一冊の本について、心を込めて解説ができるわけです。お客様もまた、良い本を手にしてくださるのですよね。その人にぴったり、というような本を選んでくださいます。古本として売る方も、嬉しくなるような選択をされるのですよね。

 ランチを提供するようになってから、初めてお会いするお客様が多くなり、それでも、皆様と一言でも多く、気持ちの良い会話を交わしたい、と思っていると、まあ、話の弾むこと、弾むこと。

 悩んでおいでの方には、まるで薬を処方するように、こんな本がありますよ、とご提案すると、手に取って、古本として買っていかれます。そして、「とっても癒された」とまたおいでになり、ランチを召し上がり、話が弾んで、「本当に、ここに来たかった」と言ってくださいます。

 素晴らしい愛の循環ができています。

 ただ、たまーーーに、心が鋼鉄でできているんじゃないか、というような方もあって、苦しいこと、悲しいことがこれでもかこれでもか、と次から次に溢れてどうしようもない方もおいでです。

 霧島の女神でもどうしようもなく、ただ見守るしかできません。

 それにしても、多くの女性が、「自己肯定感を高めるって、難しいですよね」とか「わたし、頭悪いし」とおっしゃって、まるで自分を不幸のデパートみたいに話されるのを聞くと、「いえいえ、自己肯定感を持つのって、カンタンですよ」「自分を自分でしあわせにしてあげましょうね」ときっぱりと言います。

 「わたし、失敗しないから」とドクターXみたいに自信満々になる必要はないけど、「わたし、凄いし」「わたし、しあわせだし」と言うのって、カンタンじゃないですか。

 今の自分でいいのですよ。世界は明るく、歓びに満ちているのですよ。生かされている今を、深く感謝して生きる。それに尽きるように思います。

 まず、自分に対して、とっても優しい言葉をかけてあげる。感謝する。誰に、というわけではなく、ただ「ありがとう」ってつぶやいてみる。一日百回くらい、いっぱいつぶやく。それだけで、心満たされます。

 わたしって、凄いなあ、と根拠もなく思っていると、凄いことがいっぱい出現します。美味しいランチができあがったり、素晴らしい講義ができたり、受講生の方が増えたり、素敵なお客様がいっぱいいらしてくださったり。

 わたしは、ちょっと苦しいことがあると、蕁麻疹ができるみたいで、ここのところ、めちゃめちゃ忙しかったせいか、顔だけに蕁麻疹が出ました。

 先々週は、ヨガの純子先生に、ローズウォーターで処方していただきましたが、今回は美容液が切れていたこともあって、自分の癒しのために、化粧品を買いに出かけました。

 昨日、ランチのピークが午後2時過ぎに途切れたので、ユタカ君と国分山形屋まで買い物に行こう、と早々にお店を閉める準備をしていたら、しばらく会っていない旧知の友人がふらっと訪ねてくれました。

 そこで、話が弾んで、わいわいおしゃべりして、彼女たちが帰る間際、「ランチ、ありますかあ」と若い男性が入ってこられました。

 午後3時を過ぎていたので、おなかが空いておいでだろうと、片付けていたランチの食材をまた出して、大盛りにしてお出ししました。

 海外で働いていた経験のある方らしく、海外の話で盛り上がりました。いやいや、ほんと、楽しいわ。

 で、午後5時にいつも通り閉店して、そのお客様もお帰りになったあと、ユタカ君と国分山形屋まで出かけました。なかなかグッドな美容液もゲットできたし、ユタカ君がわたしを待っている間、イタリア展に行ったみたいで、ワインを買った、とのことで、自宅に戻って、ふたりでワインで乾杯。

 しあわせは、すぐそこにあります。千円ちょっとのワインの美味しいこと。ランチの残りの食材の、めちゃめちゃ美味しいこと。我ながら、料理うまいわ(笑)。昨日は、もっとお客様がおいでかと思って、いっぱい食材を用意していましたからね。そのどれもこれも美味しすぎる。

 まず、自分を最高に幸せにしてあげる。だって、現実は、わたしたちの思いの反映に過ぎないのですからね。

 過去の悔しかったことを思い出しても、誰も歓ばないし。それよりも、いまの歓びをいっぱいみつける。いまをしあわせに生きる。

 過去がよかろうと悪かろうと、過去の思い出は全捨て。わたしは、そう思っています。みたけきみこの美のピークは3歳ごろのようで、「あの頃のきみこちゃんのかわいかったこと」と小さい時のわたしを知る人は口を揃えて言いますが、わたしは全く覚えてないし(笑)。

 いまの自分に集中して、生きる。自分をすぐに歓ばせてあげる。犠牲になんて、ならないよ。わがまま、傲慢と言われようと、関係ないな。

 ユタカ君は、きりしま月の舟の床を磨いています。わたしは、こうしてブログを書いています。で、ユタカ君を手伝えません。彼は庭仕事が大好きで、いつも庭の手入れをしますが、わたしは、草一本引っこ抜きません。ああ、なんて、ひどい妻(笑)。

 お前、手伝えよ、という言葉を彼は一切言いませんね。むしろ、わたしがいると、邪魔だそうです。

 わたしたちは、わたしたちがやりたいことをやるだけ。それぞれに。お互いに、働くことが大好き。めちゃめちゃ大好き。

 同じように、ゴロゴロするのも大好き。朝寝も好き。早起きも好き。まあ、何にでも歓びを感じる質なんでしょうね。そういう生き方を選んでいる、とも言えます。

 さあ、もっと自由に、自分を開放していこう、と思います。もっと自分を褒めてあげようと思います。もっと人に優しくしていこう、と思います。

 最高の人生を生き抜きますよ。しあわせって、カンタンだから。カンタンなことを積み重ねていれば、しあわせになるのですよ。難しいことは、しなくたっていい。

 さ、午後2時から、入院中の母とのオンライン面会。月の舟のランチ用のお盆やお皿は、母が使っていたものを譲り受けて、その使い勝手の良さと、母のセンスにはいつも脱帽で、感謝が沸き上がってきます。その感謝の気持ちで、たった5分ですけど、92歳の母の顔を拝みます。

 そのあと、書斎の片付けをして、冬のお布団を出さないと。霧島はもう冷え込んでいますからね。寒がりの母に、弟嫁さんが下着を用意してくれたみたいで、本当にありがたい。感謝だらけの日々です。

 鹿児島市内のひまわりクラスも順調、源氏物語新講座も受講生の方がとても熱心で、今週はまた増えそう。ユタカ君の万葉集にも興味のある方がたくさんおいでです。

 古事記講座もしっかりとやりますよ。12月初旬に、ちょっとしたオープンシンポジウムをやる予定。お楽しみに。

 最高の人生は、順調に進んでいますからね。すべては、うまくいっています。不安に思うこともありませんよ。怒りはため込まないで、その場で出しちゃいましょうね。

 最高の今を、最高にしあわせに生きましょう。