まとまりによりかかるな
2023.05.17更新
5月13日(土)に博多で歴史フォーラムに参加し、講演をさせていただき、その日は博多泊。翌日14日は、奈良まで出て、大神神社、万葉文化館を巡り、京都の次女のマンション泊。
5月15日、葵祭を見学する予定が、雨のため16日に順延となり、そのまま鹿児島に帰ってきました。16日は一限目から鹿児島県立短大の講義があり、その後、買い物をすませて、母が入居する施設に寄り、実家のお仏壇にお線香をあげ、弟嫁さんと歓談。
なかなかの強行軍の4日間。先週も、5月7日に、母校の日本女子大学の先輩・大和田明江さんが亡くなり、5月9日の葬儀に出席。
明江さんの生きる姿勢は、わたしに大きな影響を与えてくださったので、明江さんへの追悼文は別途、書きたい、と思っています。
いつものことながら、文学講座、カフェ運営、ヒーラー活動と多岐にわたって仕事をしているので、毎瞬が忙しいのですが、今回は久しぶりの鹿児島県外での講演ということで、緊張もし、また楽しみでもあり、13日の講演が終わった後は、心底ほっとしました。
5月13日、14日は、きりしま月の舟のカフェをお休みさせていただきましたので、行ったけど閉まっていた、とか、予約のお電話をいただきながら、ごめんなさい、今日はお休みなのです、とお断りするのも残念でしたが、ぜひまたどうぞ、ゆっくりとしにお越しくださいませ。お待ちしております。
博多での講演は、中村きい子の小説「女と刀」について。午前10時に始まり、篤姫、石牟礼道子、森崎和江、高群逸枝、そして中村きい子と、「歴史を創った九州の女性たち」についてそれぞれご専門の先生が、50分ずつ講義されるというもの。
午前10時から午後5時まで。本当に長時間の学習で、最初から最後までお聴きくださった皆様に、心から感謝申し上げます。
わたしは遠方からということで、最後の14時40分からの登壇。わたしの前におふたりの先生方が、休憩なしで話され、わたしも休憩なしだったので、聴講していただいている皆様に、少しでもリラックスしていただこうと、わたしがまずリラックスしてお話しました。
先程、フォーラムを主宰された九州大学名誉教授の丸山先生から、「大変、評判が良かったです」とのご連絡をいただきました。ありがたい限りです。こちらこそ、大感謝です。
森崎和江について講演された井上洋子先生曰く、「初女のことばっかりで、キヲがあまり出てこなかったね」。たしかに。さすがの洋子先生。井上洋子先生には、今回のフォーラムに引っ張り出していただいた上に、的確なご指摘もいただき、ありがたい限り。
わたしは、この30年ほど、鹿児島県立短大、鹿児島大学の授業で、「女と刀」について必ず語り、また大人の勉強会でも語り続けて、おそらく100回は人前で「女と刀」の講義をしています。だから、目をつぶってでも話せる内容なのですが、もう少し、角度を変えた話をしないといけないなあ。
反省はしないけど、工夫はしよう。わたしはしゃべりが上手だし、もう何回も話している内容なので、もちろん、今回のための準備もしていきましたけど、さらに工夫の余地あり。
鹿児島県立短大と鹿児島大学の鹿児島の文学についての講義も、練り直していこう、と思っているので、もっと視野を広げ、テーマを深めて、「わたしの好きなかごしまの100冊」みたいな本を出したいなあ、と思っているところ。
かつて「かごしま文化研究所」時代の読書会や文学散歩に積極的に参加してくださって、初期の頃のわたしたち夫婦の活動を支えてくださった和田かつ枝さんが、いま福岡在住なので、お友達と一緒に駆け付けてくださり、心底、嬉しかったです。
和田さんは、中村きい子さんの作品「わがの仕事」に出てくる「じっかまま」(卵焼きなどの具がいっぱい入ったおむすび)を再現して読書会に持参してくださったり、ビデオ撮影をしてくださったり、多彩で、勉強熱心で、心から優しいスーパー女神様。
お会いできて、とっても嬉しかったです。お友達は、一緒に北九州文学散歩に参加してくださった方。まあ、本当に、いろんなイベントをやってきて良かったなあ、というご縁を感じました。
さらに、霧島から、源氏物語クラス常連さんの松元理恵さんが、お嬢様が福岡在住で、松元さん自身も福岡で長く働いてこられたことから、今回のフォーラムに午前から参加してくださったのでした。松元さん、ありがとうございました。大感謝です。
和田かつ枝さんといい、松元理恵さんといい、本当に勉強熱心で、大好きです。きみちゃんは、お勉強の好きな人が大好きだな。仲間だなあ。
また、福岡の友人&大恩人・坂口博さんもいらしてくださって、いっぱい質問してくださったり、さすがの対応ぶり。
坂口さんは、「サークル村」機関誌をほぼ全部分けてくださったり、わたしが中村きい子について研究する資料を惜しみなく届けてくださって、大恩人です。ZOOM研究会ではお会いしていましたが、久しぶりの顔合わせで、その夜は博多駅へ繰り出して、井上先生、谷口先生も含めて、居酒屋さんで乾杯!
ユタカ君も一緒だったので、約10人ほどで飲んで、食べて、楽しかったなあ。2次会にも行って、さらに飲んで、話して、楽しかったなあ。
わたしって、やっぱり文学が大好き。文学について話すことが大好き。学会とか研究会に行くと、懐かしくて涙が出そうになりますわ。今回も学会関連の先生方ばかりで、懐かしい故郷に帰ったみたいでした。
わたしは大学に常勤として勤務することなく、もう30年近く非常勤講師の仕事をしていますので、大学教授であるほかの学会員の皆様と違って、「研究者」ではないのですが、やはり、研究も大好きなんだなあ。
もちろん、わたしが選んだわたしの生き方をとても誇りに思っていて、文学講座は誰よりも広範囲にわたって講義しているし、コマ数もたぶん大学常勤の先生の2倍くらいをこなしているし、たぶん大学の先生がやらないようなカフェ運営もしているし、さらに大学の先生がならないようなヒーラーでもあるわけですが、わたしはわたしの生き方がとても自由でいいなあ、と心底、満足しています。
心の底から幸せです。魂から世界に感謝し、宇宙に愛を広め、循環させています。
今回のテーマであった「まとまりによりかかるな」という言葉を、わたし自身、実践しています。ユタカ君とふたり力をあわせて、「まとまり」である組織や学歴、経歴などによりかかることなく、きちんと生きています。
まだまだ課題もありますし、やりたいこともいっぱいあるので、これからも成長していきます。
13日の夜は、博多に泊まり、翌朝早く、新幹線で新大阪へ。そして京都まで出て、奈良へ。奈良から三輪まで行き、大神神社に参拝。三輪山伝説の本拠地である大神神社に行きたいという念願が叶いました。
三輪そうめんの美味しいこと。ネットで調べて入ったところが、これまた古民家を改装したレトロな場所で、大満足。ユタカ君とふたりで日本酒も頼んだら、お湯のみで出てきて、いやあ、香りが凄くて、酒豪のわたしたちも酔っぱらいそうでした。
大神神社も想像以上に素朴で、清楚で浄化されたパワースポットでした。三輪山をご神体としてあがめ、一帯にいろんな神社があります。きみちゃんゆかりの市杵島姫命神社もありました。芸能の神、水の神、お金の神様である市杵島姫命はわたし自身だ、といつも感じています。
そして、なんと市杵島姫命神社のすぐ横に、三島由紀夫の「晴明」という記念碑がありました。大神神社は、三島由紀夫の小説「奔馬」の舞台ということで、三島が取材に来た時に色紙に書いた字が「晴明」とのこと。
わたしは修士論文で、三島由紀夫の小説「金閣寺」を取り上げたので、これまた懐かしい感じがありました。ただ、もう三島はいいなあ。三島を修士論文に選んだから、研究者としての自分はもういいかな、と思ったかもなあ、とその記念碑を見ながら思うのでした。
男性性としての「日本」だの「名誉」だの「成功」だの「出世」だの、わたしの本質でないのでしょうね。鹿児島の文学、とか、とくに鹿児島ってしなくてもいいのにね、といつも思います。どこで境界線を引くんだろ。
男女の違いとか、もう超越しちゃったな。日本というエリアではなく、世界、地球規模で物事を考えたい。人間としての真実を極めたい。だから、文学でなくても良いのだけど、なぜか、物語として「人間の真実を語る」ことには、とっても興味があります。だから、源氏物語が好きなんだな。
お香の文化、着物の文化、色の文化、音楽、芸能がまた、とことん好きです。
その後、桜井からタクシーで万葉文化館へ。ここは娘たちがまだ小学生の頃、奈良を巡ったときに連れてきたところ。たまたまカフェのお客様から企画展の招待券を頂き、じゃあ、今回、行きましょう、とのことで、再訪した次第。
娘たちを連れてきてから、もう20年は経っているので、館内の展示も変わっていました。企画展は、万葉歌を書や絵の関連づけたもので、なかなか見ごたえがありました。杉岡華頓さんという書家の万葉歌の書が味があり、その和歌に関連する絵も飾ってあって、絵の大好きなきみちゃんはとても楽しみました。
ただ、常設展が、いっぱい人型の模型が飾ってあって、万葉の時代を再現したものなのでしょうが、何だか怖かった。これを創った人は、万葉の時代が好きじゃないんだろうなあ、と思えるようなもので、さっさと走るようにして見終わったら、なんとユタカ君とはぐれて、迷子になっちまっただあ(笑)。
お互いがお互いを探すこと20分。途中、何度もスタッフの方に、「連れとはぐれたんですけど」と言うものの、あまりにも対応しかねる、という顔をされるので、あきらめて、外にいるかな、と思って、外に出たら、飛鳥寺まですぐで、その道を歩いたことで、何だか落ち着き、癒されました。
そして、ようやくユタカ君と再会。「どこ行ってたの?」とふたり同時に大きな声を出したのでした(笑)。
わたしはiPadだけを持って出たので、何度もユタカ君にLINE電話するのですが、ユタカ君はマナーモードにしていて、聞こえなかったらしい。それから30分ほど、夫婦不和の状態でしたが、万葉文化館の在り方について、悪口を言っている間に仲直り。
「連れとはぐれた」と言っているんだから、迷子アナウンスぐらいしてほしい(笑)。雨の日曜日とはいえ、どうしてお客様が少ないの?月の舟の集客の方が凄いよね。会場が広すぎるよね。もっと外の道を案内してほしいよね。お客様の頼みにもっと積極的に対応してほしい。常設展のあの人型はやめてほしい。などと言い合っているうちに、京都の娘のマンションに着いて、そのときはもう、何事もなかったような顔で、孫に会えたのでした(笑)。
娘が夕飯を準備してくれて、着いたら何もしないで、すぐにお酒、ご飯が出てくるという贅沢。今日は母の日だからね。もしかしたら、ママ、わざと母の日を祝ってほしくて、うちに来たんじゃない?と言う次女(笑)。
残念でしたあ。ママは、母の日そのものに重きを置いてない。おばあちゃん、つまり、わたしの母には「母の日」のプレゼントとして、お花を贈りましたけどね。娘たちから何のプレゼントがなくても、大丈夫。いつもいっぱい愛を貰って、いっぱい愛を贈り合っているからね。
母性を軽々しく扱いたくない、というのが本音かなあ。フェミニズムで育ったわたしは、母性を敵視してきましたけど、いま、大転換のときにあって、最も大切なのは母性=受け入れること、だなあ、と思います。
与えるのが父性ならば、母性は受け入れる、受け取る。ただただ無条件の愛で接する。そのことは肝に銘じています。だから、わたしの母性は、母の日ほどの軽さではないのだよ。
だから、娘たちのこと、孫たち、ユタカ君、母、月の舟の会員さん、受講生の皆様、お知り合いの皆様、みーーーーーんな、大好きで、無条件に愛しています。
こんなに深い愛の持ち主はいない、と思う。きっとそれは、ユタカ君がわたしの死後、証明してくれるでしょう(笑)。
次女宅でゆっくりして、久しぶりにれなちゃんとお風呂に入り、翌朝、ルイ君のお弁当を用意して、まあ、大満足。ああ、孫のお世話って、大好きだなあ。
5月15日は、京都の三大祭り、葵祭の予定でしたが、雨のせいか、16日に順延。お婿さんが葵祭関連のお仕事でもあるので、またいつか行けることを期待して、早々に鹿児島に戻りました。
16日は一限目から鹿児島県立短大の講義。いつものようにばっちりできました。学生さんたち、可愛いぞ。切ないほどに愛おしい。この子たちの成長を見守り、背中を押していきます。
わたしって、「教えること」、「伝えること」が大好きなんだなあ。講義や講演は、緊張するけど、やりがいがあります。とことんやりたい。使命感を感じます。
教えること、伝えることのなかで、自分が生まれながらのシャーマンであることは、根本的な自信を持たせてくれます。ひとりひとりに伝える事項がチャネリングでわかるので、一対一での対面の講義、ヒーリングは、わたしの本質であり、使命であると心底、思えます。
ヒーリングのお仕事も増えて、きみこ先生のヒーリングを受けたい、という方が続いています。きみちゃんの書斎をヒーリングルームにして、ゆったりとお話いただけるようになりました。
いらしていただく皆さまは、女神様です。本当にそうなのです。皆様、最高傑作ですよ、と伝えることが、わたしの仕事です。ぜひ気軽にお越しくださいませ。いっぱい褒めて、いっぱい笑って、いっぱい話しましょう。愛を循環させていきましょう。
さて、今日もカフェ営業で、素敵な方々にお会いできました。ブラボー!以前、わたしの講演を聞いたことがある、とおっしゃるご夫妻でした。これでまた、新しいご縁ができて、カフェをして良かったなあ。
先日の博多での講演もまた、次は「きりしま月の舟」でやろうね、と言い合って別れましたから、次の日程を考えるのが、とっても楽しみ。中村きい子さんの誕生日が3月20日だから、来年の「きりしま月の舟」4周年は、「歴史を創った九州の女たち」第2弾かな。
坂口さん、よろしく。頂いた伊藤野枝の論文も、帰りの新幹線の中で読んだら、とっても面白かったぞ。きみちゃんのイベント熱がむくむくとしてきました。アイデアがあれこれと湧いてきます。
さ、明日は源氏物語講座。「須磨」の巻に入りました。途中からでもご入会いただけますから、ぜひのぞいてみてくださいね。また鹿児島市内で、源氏物語の講座をやってもいいなあ、と思った今朝。きみちゃん、がんばれーーーーーー。
昨日、行きつけの魚屋さんで、活きの良い魚をいっぱい仕入れました。美味しいランチをご用意しておりますので、どうぞ、ゆったりとお越しくださいませ。
5月20日(土)は午後2時から寂聴マラソン、21日(日)は「きみこ源氏ひとり語り」で、朧月夜、弘徽殿大后について語ります。
イエーーイ、わたし自身がとっても楽しみ。教えることが大好きだから、その授業準備はさらに大好き。
ようやくブログを書く時間が取れました。なんだかんだと毎日が充実しています。ありがたい限りです。ユタカ君は、ただいま絶賛庭仕事中。実家の太陽ガスの売り出しも6千人のお客様が来てくださったそうで、甥っ子たち、がんばってくれてるね。きみ姉ちゃんも嬉しいよ。
ということで、いろんな幸せがいっぱいの毎日。行きたいところに行き、やりたいことがやれる毎日に大感謝です。いつもブログを読んでいただきまして、ありがとうございます。